防已椒目葶藶大黄丸

傷寒・金匱方剤解説 03 いー2
音順
いー2
方剤名
傷寒論・金匱要略条文
生薬構成 および製法・服用方法
読み および解訳・その他
已椒藶黄丸
防已(辛平)
・椒目(辛寒)
・葶藶(辛甘)
・大黄(苦寒)各 1g
上の 4 味を杵いて末となし、煉蜜にて 0.3gの丸となし、1 回に 1 丸を 1 日 3 回服用する。
(防已椒目葶藶大黄丸)
痰飮咳嗽病脈証第十二第 30 条(金匱要略)
こうぜつ
これ
つかさど
」
「腹満口 舌乾燥此腸間に水気あり已椒藶黄丸之を 主 る。
解訳 腹が張って、口の中や舌が乾いて苦しい状態であるのは、腸間に水気があってそうなるのである。已椒藶黄丸が主治する。
已椒藶黄丸の防已は辛平で、体表に停滞する水分を除き、大黄は苦寒で、血の熱および胃の欝熱を取り、葶藶は辛寒で、肺
の熱と水を去り、椒目は辛温で、水気や腫みを発散させる。
口の中に唾液が多くて咽の渇きのある場合には、 已椒藶黄丸 +芒硝 0.5gを加えて丸とする。
「方剤決定のコツ」の注釈
痰飲は、胃腸の働きが弱く、そのために余分に飲んで、この飲水を胃が捌き切れずに腸間に停滞したものを言う。
胃は脾に属し、小腸は心に属し、大腸は肺に属する。また心は脾の母であり、肺は脾の子であるので、脾胃の気が強ければ
心肺も相生の関係で機能がよくなる。このバランスが調えば大小便はよく通じ、発汗も正しく行われるのであるが、この条
文の場合の痰飲は、胃と心肺に熱を持ち過ぎたために腸間に水分の滞りを生じたもので、陽気の発散を抑えてしまい、胃の
欝熱と血熱とが上焦に及んで口舌乾燥を生じ、腸間の水気によって腹満を生ずるのである。
已椒藶黄丸(防已椒目葶藶大黄丸)証
新古方薬囊によれば「腹満して、口中や舌上が乾燥する者。
」と記されている。