「コーヒー豆って、どんなもの?・・・」

ふ~ん、なるほど!「コーヒー講座」その4
「コーヒー豆って、どんなもの?・・・」
コーヒー豆は「コーヒーの木」になった「実」の中に入
っている「種」なのです。
そのコーヒーの木はアカネ科の常緑樹、原産地はアフリ
カ大陸東北部のエチオピアです。熱帯地方、それも高原
地帯の比較的涼しいところが大好き、なかなかデリケー
トな生きものなのです。
野生のまま放置しておくと10メートル位まで成長し
ますが、コーヒー農園では作業の能率をよくするため、
剪定して2~3メートル位に仕立てています。
苗木を植え付けてから3年位で真っ白な可愛らしい花
をつけますが(左の写真です)、それはまるでジャスミン
のよう、素晴らしい香りをもっています。
花が咲いた後には、青い実がなります。左の
写真のように、熟して真っ赤になるには6~8
ヶ月くらいかかるようです。
真っ赤になったその実は、まるでサクランボ
のよう、コーヒーチェリーと呼んでいます。
外側の柔らかい部分(果肉)は、食べてみる
と甘くて美味しいのです。鳥クン達が食べにき
てくれて、あちこちに種をばらまいてもらって、
子孫繁栄・・・・。
自然の営みというのは、ん~、なるほど、感心
させられるものです。
外果皮
果肉
内果皮
種皮
種(種子)
左の図は、コーヒーの実を横に輪切りにしたも
の。普通は2個の種が向かいあっていますが、ま
れには1個だけのものも・・・、これは「ピーベ
リー」と呼んでいます。
外の皮やら、果肉やらを取り除いて、種皮を脱
穀すると、ようやくコーヒーの種があらわれま
す。これを普通は「種」とは言わず、コーヒー生
豆(なままめ)と呼んでいます。ちょっと通の方
は、グリーンビーンズとも呼びます。やや青みが
かっていて、とっても良いにおいがします。
その昔は、そのまま煮出して、薬としても使わ
れていたのです。もちろん、頭がスッキリするの
で、眠気さましにも・・・・