(RBA)の政策 利引き下げが前倒しになる可能性が浮上(PDF/422KB)

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オーストラリアの経済トピック
2016 年 5 月 18 日
豪州の賃⾦指数が過去最低を記録したことで、豪州準
備銀⾏(RBA)の政策⾦利引き下げが前倒しになる
可能性が浮上
主な内容は以下の通りです。
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豪州の 2016 年 1-3 ⽉期の賃⾦成⻑率は前期⽐で
0.4%、前年⽐で 2.1%となりました。
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これは下記のチャートでもご覧いただけるように、市場予想を
下回り、賃⾦価格指数における年間賃⾦成⻑率は過去
最低を記録しました。
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⼒は⼀段と低下することになり、物価に対する下落圧⼒が続く
ことになります。今回発表された賃⾦価格指数の弱い伸びは、
RBA が今⽉⾏った政策⾦利引き下げの決断を補強するもの
でもあり、2017 年半ばまでにインフレ率が 2%近辺まで戻ると
いう RBA の予想を達成するためには、今後さらなる利下げが
必要であるとの⾒⽅とも⽭盾しません。
なお⺠間部⾨の賃⾦成⻑率は、前年⽐で 1.9%に過ぎま
せん。
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賃⾦成⻑の鈍化が続くことになれば、企業のコストに対する圧
賃⾦は物価を上回って上昇しており、1年前から改善はし
ているものの、実質賃⾦成⻑率は依然として弱く前年⽐で
0.5%を若⼲上回る程度にとどまっていることから、消費⽀
出を⼒強く⽀える要因にはなっていません。
RBA の議事録では、当初、急いで再度の利下げを⾏うことは
せず「さらなる情報」を待っていると解釈できる内容でしたが、本
⽇発表された「さらなる情報」で、市場予想をも下回る賃⾦成
⻑率の鈍化が確認されたことから、弊社の予想では次回の利
下げは8⽉であることを維持しているものの、6⽉か7⽉に前
倒しで利下げが⾏われる可能性もでてきていると考えていま
す。いずれにしても RBA による政策⾦利の引き下げは今年あ
と2回⾏われ、1.25%となるという弊社の予想に変更はありま
せん。
(出所:ABS,AMP Capital)
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