Windom の解答速報 慈恵医科大(医) 化学

Windom ザ・ダイジェスト
Windom の解答速報 慈恵医科大(医) 化学
1.
(Ⅰ)
問1 式⑥で生成した ClO が、式①、③からの O 原子と式
⑦を起こし、Cl 原子が生成するという反応が繰り返される
から。(50 字)
問2 O+O3 = O2+O2+396kJ
(Ⅱ)
問3 0.40 l
問4 86%
問5 1.2×104 Pa
(Ⅲ)
問6 O3+H2O+2KI → 2KOH+I2+O2
問7 7.8×10-3 g
問8 0.51 ppm
H2 → 2H++2e-
18kg
11.2 l
3.
問1
問2
CnH2n+3nO2 → nCO2+nH2O
H3C
H
0.41
1.85
C
C
H3C
B
CH2 CH3
H3 C
CH3
C
H 3C
問4
H
H
C
CH CH2 CH3
4組
5 種類
1‐ヘキセン
H
CH2
C
CH3
CH3
C
C
H
C
問5
問6
問7
C14H19O4N3
O
H3C
問3
問4
問5
問6
問7
H
CH3
C
CH2 CH3
C
CH
OH
NH2
12
6.0
9.7
83%
(ⅰ)
O
H3C
CH
C
NH3+
(ⅱ)
2.
(Ⅰ)
問1
問2
(Ⅱ)
問3
問4
問5
問3
4.
問1
問2
O
-
O
-
+ OH
H3C
CH
C
O- + H2O
NH2
少量の塩基を加えても,D±と反応し,D-とな
るだけで,pH変化はほとんど起こらないという
緩衝作用をもっている。
【講評】
大問4題。1 はオゾン層,2 は硫酸の電離平衡,および水
素-酸素型燃料電池のリン酸型,3 はC6H12のアルケンのオ
ゾン分解,4 はα-アミノ酸の等電点と,テーマが親しみや
すいものばかりであった。
論述は 50 字が 2 題。1(Ⅰ)問 1 の Cl 原子 1 個が 10 万
個のオゾン分子を破壊する理由などは,よく出題されるま
まの設問であり,4 の問 7 の緩衝作用の説明も標準レベルで
あり,ウインダム生にとっても取り組みやすかったと思わ
れる。むしろ,50 字にまとめることが意外と大変だったか
もしれない。
計算は量的にも質的にも少なく,やりやすくなった。強
いていえば,1(Ⅱ)問 4 で「モル」ではなく「質量パーセン
ト」であること。
2(Ⅰ)問 1 で電離定数が大きいので,K=Cαとはでき
ないこと,さらに〔H+〕=Cαではなく,〔H+〕は合計の
Cα+Cになるということ,以上についてミスをしなければ,
計算問題では満点を取れるのではないか。
3・4の有機について。3のオゾン分解はあまりにも有名。
C6H12であれば,確実に得点したい。問5・問6の異性体の
個数の正答率は少し低いであろうが,合格のためには落と
してはいけない。4の等電点の問題も,α-アミノ酸が,
グリシン,アラニンについての設問だからやさしい。
今年の問題は拍子抜けするくらいのレベルであった。時
間内に満点は非常に難しい。しかし,60 分間で自己採点な
ら 80%以上。計算 13 題のうちミスは 4 題以下。論述は内容
的に正しく,構造式や異性体の個数のミスは 2 題までにま
とめることは十分に可能であり,それが出来れば合格圏で
あろう。
Windom