5412 5417 歴史文化ツーリズム実践研究Ⅰ、Ⅱ 担当教員名 原 一樹 授業概要 観光現象に関わる根本的諸概念に関する理解を深めつつ、古今東西の文化・藝術作品と観光現象との関 わりについて特に「コンテンツツーリズム」という観点から研究し、その意義や可能性について考察し ます。 到達目標 ・観光現象に関わる根本的諸概念についての理解を深める。 ・旅に関連する文化・藝術作品に関する知識と理解を深める。 ・様々なコンテンツが観光振興にいかに貢献しうるかに関する理解を深める。 ・コンテンツツーリズム関連のテーマを主体的に調査研究することで、情報収集力・文献読解力・現地調 査力・分析力・論文執筆能力・プレゼンテーション能力を全体的に向上させる。 授業方法(展開) ・教員による講義は最小限に留め、受講生主体の文献講読、調査報告、現地調査等を中心に進める。 ・この授業を通して培った知識や技能を駆使し、4 年次の「総合研究Ⅰ・Ⅱ」では卒業論文を執筆し提出 して貰うこととなる。 準備学習(予習・復習)の内容と分量 ・観光学関連論文のレジュメや、関連文献のレジュメ作成を交代で行うので、各自当該論文・文献の予習 と復習が必要となる。 (8000 字程度~120000 字程度の論文の読解とレジュメ作成。 ) 関連科目・知識・スキル ・少なくとも、何らかの文化・藝術分野(文学・音楽・美術・映画・漫画・アニメ等)について「人並み 以上」の興味関心を持っていることが履修の必要条件となる。 ・歴史文化ツーリズムのコース別専門諸科目、「現代の哲学」、「文化総合講座」、「文学における旅」、「グ ローバルヒストリー」 、 「現代日本社会事情」 、 「観光芸能論」などの履修が望ましい。 ・Word と Power Point の運用能力が必要。英語文献のレジュメ作成能力があると更に望ましい。 成績評価 ・受講態度 30%、文献講読や調査報告への貢献度 60%、各セメスター末の小レポート 10% 教科書・参考書など ・適宜、授業中に指示します。 履修上の注意事項 ・文化藝術作品に対する興味関心の有無が履修上極めて重要になるので、履修希望者に対し面談を実施し、 志望理由書を提出して貰います。履修希望者はメール・口頭でアポイントを取った上で研究室に来て面談 を受けて下さい。学力よりは寧ろ、調査に対する意欲・適性を判断した上で、履修者を決定致します。 授業の柱(単元)と授業スケジュール * 本実践研究が守備範囲とするテーマ群 ・観光に関する根本的諸概念に関する研究(「余暇」、 「聖性」、 「真正性」 、 「旅の歴史」 ・・等) ・藝術家(文学者、画家、音楽家など)と「旅」との関係に関する研究 ・文化藝術作品の中で描かれる「旅」についての研究(紀行文学、ロードムービー等) ・文化藝術作品によって喚起される「旅」についての研究(文学散策、ロケ地巡り、 「聖地巡礼」等) *おおまかな年間予定 ・受講生の興味関心、調査進捗状況により予定変更もありえます。 ・現地調査やゲスト講師招聘も適宜必要に応じて実施します。 前期〔大よその内容:文献講読からグループ調査作業へ〕 第 1 回~第 2 回 イントロダクション 第 3 回~第 7 回 「観光に関する根本諸概念」についての文献講読 (担当者による報告と、それに対する議論やコメント) 第 8 回~第 12 回 「コンテンツツーリズム」の歴史と現状の理解 (担当者による報告と、それに対する議論やコメント) 第 13 回~第 15 回 大学祭展示に向けたグループ調査準備作業 後期〔大よその内容:グループ調査作業から卒業論文課題設定へ〕 第 1 回~第 3 回 第 4 回~第 10 回 大学祭展示準備(夏季休暇中のグループ調査作業まとめ) 第 11 回~第 15 回 「観光に関する根本諸概念」 ・ 「コンテンツツーリズム」に関する文献講読 卒業論文計画と文献講読 * 受講生と相談の上、長期休暇期間中にコンテンツツーリズム関連の先進地域への研修・視察旅行も 構想できればと思います。 学生への一言 藝術も旅も、人を豊かにし、時に人に救済を与える力をも持つものです。旅と藝術との関係を学ぶことは、 目に見える形ですぐに役に立つかはわかりませんが、想像力を鍛え、精神の幅を広げてくれるでしょう。 様々な文化・藝術作品や娯楽作品を愛し、「旅」という主題との関係のもと、それらへの愛情を更に深め たい人達が集うことを祈ります。
© Copyright 2024 ExpyDoc