(別添2) 平成28年度一般廃棄物処理施設管理技術講習会実施業務仕様書 1.業務の目的 廃棄物処理施設におけるダイオキシン類削減対策については様々な改善措置 により、ダイオキシン類排出量の大幅な削減が実現したが、今後ともその排出レ ベルの維持や更なる削減を図っていくためには、施設の適切な維持管理や安全管 理の確保が必要である。 このため、一般廃棄物処理施設において施設の適切な運転・維持管理、改善対 策の立案、評価等が可能となるよう、ダイオキシン類の排出削減対策、施設の維 持管理・安全管理に関する技術情報、廃棄物行政等の最新の知見を習得していく 必要がある。 また、循環型社会の形成や地球温暖化防止対策が進められるなか、廃棄物発電 やバイオマス利活用等、多様化する廃棄物資源化・処理技術についても、最新の 事例、その課題と対応策等についても併せて習得することが必要と考えられる。 そのため、本業務は技術管理者等を対象に、一般廃棄物処理施設に関する技術 講習会を開催することにより、施設の適切な維持管理や安全管理を確保し、適正 な廃棄物処理に資することを目的とする。 2.業務の内容 本業務は、以下のとおり一般廃棄物処理施設の技術管理者等を対象としてダイ オキシン類の排出削減対策、施設の維持管理・安全管理に関する技術情報等を収 集・整理し、これらに関する講習会を開催するものである。 (1)講習会の実施場所 本講習会の開催会場は東京23区及び大阪市内の2か所とし、それぞれ1回 行う。開催会場は鉄道(地下鉄含む)の駅から徒歩で15分以内の場所とし、 スクール形式で下記の人数程度の受講者を収容できることとする。 ア.東京23区内 250人 イ.大阪市内 200人 (2)講習会の対象者 -1- 本講習会は、次の者を対象として開催する。 ア.市町村、特別区、一部事務組合等の一般廃棄物処理施設の技術管理者等 イ.都道府県、市町村、特別区の一般廃棄物行政担当者等 (3)講習会の内容 本講習会は、次の内容及び時間を参照し開催するものとする。なお、詳細に ついては、有識者等の意見を聴取し、環境省担当官と協議の上、決定するもの とする。 ダイオキシン類に関する基礎情報(関係法令に関する情報を含む)から削減 対策・技術、維持管理に関する情報、焼却炉形式による対応、維持管理・補修 作業におけるばく露防止対策及び長寿命化を踏まえた対策等を主題として、施 設の適正な維持管理を行うために必要な技術に関する専門知識の向上を図る。 ア.最近の一般廃棄物行政の動向について(60分程度) イ.一般廃棄物処理施設における維持管理技術等(仮)(120分程度) ・ダイオキシン類に関する基礎知識 ・ダイオキシン類に関する法制度 ・ダイオキシン類の排出状況 ・一般廃棄物処理施設におけるダイオキシン類削減対策及び維持管理技術 (新技術紹介含む) ・一般廃棄物最終処分場及びし尿処理施設の維持管理技術等 ・施設の耐用年数診断と長寿命化のための技術(ストックマネジメント) ・廃棄物処理施設におけるリスクコミュニケーション(住民合意形成) ・労働安全対策等 ・ごみ処理施設における長期包括運営委託等について ウ. 災害廃棄物処理に係る最近の動向(仮)(60分程度) エ.廃棄物処理・資源化技術の開発(仮)(60分程度) ・循環型社会形成に向けた新技術の開発動向 ・再生可能エネルギー普及政策、廃棄物発電の基礎及び高効率ごみ発電に ついて ・熱回収技術 ・廃棄物系バイオマス利活用技術 -2- (4)業務内容 本講習会の開催に当たって、次の業務を行う。 ア.講習会の開催日時・会場の決定 本講習会の開催日時、会場を環境省担当官と協議の上、自ら選定、決定 する。会場は、東京23区内1か所、大阪市内1か所の計2か所を終日手 配・確保する。 イ.講師の手配、講習の実施・運営 本講習会における講師の選定、依頼、講習の実施・運営(受付、会場設 営、司会・進行含む)に関する業務を行う。題目「イ.一般廃棄物処理施 設における維持管理技術等(仮)」、「ウ. 災害廃棄物処理に係る最近の 動向(仮)」及び「エ.廃棄物処理・資源化技術の開発(仮)」について は、各1人程度の講師を環境省担当官と協議の上、選定する。「ア.最近 の廃棄物行政の動向について」は、環境省担当官が講師を務める。 なお、講師の謝金(7,900 円/時間)、旅費(講師 3 名、請負者 1 名)、 会場借料(一日想定)等、講習に必要な諸経費は全て本業務の範囲内とす る。旅費は「国家公務員等の旅費に関する法律(昭和 25 年法律第 114 号。 以下「旅費法」という。)」に従って支給するものとする。ただし、「ア. 最近の一般廃棄物行政の動向について」で講師を務める環境省担当官に対 する謝金及び旅費の支給は不要である。 ウ.講習内容の検討、テキストの編集・作成及び講習会資料の作成 題目「イ.一般廃棄物処理施設における維持管理技術等(仮)」、「ウ. 災害廃棄物処理に係る最近の動向(仮)」及び「エ.廃棄物処理・資源化 技術の開発(仮)」については、講習内容の検討及び使用するテキスト(A 4判 200 頁程度)の編集・作成を行う。テキストの作成に当たっては、平 成27年度テキストを参考とし、環境省担当官と協議の上、同等水準と認 められる内容であること。なお、題目「ア.最近の廃棄物行政の動向につ いて」は、環境省担当官が執筆を行う。 講習及びテキストの内容については、平成27年度までの経緯(平成2 7年度テキスト内容等)を踏まえ、本業務目的を遂行するために十分なも のであること。また、内容の精査・検討を目的に検討会を開催し、有識者 -3- (3~6級相当、4 名、2 回程度、2 時間程度)から意見を聴取することと し、聴取に際しては、有識者に対して旅費及び謝金を支給する。