情報提供資料 マーケットレポート 2016年1月18日作成 原油価格の一段安から金融市場への懸念が強まり、日経平均株価は17,000円割れ 今回のポイント 1月12日、原油価格が約12年ぶりに一時1バレル=30米ドルを割り込んだことから、世界の金融市場は 一段と混乱し変動幅の大きい展開となる中、13日には米国株式が大幅に下落しました。その後も米国株 式と中国株式が一段安する中、週明け18日の日経平均株価は再度17,000円割れで始まりました。 米国の利上げペースと景況感に不透明感があり、中国経済の先行き警戒感が強い中、原油価格も不安 定な動きが想定されます。ただし、今後低水準ながら利益成長を確保できる企業決算内容を確認するに つれて、各国株価は次第に落ち着きを取り戻し、下値を固める展開になることを想定しています。 足元の金融市場動向 年明けからの下落基調に歯止めがかからない原油 価格ですが、1月12日、指標となるWTI原油先物価格 は2003年12月以来、約12年ぶりに一時1バレル=30 米ドルを割り込みました。イランの経済制裁解除の観 測が高まり、過剰感が改善するきっかけが見えない 中、産油国経済への警戒感を背景に金融市場は一 段と混乱しました。13日、上海総合指数が2015年9月 以来の3,000ポイント割れとなり、原油など商品市場の 動きを受けた世界的景気減速懸念からリスク回避的 な動きが強まりました。 原油価格下落がSWF(ソブリン・ウェルス・ファンド、 政府系ファンド)などのリスク資産売却に波及する懸 念が再度強まる中、日本では13日に大手商社がニッ ケル開発プロジェクトについて資源価格下落による損 失の計上を発表するなど、日本の企業業績の先行き の不透明感も強まりました。 日米の株価指数の推移 (円) (2015年1月15日~2016年1月15日) 22,000 (米ドル) 19,000 20,000 18,000 18,000 17,000 16,000 16,000 日本(左軸) 米国(右軸) 14,000 15/1 15/4 15/7 15/10 15,000 16/1 (年/月) ※日本は日経平均株価、米国はダウ・ジョーンズ工業株価平均を使用。 中国の株価指数の推移 (ポイント) 5,500 15日にはダウ・ジョーンズ工業株価平均は前日比 約2.4%下落の15,988.08米ドルで取引を終え、為替 市場で円高米ドル安が進行しました。世界的な景気 先行き懸念が強まる中、18日、日経平均株価は下落 して始まり、再度17,000円を割り込む展開となってい ます。 (2015年1月15日~2016年1月15日) 5,000 4,500 4,000 3,500 3,000 2,500 15/1 15/4 ※上海総合指数を使用。 15/7 15/10 16/1 (年/月) (出所:BloombergのデータをもとにDIAMアセットマネジメント作成) ※上記は、将来の市場動向を示唆・保証するものではありません。※巻末のご注意事項等を必ずご確認ください。 商 号 等 / DIAMアセットマネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第324号 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 1/3 160118情報日経平均株価-1 情報提供資料 マーケットレポート 今後の市場見通し 為替の推移 主要国の株式市場では、米国の利 上げペースが各国の景気回復に与える 影響が不透明なことや、原油価格の不 安定な動きが続くと予想されることから、 当面は神経質な展開が予想されます。 米ドル高 (円) (円安) 126 各国の政治動向では、中国経済の先 行きが懸念される中、同国の政策対応 が注目されます。また、20~23日には、 スイスで世界経済フォーラム(ダボス会 議)が開催される予定で、世界情勢の改 善に向けてどのような議論がなされるか も注目されます。 また、経済日程については、21日に ECB(欧州中央銀行)理事会、26~27日 にFOMC(米連邦公開市場委員会)が 予定され、企業決算については、 19日 にバンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタ ンレー、IBM、ネットフリックス、20日に ゴールドマン・サックス、22日にGEなどが 予定され、それを受けた市場動向が注 目されます。 日本企業については、20日からの製 造業決算を皮切りに、主要企業決算が 本格化する予定です。 日本株の需給面では決算期末に向け た金融機関のヘッジ売りも観測されてい ますが、一方で押し目買い意欲の強い 投資家も存在しています。また、株価が 低水準に修正されたことを受け自社株 買いなどの動きも想定されます。世界各 国の決算発表で、今後の業績見通しに ついて、低水準ながら利益成長を確保 できる内容を確認するにつれ、各国の 株価は次第に落ち着きを取り戻し、下値 を固めていくとみられます。 (2015年1月15日~2016年1月15日) (人民元、逆目盛) 元高 6.00 (米ドル安) 124 6.10 122 6.20 為替 レート 120 6.30 118 6.40 米ドル/円(左軸) 116 為替 レート 6.50 米ドル/人民元(右軸) 114 米ドル安 15/1 (円高) 15/4 15/7 15/10 6.60 16/1 (年/月) 元安 (米ドル高) 原油価格の推移 (米ドル/バレル) (2015年1月15日~2016年1月15日) 70 60 50 40 30 20 15/1 15/4 15/7 ※WTI原油先物価格を使用。 15/10 16/1 (年/月) (出所:BloombergのデータをもとにDIAMアセットマネジメント作成) ※上記は、将来の市場動向を示唆・保証するものではありません。※巻末のご注意事項等を必ずご確認ください。 2/3 情報提供資料 マーケットレポート 【各指数の著作権等】 • 日経平均株価(日経平均)は、株式会社日本経済新聞社によって独自に開発された手法によって算出される著作物であり、株式会社日本経済 新聞社は、日経平均自体及び日経平均を算定する手法に対して、著作権その他一切の知的財産権を有します • Standard & Poor‘s®並びにS&P®は、スタンダード&プアーズ・ファイナンシャル・サービシーズLLC(以下「S&P」)の登録商標です。Dow Jones® は、ダウ・ジョーンズ・トレードマーク・ホールディングズLLC(以下「ダウ・ジョーンズ」)の登録商標です。これらはS&P ダウ・ジョーンズ・インデック スLLCに対して使用許諾が与えられており、DIAMアセットマネジメント株式会社に対しては特定の目的のために使用するサブライセンスが与え られています。 ダウ・ジョーンズ工業株価平均はS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが所有しており、DIAMアセットマネジメント株式会社に 対して使用許諾が与えられています。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLC、ダウ・ジョーンズ、S&Pおよびその関連会社は、DIAMアセットマネ ジメント株式会社の商品を支持、推奨、販売、販売促進するものではなく、また投資適合性についていかなる表明をするものではありません。 • 上海総合指数は上海証券取引所が公表する指数です。 3/3
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