5411 5416 歴史文化ツーリズム実践研究Ⅰ、Ⅱ 担当教員名 高根沢均

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歴史文化ツーリズム実践研究Ⅰ、Ⅱ
担当教員名
高根沢均
授業概要
ヘリテージ・ツーリズムを対象として、幅広い文化遺産の保全と持続的活用をテーマとし、観光という多
大な影響力を持つ現象のなかで歴史や文化・伝統をどのように受け継ぎ、伝えていくことができるかを、
文献研究やフィールドワークを通じて学ぶ。
到達目標
・ 文化遺産と観光に関するさまざまな理論を理解する。
・ 文化遺産の保全と観光マネジメントの実践例を分析し、批判的に検証する力を身につける。
・ 理論を踏まえて、ヘリテージ・ツーリズムおよび遺産の観光マネジメントについて、フィールドワー
クを通じて具体的に把握する力を身につける。
・ 総合研究Ⅰ・Ⅱで執筆する卒業論文のテーマを決定する。
授業方法(展開)
文化遺産と観光に関する文献報告と、ゼミのテーマに関する調査発表、およびそれらに関する議論を中心
に進める。
また、フィールドワークの対象地を決め、そこにある伝統や文化的資産について文献調査を行う。各自の
テーマを設定してフィールドワークを実施し、考察を行う。
準備学習(予習・復習)の内容と分量
興味のあるテーマ(歴史的な遺産、伝統的な生活文化、グルメツーリズムなど)について、日ごろからニ
ュースをチェックしておくこと。
関連する論文をどんどん読み進めること。
関連科目・知識・スキル
2 年次までに文化遺産論を履修していることが望ましい。
また並行して文化遺産活用論、世界遺産ツーリズム論を履修することを望む。
成績評価
ゼミの活動への取り組みの姿勢を 40%、自分の発表レベル(内容・資料・プレゼンの出来)を 60%で評
価する。
教科書・参考書など
進行状況を見ながら適時指示する。
履修上の注意事項
フィールドワークにでることもあるので、費用負担が発生することに留意すること。
授業の柱(単元)と授業スケジュール
○大枠のテーマ
・文化遺産(有形・無形にこだわらない)の活用と継承
・文化遺産に対する観光現象の影響
○対象地域
・京阪神地域だけでなく、国内全域。
・海外事例でもかまわない。その場合、外国語論文を読むこともありうる。
○前期
第 1 回:オリエンテーション
前期のテーマを決める。
第 2~15 回:テーマに関連する調査と発表
各自でテーマに関する論文と遺産について調べ、報告し、ゼミ内で議論する。
○後期
第 1 回:オリエンテーション
前期を振り返りつつ、具体的な調査テーマを設定する。
第 2~6 回:テーマに関連する調査と発表
各自でテーマに関する論文と遺産について調べ、報告し、ゼミ内で議論する。
第 7~9 回:フィールドワークの準備
対象の遺産を選び、調査内容・手法について調べ準備する。
第 10 回:フィールドワークの実施(具体的な日時は講義内で決定。宿泊を伴うこともある。自費)
。
第 11 回~12 回:フィールドワーク結果の整理・分析
第 13~15 回:卒業論文の構成発表
※発表や取り上げたテーマによって、フィールドワークを実施することもある。
学生への一言
さまざまな文化遺産、それを継承する人々、それを守ろうとする人、そして利用する人。遺産と人間の関
わりについて学びながら、現代社会の一つの側面を考える視点を獲得してもらえればと思います。
また、このゼミでもっとも重要視されるポイントは、何事にも真剣に考え取り組むことです。お互いに真
剣に向き合うことで、2 年間にわたるゼミの経験をメンバー同士で高めることができるでしょう。