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つく りを気 に入 った オ ーナ ー夫妻 は この新 築 マ
ンシ ョンの 一室 を購 入 し、リノベ ーシ ョンす る
こと に。し かし、思 い描く プランを スム ーズ に
かたち にできず 、立 ち往生 。そ んなと き友 人 の
紹 介 で出 会 った のが 、インテリ アデザイナ ー の
ゲ ストを招く 機会 が多 く フ ォー マルな空 間を
齊藤美 紀さ んだ った。
求 め る 一方 、 まだ幼 い子ど も たち が いる こと か
ら 、齊藤 さ ん はパブ リ ックとプ ライベ ートを 明
確 に分 けた動線 を検討 。 既存 のプ ランでは、 下
階北側 の中央 に位置す る エントランスを挟 んで、
東 側 に リビ ング と ダ イ ニングキ ッチン、 西側 に
個 室 とバ スルーム、 上階 に主寝 室 と バ スルーム
が設 けら れ て いた。そ こでまず 、 エントランス
から つな が る南側 の既 存 リビ ング をゲ ストを も
てな す フ ォー マルな リビ ング &ダ イ ニング と す
る こと に。ダ イ ニング の隣 にキ ッチンを移 設 し
て北東側 には新た に フ ァミリ ールームを用意し 、
ここからも エントランス ヘ出 ら れ る動 線 を確 保
し、回遊 でき るよう計 画 キ ッチンはダ イ ニン
グ に対 し て閉 じた かたちと し、一
扉を開 めれば ゲ
ストと家族 の スペー スを 分断 でき る。 また、住
ま いの西側 はプ ランを大 きく 変 えず 、個室 を 子
リ ックな エントランスから つな が る入 り 口を 隠
ど も 部 屋 と したプ ライベ ート スペ ー スに。パブ
す ため、 扉を 周囲と フラ ット に納 め て壁と 同 じ
塗装 を施 し、 下部 には幅 木 も設 け て壁 のよう に
上階 は、最も眺 望 の良 か ったバ スルームを書
見 せて いる。
斎 に変 更 。 この書 斎 はゲ ストと共 に食 後 のお酒
こと から、階 段 はパぃ
フリ ック スペー スと し てデ
を楽 し むバ ーラウヽ
ンジ のよう にも使 用し て いる
ンスに移 動 し、象徴 的 に見 せるた め壁 から離 し
ザイン。既 存 リビ ング に あ った 階 段 を エントラ
て緩 や かな カ ー¨
フを描くデザイン に。天丼高 約
6 mの吹 き抜 け には真鍮 の衣 7 ンェに L EDラ
イトを組 み合 わ せた照明を 設 置。垂直方向 に伸
び る美 し い照明 がゲ ストを 迎 え、住 ま いの顔 と
つ言〓iO一〓ン、ラレス︵二え一
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右 /吹 き抜 けの リビング (CH6000mm)を 介 してダイニ ングを見る。北側 の ト
イレを移 設 したため床 下 に配管 スペースが必 要 となったべ それをプランに
効 果 的 に生 か してダイエ ングの 床 もリビングより230mm高 く設 計。 これによ
り、 ワンル ームでつながる空 間 がゾーニン グされメリハ リが生 まれた。 リビン
クを始 め、下 階のテ ーマカラーはコール ドと黒。壁 は淡 いベージュの塗装、床
は本磨 きの大理 石、Jハ レベージュ貼 りの中央 にカーペ ットを敷 き込 み、コー
ル ドや黒 の 家 具 をコーデ ィネ ー トしてい る。 アームチ ェア はポル トガル・
Munnaの「CORSE可 、テ ーカ レはイタリア・ PROMEMORIAの 「GONG」 。
段 差 の両脇 に造作 した棚 には、家具やアー トが好 きな夫妻 が実家 か ら譲 り受
けた花器 や台湾 で購入 したオブジェなどをディスプ レイ 上 /東 側 のバルコ
ニーに面 した明 るいダイニン グ(C H2305mm)。 梁 や空 調 の関係 で一部 天丼
高 が2005mmと 低 くなった成 水平方 向の つなが りがあるため広 く感 じられる。
ダイニン グテープリレは、住 まいのデザインを担 当 したu● deの 齊 藤美紀 さんが
デザインし、 キッチンや家具 製作 を行 うジクー トに依 頼 。 ラッカー塗装 の天
