)6月 25日 Vol.420 海南タイムズ

海 南 タイムズ
III―量
│1平 成25年 (2013年 )6月 25日 Vol.420
15》
《
﹁
経 営 者 のた め の戦 略 会 計 入 門﹂
言 葉 を 換 え て言 う と ﹁
採 算 が取
そ の指 標 と し て当 社 が 重 視 し て い
た め の リ カ バ リ ー ア ク シ ョ ンも 具
に 置 いた も の で、 こ れ が 1 0 0 %
体 的 に取 る こと が でき る の です 。
を 超 え な け れば 利 益 が 出 る わ け で
る のが ﹁f / m比 率 ﹂ です 。 こ れ
そ れ では 、 固定 費 ︵
F︶ を 回収
す。 ︵
後 略こ
は 、 粗 利 を 分 母 に、 固 定 費 を 分 子
す る パ ワ ー は何 か と 言 う と 、 そ れ
● ソ フ ト バ ン ク の M Q管 理 グ ラ フ
れ る﹂ と は ﹁固 定 費 ︵
F︶ を 回 収
は 、売 上 高 P Q か ら 変 動 費 V Q ︵
売
M
ま た 、 了 不ジ メ ント ゲ ー ム ︵
す る こと ﹂ と 言 え ま す 。
﹁こ の事 業 ︵
店 舗 ︶ は採 算 が 取
上 原 価 ・商 業 で は 仕 入 れ 、 製 造 業
G ︶ の開 発 者 であ る 西 順 一郎 氏 が
の第 二 回 目 は 、 ﹁日 次 決 算 のす す
れ そ う か ﹂ と いう 検 討 を す る こ と
で は 材 料 費 ・外 注 費 な ど 売 上 数 量
発 行 し た ﹁M G 経 営 ︵1 9 9 4年
め﹂ です 。
は よく あ り ま す 。
の増 減 に 比 例 し て変 動 す る費 用 ︶
●採 算 の 眼 を 養 う
と こ ろ で、 こ のと き の ﹁
採算 が
を 差 し 引 いた 付 加 価 値 総 額 ︵
粗利
2 月 H 日 号 と の巻 頭 言 で 、 孫 社
取 れ る﹂ と は ど う いう 意 味 な の で
益 総 額 ︶ M Q な の です 。
し ょう か 。
﹁
採 算 が 取 れ る﹂ と は 、 単 純 に
ム によ る テ ー ム別 日次 決 算 グ ラ フ。
。テ ︲ ムに分 け 、各 チ ー ム ・
社内 を 6
各 製 品 の前 日 ま で の損 益 分 岐 状 況
て、 付 加 価 値 総 額 M Qを やく ら 稼
を 回 収 す る た め に、 何 を 何 個 売 っ
戦 略 会 計 の特 徴 は 、 ﹁固 定 費 F
グ ラ フ﹂ の原 型 と な った の です 。
こ れ が 、 ソ フト バ ン ク の孫 社 長
●
ill lll ll M
が ﹁M Q管 理 グ ラ フ﹂ の形 で 、毎
長 が次 のよう に紹 介 さ れ て いま す 。
朝 、 秘 書 の手 に よ り 5分 で出 る と
計 であ る と 同 時 に業 績 評 価 会 計 と
し て活 用 す る こと も でき る の です 。
従 って、 採 算 を 取 る と いう こ と
中 略 ︶ ど の チ ー ムも 損
のこと 。 ︵
f / m比 率 ︶ 9
益 分岐 点 比率 ︵
7%
以下 ︵
評 価 A =優 良 企 業 ︶ を 基 準
に運 営 し た と こ ろ 、 非 常 にう ま く
●参 考 文 献
いえ ば ﹁
利 益 が 出 る﹂ と いう こ と
い って いる。 ︵
後 略と
コ前略 ︶まず彼 から見 せら れ
● M Q管 理グ ラ フ の 原 型
﹁M G 経 営 ﹂ 西 順 一郎 発 行 ︵1
た のが 、 全 社 ネ ット ワ ー ク シ ス テ
