ご参考資料 2016年8月1日 マーケットレポート J-REIT市場の資金動向 ~利回り面での魅力高まり、個人投資家は再びJ-REITを買い越し姿勢に~ J-REIT市場への投資部門別の資金純流出入額では、日銀によるマイナス金利政策の導入を受けて2~4 月は海外投資家の大幅買い越しがありましたが、現在は一服し、長期国債の利回りがマイナスとなり、運用 先に悩む銀行等の機関投資家が、次の買い手として期待されています。 その一方で、2~4月は利益確定売りに回っていたと見られる、個人投資家が主体を占める投資信託の資 金が再び買い基調となってきています。 下図の通り、公募国内不動産投資信託(円コース以外の通貨選択型を除く)の資金純流出入額を集計した ところ、今年1月まで流入超が続いてきました。この背景には、円建資産の中での相対的な利回りの高さ、不 動産市況の回復、さらに東京五輪への期待などがありました。 しかし、昨年は中国経済の減速等、海外要因もあってJ-REIT市場が軟調に推移したとの記憶から、2月以 降の戻り局面でいったん利益確定売りに動いたものと見られます。ただし、5月以降は再び買い越しに転じて おり、円建で相対的に配当利回りの高いJ-REITに対する投資意欲が回復していると考えられます。 特に6月の英国民投票の結果を受け、世界経済の先行きに不透明感が広がる中、J-REITは海外要因が業 績に直接影響を及ぼす可能性は低く、また、米国REITが史上最高値を更新しているなか、相対的にJ-REIT の出遅れ感が強まっているということも資金流入の背景と考えられます。 J-REITに関しては、①堅調な業績、②良好な不動産ファンダメンタルズ、③利回り面での割安感、といった 観点から、個人投資家の投資信託を通じた買い姿勢は継続するものと期待されます。 国内不動産投資信託への資金純流出入額(1ヵ月)と東証REIT指数の推移 (2015年7月末~2016年7月末、月次) (億円) 1,000 2,000 東証REIT指数(右軸) 750 1,900 500 1,800 250 1,700 0 1,600 -250 1,500 資⾦純流出⼊額(1ヵ⽉)(左軸) -500 15/7 15/8 15/9 15/10 15/11 15/12 16/1 16/2 16/3 16/4 16/5 16/6 1,400 16/7 (年/月) (速報値) ※国内不動産投資信託はFundmark分類、円コース以外の通貨選択型除く、7月の資金純流出入額(1ヵ月)は速報値 (出所)Fundmarkのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 ※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。 当資料は、三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は 全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発 元もしくは公表元に帰属します。 当資料は、三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
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