板 に合 わ せ た真 鍮 製 の脚 部 は、 中 林 さん が 制 作 した もの 。 イタ リア・
MOROSOの ダイニ ン グチ ェア「 R CH」 の 背 面 や、 奥 の 壁 際 に置 い た
PROMEMORIAの キャビネット「GEORGE」 の内側 にはモスグリーンのファ
プ リックを張 り、 アクセ ン トに。 ゴール ドの ワイヤーで吊 った イギ リス・
ckersの ベ ンダン トライ トも、モスグリーンのガラスシェー ド
Rothsch‖ d&B
をセレク トした
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タイニングに対 して閉 じたかたちに配 したキッチン (CH2520mm)。 ダ
イエ ンクヘ食 事 をサ ーフする動 線 を確保 しつつ、 扉 を開 じればパ ブ
リックスペース と、キッチンやファミリール ームのあるプライベー トス
ペ ースが分 断 できるプランに。造作 lFuや キッチンカウンターの扉材 を
グ レイッシュなブル ーに統 一。造 作 棚 コーナーの 金具 を始 め取 っ手
や水栓 金具 にはコール ドを取 り入れ、下 階全 体 の インテ リアに連 続
性 をもたせてい る。 ア リア フィーナの レンジフー ドもコール ドに塗装
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右′手前 のファミリール ーム (C H2750mm)対 してはオープ ン
に設 計 されたキ ンチン(C H2520mm)。 L型 の キ ンチンカウン
ターは、 グレーを基 調 にコール ドでアクセン トを加 えて家具
のように仕 上 げた。 カウンター上 音5に はアメリカ VISUAL
COMFORTの シンプルなペ ンダン トライ トを酉己し、居 室のよ
うに見せている。右手 に続 く廊下 にはゲス トも利 用 する トイ
レがあり、その先 はエン トランスにつなが り、手前 には新 たに
夕したキッチンヘ
ファミリール ームを設 けた。2段 の段 差 は移言
の配 管 を床 下 に通 すために生 まれたもの
下/家 族 が使 用
するファミリールーム。廊下 から手前のファミリール ームヘ の
視線 を遮 るため、右手 に高 さ1200mmの 棚 を造 作 し、 これに
よりこもるように落 ち着 ける空 間が生 まれた。壁 に沿 ってベ ン
チシー トを設 置 し、壁 にはモールディングを始 めとする建材 を
取 り扱 う、みは しの壁面装 飾 パ ネル を採 用。特 注 で塗装 して
枢 にマットなコール ドでラインを入れている。 ベ ンチシー トと
テ ーブル はジ クー トに オー ダー、 手 前 の イス はイタ リア
GERVASONIの「GRAY26J
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上 階南西側 に位 置 する主 寝室 (C H2750mm)。 上 階の テーマカラー
はシルバ ーとアイスカ レーで、壁 はごく淡 いブル ーで塗装 し、床 を光
沢 の あるグレーのカー ペ ット敷 きとしてクール にまとめてい る。 ペ ン
Candelabraで 購入 したもの。ベ ッドヘ ッドはグレーのベルベッド張 り
とした。ブラケットライ トはアメリカ・ Restora■ on Hardware、 左奥
ダン トライ トは開 国の デ ザ インとテース トを合 わせて、 アメリカ
の イスはイタリア・ baxterの 「NEPALl
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際に眺望C良 い東側の開 Eまで視線が伸びるよ
う、視界を遮 って いた既存のトイレの位置をず
らすことに。それにより水まわりがパイプスペー
スから離 れ た た め、キ ッチンと トイレの床 を
m上げ て配管の傾斜を確保した。これに
230 m
よリ エントランスとキ ッチンの間に段差が生ま
れたが、それを利用し階段下を ステージ のよう
にデザインして階段をより象徴的に演出。また、
キ ッチンと のアクセスを考慮 してダイ ニングも
m高く設定。それによリリビングとダイ
230 m
エング の間 にも段差が生まれ、天丼高 6 mの吹
き抜 けのリビングと約 器 mのダイニング が つな