謝金は有 識者 1 人に対して 1 時間当たり 7,900 円を支給するとともに、旅費は旅費 法に従って支給するものとする。なお、有識者は、環境省担当官と協議の 上、決定する。さらに、請負者は、検討会の会場の確保、検討会資料(A4 判、10 部、100 頁程度)の作成等に係る事務を行うものとする。 テキストは有識者等に執筆を依頼(100 頁程度、執筆謝金 2,000 円/枚) し、残りは自ら執筆することにより編集・作成を行う。テキストに挿入す る図・表は別途ファイルを用意すること。テキストは配付資料として請負 者ウェブサイトによる公開を行い、受講者がダウンロードを行うものとす る。また、テキストのファイルサイズは、ウェブサイトからダウンロード することを意識して過大とならないように留意すること。 講習会においては、テキストとは別にテキストの内容に沿った、講習会 用パワーポイント等説明資料(60 頁程度)を作成するとともに、配布資料 として請負者ウェブサイトによる公開を行う。 なお、会議費等の諸経費の支出についても、本業務の範囲内とする。 エ.技術情報の収集・整理 テキストに盛り込むべき技術情報として、一般廃棄物処理におけるダイ オキシン類除去対策の現状、対策技術の最近の動向、対策と効果に関する 情報等や廃棄物処理に係る最新技術及び最近の動向に関する情報を収集 し、整理する。 オ.受講者の募集 受講希望者の募集は環境省が都道府県を通じて行うが、その受講申込の 受付・収集・集計等は都道府県を通じて請負者が行う。 受講に当たっては、受講者の職種・資格・当講習及び類似講習の受講回 数等を事前に確認する。 カ.アンケートの実施 講習会場において、次回の参考にするために、講習について平成27年 度を参考に 10 問程度のアンケートを実施する。アンケートの内容は、環 境省担当官と調整を行うこと。 受講条件としてアンケートの提出を義務付けるため、確実に回収するこ -4- と。 キ.業務報告書の作成 講習会終了後、速やかに次の事項を取りまとめた業務報告書を自ら作 成、提出する。 ① 本講習会の会場毎の開催日時、講師等の概要 ② 本講習会の会場毎の出席者の所属、職種等 ③ 本講習会の出席者の各都道府県別・会場別・所属別の内訳人数 ④ アンケートの集計 ⑤ ②~④の分析結果 ⑥ 本講習会で使用した教材、その他参考となる書類 3.業務履行期限 平成29年3月31日 4.成果物 報告書 4部(A4判 250 頁程度) 報告書の電子データを収納した電子媒体(DVD-R) 2式 報告書等(業務上発生するパンフレット・冊子等の印刷物を含む。)及びその 電子データの仕様及び記載事項は、別添によること。 提出場所 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課 5.著作権等の扱い (1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権 (以下「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。 (2)請負者は、自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権 を行使しないものとする。 (3)成果物に含まれる請負者又は第三者が権利を有する著作物等(以下「既存著 作物」という。)の著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとする。 (4)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著 作物の使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行う ものとする。 -5- 6.情報セキュリティの確保 請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。 (1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とそ の実施方法及び管理体制について環境省担当官に書面で提出すること。 (2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の 機密性の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。 また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官か らの指示に応じて適切に取り扱うこと。 (3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対 策の履行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報 セキュリティ事故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セ キュリティ対策に関する監査を受け入れること。 (4)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要 になった場合には、確実に返却し又は廃棄すること。 また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官か らの指示に応じて適切に廃棄すること。 (5)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対 策を報告すること。 (参考)環境省情報セキュリティポリシー http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf 7.その他 (1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じた とき、あるいは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やか に協議しその指示に従うこと。 (2)会議運営を含む業務 会議運営を含む業務にあっては、「環境物品等の調達の推進に関する基本 方針」(平成 28 年2月2日閣議決定)の「会議運営」の判断の基準を満たす こと。 -6- (3)本業務を行うに当たって、入札参加希望者は、必要に応じて平成 27 年度一 般廃棄物処理施設管理技術講習会実施業務に係る資料を、所定の手続きを経て 環境省内で閲覧することを可能とする。 資料閲覧を希望する者は、以下の連絡先に予め連絡の上、訪問日時及び閲覧 希望資料を調整すること。 【連絡先】 環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課 (TEL:03-3581-3351) ただし、コピーや写真撮影等の行為は禁止する。また、閲覧を希望する資料 であっても、平成 27 年度一般廃棄物処理施設管理技術講習会実施業務における 情報セキュリティ保護等の観点から、提示できない場合がある。 -7- (別添) 1.報告書等の仕様及び記載事項 報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年2 月2日閣議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこ と。 なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデ ジタル印刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 205 頁、表4参照) を提出するとともに、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下 の表示例を参考に、裏表紙等に表示すること。 リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準にした がい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製しています。 なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針 (http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考 に適切な表示を行うこと。 英語サマリーについては、以下により作成すること。 (1)以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。 ①環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/) ②法令用語については、日本法令外国語訳データベースシステムの標準対訳辞書 (http://www.japaneselawtranslation.go.jp/) (2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペース は使用しないこと。特に以下に注意すること。 ・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」 ・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「-」 →「-」 ・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二度目 以降は化学記号のみでも可。例:carbon dioxide (CO2) ・環境省の略称は「MOE」(大文字) -8- 2.電子データの仕様 (1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。 (2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。 ・文章;ワープロソフト Justsystem 社一太郎(ファイル形式は一太郎 2011 以下)、 又は Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下) ・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下) ・画像;BMP 形式又は JPEG 形式 ( 3 )(2)による成果物に加え、「PDF ファイル形式」による成果物を作成する こと。 (4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R 等とする。事業年度及び事業名称等を収納 ケース及び DVD-R 等に必ずラベルにより付記すること。 (5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。 3.その他 成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償 で速やかに必要な措置を講ずること。 -9-
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