情報提供資料マーケットレポート 2016年2月12日作成リスク回避の動きや、円高進行の中、日経平均株価は一時15,000円割れ今回のポイント  世界経済の先行きに対する不透明感が高まる中、リスク回避の動きが強まり、11日の主要国の株式市場は大きく下落し、為替市場では円高米ドル安が進みました。12日、東京市場では海外市場の動きを受けて株価は大幅に下落して始まりました。  米ドル/円レートは2014年秋の水準まで、懸念される欧州銀行株価も欧州危機時とほぼ同水準まで調整しており、日本株も様々な外部環境の悪化を相当程度織り込んだ水準まで調整が進んだと考えられます。  金融市場は引き続き神経質な展開が予想されますが、各国の政策対応が進み、大きな景気後退が回避できる可能性が高まれば、日本株をはじめ各国の株価は次第に落ち着きを取り戻すとみられます。足元の金融市場動向日米の株価指数の推移 2月10日と11日にイエレンFRB（米連邦準備制度理事会）議長の議会証言が行われ、金融市場の混乱について中国の通貨政策と原油市場の不確実さを指摘するとともに、それらが米国経済にどのような影響を及ぼすかを精査している段階であると述べ、3月の FOMC（米連邦公開市場委員会）で議論することを示唆しました。一方、スウェーデンの中央銀行は政策金利を-0.50％に引き下げ、更なる追加緩和の可能性も強調しました。金融市場では世界経済の先行きや金融機関の健全性に対する不安が更に高まる中、為替市場では安全資産とされる円買いの動きが加速し、11日に一時約1年3カ月ぶりとなる1米ドル＝110円台をつけ、米国 10年国債利回りは一時1.5％台に低下しました。休日明けの香港株式市場では香港ハンセン指数が大きく下落し、欧米の株式市場ではフランスの大手銀行の決算内容が予想に届かなかったことも加わり金融セクターの株を中心に売られる展開で、ダウ・ジョーンズ工業株価平均は約1.6％下落の15,660.18米ドルで取引を終えました。（円）（2015年2月11日～2016年2月11日）（米ドル） 22,000 19,000 20,000 18,000 18,000 17,000 16,000 16,000 日本（左軸）米国（右軸） 14,000 12日、日経平均株価は海外市場の流れを受けて大幅安で始まり、午前の終値は前営業日の10日終値に比べ838円74銭安の１4,874円65銭、10年国債利回りは午前11時現在、0.028％となっています。 15/2 15/6 15/10 15,000 16/2 （年/月） ※日本は日経平均株価、米国はダウ・ジョーンズ工業株価平均を使用。金利の推移（％）（2015年2月11日～2016年2月10日） 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 -0.1 15/2 15/6 15/10 16/2 （年/月） ※金利は日本10年国債利回りを使用しています。（出所:BloombergのデータをもとにＤＩＡＭアセットマネジメント作成） ※上記は、将来の市場動向を示唆・保証するものではありません。※巻末のご注意事項等を必ずご確認ください。商号等 / ＤＩＡＭアセットマネジメント株式会社金融商品取引業者関東財務局長（金商）第324号加入協会/一般社団法人投資信託協会一般社団法人日本投資顧問業協会 1/3 160212情報日経平均株価-1 情報提供資料マーケットレポート今後の市場見通し為替の推移主要国の株式市場では、足元の金融市場動向が各国の景気に与える影響が不透明なことや、原油価格も不安定な動きが続くと予想されることから、引き続き神経質な展開が予想されます。米ドル高（円安）今後のイベントについては、春節（旧正月）で休場となっていた上海株式市場が15日から再開されることから、政策動向も含め中国の動きが注目されます。また、26日と27日には20カ国・地域（G20）財務相・中央銀行総裁会議が予定されており、金融市場の混乱に対して対応策が打ち出されるかが注目されます。為替レートなお、米ドル/円レートは2014年秋の水準まで、懸念される欧州銀行株価も欧州危機時とほぼ同水準まで調整しており、日本株も様々な外部環境の悪化を相当程度織り込んだ水準まで調整が進んだと考えられます。但し、今般の世界的な市場調整で投資家の押し目買い意欲は減退しているため、各国の政策対応が進み、金融ショックや大きな景気後退が回避できるとの見方が強まれば、日本株をはじめとする各国の株価は次第に落ち着きを取り戻し、下値を固めていくとみられます。（2015年2月11日～2016年2月11日）（円） 127 123 119 115 米ドル安（円高） 111 15/2 15/6 15/10 16/2 （年/月）原油価格の推移（米ドル/バレル）（2015年2月11日～2016年2月11日） 70 60 50 40 30 20 15/2 15/5 15/8 ※WTI原油先物価格を使用。 15/11 16/2 （年/月）（出所：BloombergのデータをもとにＤＩＡＭアセットマネジメント作成） ※上記は、将来の市場動向を示唆・保証するものではありません。※巻末のご注意事項等を必ずご確認ください。 2/3 情報提供資料マーケットレポート【各指数の著作権等】 • 日経平均株価（日経平均）は、株式会社日本経済新聞社によって独自に開発された手法によって算出される著作物であり、株式会社日本経済新聞社は、日経平均自体及び日経平均を算定する手法に対して、著作権その他一切の知的財産権を有します • Standard & Poor‘s®並びにS&P®は、スタンダード＆プアーズ・ファイナンシャル・サービシーズLLC(以下「S&P」)の登録商標です。Dow Jones® は、ダウ・ジョーンズ・トレードマーク・ホールディングズLLC（以下「ダウ・ジョーンズ」）の登録商標です。これらはS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLCに対して使用許諾が与えられており、DIAMアセットマネジメント株式会社に対しては特定の目的のために使用するサブライセンスが与えられています。ダウ・ジョーンズ工業株価平均はS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが所有しており、DIAMアセットマネジメント株式会社に対して使用許諾が与えられています。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLC、ダウ・ジョーンズ、S&Pおよびその関連会社は、DIAMアセットマネジメント株式会社の商品を支持、推奨、販売、販売促進するものではなく、また投資適合性についていかなる表明をするものではありません。 3/3