がることで、メリ ハリのある空間に仕上が って
いる。 ﹁
ダイ 子 ング の天丼高 は低 いが、水 平方
向 の広がりが強調され広く感じられる 一
と齊藤
さん。
三万、フ ァミリールームはキ ッチンより
床が下がり、こもるようにく つろげる空間にな っ
て いる。ゲストも利用するトイレや階段からの
視線は、高さ 1200 mの棚を設けて遮 った。
そして、この住ま いの上質な雰囲気をかたち
田陽子さんや家具に造詣が深 い妻と共に つくり
づく って いるのが、インテリアデザイナ ーの吉
上げ たクラシ ックモダンを基調としたインテリ
アだ。夫妻の要望に基づき下階はゴールドと黒、
エントランスホールは壁を刷毛 目を出したゴ ー
上階はシルバーとアイスぃ
フルーをテーマカラーに。
ルドの塗装 で仕上げ、階段の手すりや幅木 に黒
を用 いて空間を引き締めた。 スチールの黒 い造
作一
扉によ って つながるリビング &ダイ ニングは、
明る いベージ ュを メーンに素材をセレクトし、
ソフ ァの張り地やダイエングテーブル、ベンダ
ントライトのチ ェーンにゴ ールドを取り入れな
がら、 エレガントな雰囲気 でまとめた。
一方、
キ ッチンと フ ァミリールームは壁のモールデ ィ
ングや造作収納、キ ッチンの一
扉材をブルーグレー
で仕上げ、空間によ って印象を変えながらゴ ー
ルドを効果的に使用し統 一感をもたせた。
既存空間の魅力を最大限に生かしながら、制
約をメリ ットに変えて上質な住ま いをかなえた
み解 いた齊藤さんのプランに夫妻の洗練された
リノベーシ ョン。ライフスタイルを細やかに読
感性が加わり、理想の住ま いが実現した。
.
157傷 続
上 /上 階 北西 側 、最 も眺 望 の良 い位 置 にあったバ スル ームは書 斎
(CH2750mm)に 変 更 し、天丼 と壁 をシックな濃 紺 にペイン ト。夫 が
ゲス トと共 にお酒 を楽 しんだり、夫妻 の時 間 を過 ご したりするラウン
ジとして使 用 している。右 手 の壁 には書棚 をシンメトリーに造 作 して
フォーマルな印象 とした。 ネイビーの ベ ルベ ットを張 ったソファは東
京・ 代 々木 八 幡 の家具 メーカー、Arkestraに オーダー。左手 のアーム
チ ェア は baxter、 正 面 デ ス ク 前 の イス は妻 が 自 ら購 入 した
Restoralon Hardwareの もの
左 頁 右 /主 寝 室 の 向 か い に 設 置 した プ ラ イベ ー トパ ス ル ーム
(C H2235mm)に はバスタプを設 けま シャワースペース と洗面 室 の
みに。 エン トランス上部 の吹 き抜 けを介 して東側 まで視 線 が抜 ける
よう、洗面 カウンターの 中心 には幅 900mm× 高 さ1385mmの 開 口 を
用意 。天板 に大理 石 を採 用 した洗 面 カウンターは、小 口に180mmの
厚 み をもたせて重 厚 感 のある仕上 が りとした。床 と壁 も共 にビアン
コカラーラ貼 り。 ブラケ ットライ トはVISUAL COMFORTの もの
左頁左 /住 まいの顔 となるエ ン トランスに、優 美 な曲線 を描 く階段
(幅 800mm× 踏み面 137∼ 297mm× 蹴上 げ201mm)を 移設 。建 築家の
湯川高邦 さんが詳 細 を検 討 し、外薗工務 店の丁寧 な施 工 により生 ま
れたもの。壁 か ら離 して浮遊 感 をもたせたデザインが特 徴 だ。 垂 直
方 向 に広 が りを感 じさせる照 明 は、 中林 さんが真 鍮 の オ ブジェと
LEDラ イ トを組 み合 わせ て制 作 した もの。 壁 はオース トラ リア・
PORTER S PAINTSの
コール ドの塗 料 で刷毛 目を出 して仕上 げヽ黒
い幅 木や手す りで縁 取 ることで空 間 を引き締 めている
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DATA
構 造 と規 模 /RC造
地 上 9階 建 ての 一 室
床 面 積 /22830請
家 族 構 成 /夫
妻
長 男 (10歳 )長 女 (4歳 )
※設計 デ ー タ は208頁 に掲 載
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