例 が な いこ と を 4年 前 か ら や つて
順 一郎 著 ︵ソー テ ック社 ︶ に 、 西
9 9 4年 2月 1
. 日 号 ︶ ﹁巻 頭 言 孫
ワ ー ︵=付 加 価 値 ・粗 利 益 M Q ︶
ど
いま す 。 し か も 0
1人 ほ のテ ー ム
単 位 で 出 し て いま す 。 そ れ ぞ れ の
順 一郎 氏 が ソ ニー の テ ー プ レ コー
さ ん の経 営 ﹂
は 、 ﹁固 定 費 ︵F ︶ を 回 収 す る パ
チ ー ム の売 上 ・粗 利 が あ って、 そ
こ か ら 事 業 税 や金 利 、 在 庫 償 却 、
ダ ー製 造 現 場 に勤 務 し て いた 時 に
です 。 法 律 で全 て の企 業 に義 務 付
本 部 経 費 な ど を 全 部 差 し 引 いた 経
下
作 った ﹁
付 加 価 値 達 成 グ ラ フ﹂︵
ュー 記 事 ︵
1 9 9 4年 H月 5 日 号 ︶
● ソ フ ト バ ン ク 孫 社 長 と 日次 決 算
7歳 の
ソ フト バ ン ク の孫 社 長 が 3
時 、 週 刊 ダ イ ヤ モ ンド のイ ン タ ビ
った 状 態 を 指 し ま す 。
見 て し ま う と 、 ﹁利 益 ﹂ を 増 や す
で次 のよう に語 って いま す 。
し か し 、 ﹁採 算 ﹂ を こ の よ う に
に は 、﹁
売 上 ﹂を 増 や す か 、﹁
費用﹂
買前 略 ︶ 日次 決 算 な ん て世 界 に
を 減 ら す し か 方 法 が な いと いう こ
と にな り ま す 。
● 採 算 が 取 れ ると は M Q ∨ F
こ れ 以 外 に方 法 が な いと いう こ
と では 戦 略 的 と は 言え ま せ ん。
実 は 、 こ の先 、 経 営 者 が 会 社 経
͡F︶ よ り 、 付 加 価 値 総 額 ͡M Q︶
﹁人 事 屋 が 書 いた 会 計 の本 ﹂ 西
イ ン タビ ュー﹂
6回 編 集 長
4年 H月 5 日 号 ︶ ﹁第 7
﹁週 刊 ダ イ ヤ モ ン ド ﹂ ︵1 9 9
ス に組 み 立 てら れ て お り
ぐ のか と い った 意 思 決 定 を ベ ー
﹂
、未 来 会
が 作 って いる 日次 決 算 ﹁M Q管 理
常 利 益 が あ って 、 こ れ を 合 計 す る
順 一郎 著 ︵ソー テ ック社 ︶ 1 9 9
を ど う や って確 保 す る のか ﹂ と い
営 を 行 って いく 上 で絶 対 に必 要 な
と 全 社 の経 常 利 益 にな り ま す 。︵
中
図 ︶ が 紹 介 さ れ て いま す 。
こ の グ ラ フな ら 、 現 場 の班 長 で
う こ と に な る の です 。
﹁儲 け る た め の会 計 = 戦 略 会 計 ﹂
略 ︶ わ が 社 は 、 テ ー ム が 一つ の会
て ﹁利 益 が 出 る﹂ と は 、 収 益 ︵
売
で は 、 人 件 費 ・経 費 な ど の 固 定 費
社 のよ う な も の です か ら 、 リ ー ダ
8年 8月 初 版
上 ︶ が費 用 ︵
原 価 ・経 費 ︶ を 上 回
が 大 き い状 態 、 つま り M Q ︵
付加
も よく 分 か るし、 日標 を 達成 す る
﹁人 事 屋 が 書 いた 会 計 の本 ﹂ 西
価値総額︶ ∨F ͡
固 定 費 ︶ のと き
ー が利 益 のこと を 考え て行 動 す る。
け ら れ て いる ﹁
制 度 会 計﹂ に お い
20
10
に ﹁利 益 が 出 る ﹂と いう の で す 。
日付