5402 日本歴史文化論 担当教員名 佐伯智広 授業概要 日本のさまざまな祭礼や年中行事は、現在、観光資源として大きな注目を集めています。そうした伝 統的行事について、その歴史的な由来や意味について学ぶことを通じて、日本の歴史や文化の特質につ いて考えます。また、明治時代に太陽暦が導入される以前の太陰太陽暦(旧暦)に基づく、日本人の伝 統的な季節感を、太陽暦に基づく現在の日本人の季節感と比較し、過去から現在への季節感の移り変わ りと、現在に残る影響などについて学びます。 到達目標 ①日本の伝統的な祭礼や年中行事について、その存在を知る。 ②祭礼や年中行事の持つ内容・意味・歴史的背景を理解する。 ③以上によって、祭礼や年中行事を観光資源として活用できるレベルの知識を身につける。 授業方法(展開) 各回の講義で、1年の12ヶ月をひと月ずつとりあげ、それぞれの月に行われる祭礼や年中行事につ いてくわしく見ていきます。開催される場所や内容といった基礎知識をはじめ、歴史的背景や思想的背 景などについても掘り下げて考えます。 準備学習(予習・復習)の内容と分量 毎回、前回の講義内容に関する小テストを行います(10分間、穴埋め式の問題を4問出題、ノート 類閲覧可能) 。それに向けてのノート整理をする必要があります。 関連科目・知識・スキル 時代の区分けや背景など、日本史の基礎知識が重要になります。 その他、文化関係のさまざまな科目の知識は、他地域や他分野と比較する上で、大切な手がかりとな るでしょう。 成績評価 毎回、小テストを行います。また、期末にレポートを課します(詳細については、講義の中でお知ら せします) 。成績評価の比率は、小テスト30%、レポート70%です。 教科書・参考書など 教科書は特にありません。参考書は講義内で適宜お知らせします。 履修上の注意事項 特にありません。 授業の柱(単元)と授業スケジュール 第一回 ガイダンス 新暦と旧暦の間 第二回 四月=「卯月」 第三回 五月=「皐月」 第四回 六月=「水無月」 第五回 七月=「文月」 第六回 八月=「葉月」 第七回 九月=「長月」 第八回 十月=「神無月」 第九回 十一月=「霜月」 第十回 十二月=「師走」 第十一回 レポート課題について 第十二回 一月=「睦月」 第十三回 二月=「如月」 第十四回 三月=「弥生」 第十五回 「冠婚葬祭」にまつわるエトセトラ 学生への一言 現代に残るさまざまな祭礼や年中行事は、私達と過去・伝統とをつなぐ、「歴史の窓」と言うべき存在 です。 「歴史の窓」から、過去の世界をいっしょにのぞいてみましょう! また、祭礼や年中行事は、現代人を過去や信仰と結びつけることから、人々を引き寄せる観光資源とし ての役割も持っています。ぜひ将来活用できる知識を身につけて下さい。
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