ご参考資料 ピクテ・マーケット・フラッシュ 2015年3月5日 先進国 Pictet Market Flash 2月の米ISM景況指数: 米国経済は拡大基調を維持 2015年2月の米ISM景況指数は、製造業指数が低下、非製造業指数が上昇となりました。製造業指数は西海岸で の港湾ストライキという一時要因を反映した可能性があり、また、依然として高水準を維持していることには留意が 必要です。 足元、期待外れの指標も散見されますが、米国経済は、拡大基調を維持するものと考えます。 米国経済の拡大続く 2015年2月のISM景況指数は、製造業指数が前月から 低下する一方、非製造業指数は小幅の上昇となりまし た。両指数を併せて見ると、2015年1-3月期の米国経 済が順調な拡大を続けていることが示唆されます。米 国経済の先行きは明るいと見ています。 図表1:米ISM景況指数の推移 (月次、期間: 2004年1月~2015年2月) 62 非製造業景況指数 58 54 50 製造業景況指数は低下 2月の米ISM製造業景況指数(総合指数)は52.9となり、 1月の53.5、市場予想の53.0をともに下回りました。当 指数は2014年10月以降、低下基調ですが、2014年8月 には2011年2月以来の高水準を回復しており、10月時 点でも高水準を維持していたことには留意が必要です (図表1参照)。 また、過去の推移に照らした当指数の足元の水準なら びに米国製造業を取り巻く環境を考慮することも必要 です。まず、52.9という2月の数値は、好不況の分岐点 となる50を上回っており、製造業活動が拡大局面にあ り続けることを示唆しているということです。次に、ここ 数ヵ月の西海岸での港湾ストライキがサプライ・チェー ン(供給・物流システム)の混乱を引き起こし、指数の 低下につながった可能性があるということです。更に、 (製造業活動を占う指数として注視される)米国製造業 購買担当者景気指数(PMI)が1月の53.9から2月には 55.1に上昇していることです。 原油安とドル高が2015年の米国経済に及ぼす影響は 総じて若干のプラスと考えますが、サービス業と比べる と輸出ならびに石油掘削業界への依存度が格段に高 い製造業セクターにマイナスの影響が及んだことは明 らかです。 2014年秋の時点では、ISM景況指数が示唆する製造 業活動の状況は、その他の主要指標よりも遥かに強 46 分岐点 製造業景況指数 42 38 34 04年 06年 08年 10年 12年 14年 出所:ピクテグループのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成 く出ていました。その後(ISM景況指数のサブ指数であ る)生産指数の低下により、その他の指標と足並みを 揃える形となり、足元では製造業生産の伸びの鈍化を 示唆しています。 非製造業景況指数は小幅の上昇 2月の米ISM非製造業景況指数(総合指数)は56.9とな り、製造業景況指数とは対照的に、1月の56.7、市場予 想の56.5をともに上回りました。また、2014年10-12月 期平均の57.4には届かなかったものの、過去の水準と の比較では高水準を維持しました(図表1参照) 。 1月ならびに2月の米ISM景況指数は、1-3月期の米国 経済が、2014年10-12月期からは減速しつつも、順調 に拡大していることを示唆していると考えます。米国経 済の先行きは総じて明るいと見ています。 ※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更さ れる場合があります。 当資料をご利用にあたっての注意事項等 ●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の 推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績は、将来の 成果等を示唆あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的へ の適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。●投資信託 は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の対象ではありません。 ●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、 投資その他に係る助言を構成するものではありません。 ピクテ投信投資顧問株式会社 1 1
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