情報提供資料 マーケットレポート 2014年7月4日作成 NYダウ17,000ドル超えと今後の市場見通し 今回のポイント 7月3日、予想を上回る雇用統計を受けて景況感改善が進む中、ダウ・ジョーンズ工業株価平均は終 値で17,068.26ドルをつけ、史上最高値を更新しました。また、同日にECB(欧州中央銀行)理事会で 追加緩和の可能性が示されたことも支援材料となりました。 米国株式市場は、世界的に低金利が継続する中、企業業績の改善などを背景に堅調な展開が続くと みています。 日本株式市場については政策進展と業績改善への期待が株価の下支えになると想定します。 金融市場の動向 7月3日、米国の非農業部門雇用者数が前月比28 万8,000人増加し、失業率が6.1%に低下するなど市 場予想を上回る内容となりました。景気改善期待が 強まる中、米国株式市場は上昇、ダウ・ジョーンズ 工業株価平均は史上最高値を更新し17,068.26ドル で取引を終えました。債券市場では、米国10年国債 利回りが2.64%に上昇(価格は下落)し、為替市場 では、米ドルが対円で102円台に上昇し、円安米ド ル高が進行する展開となりました。 同日に実施されたECB理事会では政策金利が据 え置かれる中、ドラギ総裁が条件付き長期資金供 給オペに関する条件や想定される総額(最大1兆 ユーロ)などを示したほか、インフレ見通しが変われ ば量的緩和を実施する用意があることを表明しまし た。これを受けて欧州の株式市場は総じて上昇しま した。 今後の市場見通し 米国株価指数の推移 (米ドル) (2011年7月1日∼2014年7月3日) 18,000 17,000 16,000 15,000 14,000 13,000 12,000 11,000 10,000 11/7 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 (年/月) ※株価指数はダウ・ジョーンズ工業株価平均を使用しています。 非農業部門雇用者数の推移 (千人) 600 (2008年9月∼2014年6月) 400 200 【米国】 米国経済の成長に加速感がないことや低インフレ が続いていることから、 FRB(米連邦準備制度理事 会)は量的緩和政策を緩やかに縮小していくとみら れます。また、米国株式市場については、割安感が 薄れているとみる向きもありますが、世界的な低金利 が続く中、企業業績の改善が進み、M&A(企業の合 併と買収)の動きが活発化するなど、引き続き堅調 な展開が継続すると想定します。 0 -200 -400 -600 -800 -1,000 08/9 09/9 10/9 11/9 12/9 13/9 (年/月) ※上記は前月比の増加数です。 (出所:BloombergのデータをもとにDIAMアセットマネジメント作成) ※上記は、将来の市場動向を示唆・保証するものではありません。※巻末のご注意事項等を必ずご確認ください。 商 号 等 / DIAMアセットマネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第324号 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 1/3 140704情報NYダウ-1 情報提供資料 マーケットレポート 今月は4-6月期の米国の企業業績が公表さ れる予定であり、企業業績が引き続き堅調に推 移するのか、投資家の注目を集めると考えられ ます。ただし、IPO(新規上場)などに左右される 需給動向やイラク、ウクライナ情勢の緊迫化な どの地政学的リスクの高まりには注意が必要と みています。 【日本】 前日の米国株式市場の動きを受けて、本日の 日本株式市場は反発して始まりました。今後に ついては日銀による追加緩和期待が後退して いるものの、消費増税後の景気先行き懸念は 薄らぎつつあることから、業績や資産価値など から見た株価水準に割高感は見られない状況 にあります。また、米国株式市場と同様に今月 から公表される第1四半期決算で業績改善の持 続が確認できるとみられます。さらに、6月下旬 に改訂された成長戦略では、法人税の在り方 や企業ガバナンス、国家戦略特区等の規制緩 和などについて議論が進展しています。これら のことから、今後は政策進展と企業業績改善へ の期待が株価の下支え要因になると想定しま す。 金利の推移 下落 (2011年7月1日∼2014年7月3日) (%) 3.5 3.0 債券 価格 2.5 2.0 1.5 上昇 1.0 11/7 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 ※金利は米国10年国債利回りを使用しています。 14/7 (年/月) 為替の推移 米ドル 高 (円) (2011年7月1日∼2014年7月3日) 110 102 為替 レート 94 86 78 米ドル 70 安 11/7 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 (年/月) (出所:BloombergのデータをもとにDIAMアセットマネジメント作成) ※上記は、将来の市場動向を示唆・保証するものではありません。※巻末のご注意事項等を必ずご確認ください。 2/3 情報提供資料 マーケットレポート 【各指数の著作権等】 ・Standard & Poor‘s®並びにS&P®は、スタンダード&プアーズ・ファイナンシャル・サービシーズLLC(以下「S&P」)の登録商標です。Dow Jones®は、ダウ・ジョーンズ・トレードマーク・ホールディングズLLC(以下「ダウ・ジョーンズ」)の登録商標です。これらはS&P ダウ・ジョーン ズ・インデックスLLCに対して使用許諾が与えられており、DIAMアセットマネジメント株式会社に対しては特定の目的のために使用するサブ ライセンスが与えられています。 ダウ・ジョーンズ工業株価平均はS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが所有しており、DIAMアセットマ ネジメント株式会社に対して使用許諾が与えられています。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLC、ダウ・ジョーンズ、S&Pおよびその関連 会社は、DIAMアセットマネジメント株式会社の商品を支持、推奨、販売、販売促進するものではなく、また投資適合性についていかなる表 明をするものではありません。 3/3
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