5.クリニック・エクスターンシップ(PDF:152KB)

【授業科目名】
【授業科目の区分】
【担当者】
【履修形態/単位】
【配当年次/開期】
クリニック・エクスターンシップ
実務基礎科目群
山田 明美
選択科目/2単位
3年次/集中
【授業科目の内容】
法律基本科目群を履修済みの受講生を対象に、実社会で法がどのように機能し、法律家
がどのような役割を果しているかについて、弁護士から直接に指導を受けながら体験的に
学修し、法律家および法律実務の世界を体感し理解を深めさせることを狙いとする。
本授業にご協力いただく広島弁護士会の要請により、例外的な履修形態であるが、16
年度も年度開始前の(1)3月7日(月)から18日(金)までの2週間のうちの5日間を
エクスターンシップとして、法律事務所での研修にあてる。他方、
(2)クリニック(法律
相談)については3年次になってから日程を定める予定(例年、後期定期試験終了後2月)
である。エクスターンシップでは、受講生は、法律事務所を基点に、弁護士から直接に監
督・指導を受けながら、弁護士業務を体験的に学修し、法律家の専門的技法を理解し体得
することに努める。またクリニックでは、受講生は、弁護士の監督・指導を受けながら、
相談事件について、問題点を分析し解決策を考え、それを回答する過程を通じて、法的思
考および面接技法の実践的トレーニングを行う。
【授業科目の目標・方法】
授業での実践的、体験的な学修を通じて、受講生が自らの法律知識のレヴェルを認識し、
より一層の研鑚の必要性を意識するとともに、法律家の業務や法律実務全般に対する理解
を深めることを主たる目標とする。それにより、市民や社会の法的ニーズに責任をもって
対応できる将来の法律家としての自覚を涵養できるように努める。
できる限り多くの受講生があることを期待する。エクスターンでは、受講生は担当弁護
士の監督・指導に従って学修し、その概要を期日毎に報告書にまとめて提出する。
(1)実習に先立ち、弁護士業務と法曹倫理、特に守秘義務について学修する。2016年
度は、2月下旬に実施する。
(2)エクスターンシップは、特定の法律事務所を基点とする体験的学修である。学修の主
たる内容は、担当弁護士の業務によって異なるが、①相談者の了解をえて、担当弁護士の
法律相談を傍聴、②受任事件についての弁護士同士の打ち合わせ会議の傍聴、③事件記録
の検討・報告、④判例・学説の調査・報告、⑤簡単な法律文書の起案、⑥裁判所の諸期日
への出席や傍聴、⑦その他弁護士の通常業務内での随伴など多岐にわたる。5日間の具体
的な学修内容は、指導担当弁護士にそれぞれ委ねている。受講生は、毎日の学修内容を記
録して、最後にまとめて担当教員に報告する。
(3)クリニックは、学内で法律相談を担当する。① 相談事案は最近本学内で実際に生じ
た学生・大学の事件・問題などを素材に、模擬相談の形で実施する。②受講生は数人のグ
ループ単位で、あらかじめ書面にされた相談事案、相談内容について事前に調査・検討を
行い、相談に対する解決策を考える。③相談時間は全体で 1 時間 30 分とし、相談者から事
件を直接に聴取(30 分)、受講生自ら問題点・解決策を検討(30 分)、そして受講生から相
談者に解決策などの回答(30 分)、終了後の検討会というプロセスになる。相談中は、指
導担当弁護士が後見的に付添い、指導・監督・助言を行う。
【授業計画】
第1、2回 事前研修
第3回~10回 エクスターンシップ
第11回~14回 クリニック
第15回 まとめ
【教科書・参考文献】
テキストは使用しない。参考文献は、指導弁護士の指示により適宜用いる。
【成績評価】
下記の①~②の観点を、担当教員が指導弁護士の講評(法的知識、分析能力、対話能力、
説明能力など)に基づき、総合的に評価する。①実習姿勢(積極性、真摯さ、誠実さ)
(7
0%)および②提出書面(30%)。