金沢市立芝原中学校 平成26年度 学力向上の取組 1 平成25年度学力調査などの結果からの現状分析 (1) 全体の様子から 全校生徒は23人と少数である。生徒は素直で優しく、落ち着いた学習環境の中で、学習や学校 行事・部活動等に真面目に取り組んでいる。しかし、互いに切磋琢磨し、自ら意欲的に取り組む姿 勢が十分とは言えない。 25年度は、生徒の実態を踏まえ、家庭と連携しながら復習・予習など家庭学習の習慣化を推進 し、 基礎的・基本的な知識・技能の定着を図ってきた。26年度は、前年度の課題も踏まえ、生徒 達が、将来の夢の実現を目指し、さらに表現力や思考力などの活用力を育成することが必要である。 (2) 各教科の良い点(学力調査の結果から) 〔国語〕 課題に対し意欲的に取り組み、解決することができる。 〔社会〕 2年生で履修した分野は概ね理解できている。 〔数学〕 数学への関心意欲が高く、基礎的・基本的な事項は概ね理解している。 〔理科〕 基礎的な知識・観察実験の技能は概ね定着している。 〔英語〕 基礎的・基本的な事項は概ね理解している。 (3) 各教科の改善すべき点(学力調査の結果から) 〔国語〕 漢字の読み書きや文法の定着が不十分である。 〔社会〕 地理・歴史とも基礎基本となる知識の一部や資料を読み取る力が不十分である。 〔数学〕 考察の対象を明確に捉え、記述形式で答えることが不十分である。 〔理科〕 考察を利用することが不十分である。 〔英語〕 場面や状況を理解し、情報を正確に読み取ることと、言語の使用場面・働きに応じた表現 を用いて正しく書くことや状況に合う英文を正しく表現することが不十分である。 2 学力向上の取組 (1) 基礎的・基本的な知識・技能の定着に向けた取組 ア.読む力・書く力・計算力の向上 ・5教科学習コンテスト 家庭学習強化週間を設定し、基本の定着 ・NIEの取組 新聞記事やコラムをスクラップし自分の意見・感想をま とめる力をつける 投稿欄の音読 朝日中学生ウィークリーの活用 ・全校集会での音読発表会 古典や詩などの暗唱発表 ・学習環境の整備 学びの環境の一体感、学習の成果や学びの足跡の展示 イ.家庭学習の習慣化 ・学習規律の徹底を図るため「学び方4か条」の掲示と月毎重点項目実践 生徒指導部や生徒会など他の分掌と連携 ・家庭学習のすすめ(「家庭での学習はこうしよう」) 学習の仕方、目標の学習時間〔10分×(6+1~3)〕、自学ノートの内容例掲示 ・家庭学習アップカードの定期的な活用(7日間の家庭学習の記録と振り返り) 家庭学習7か条に基づいてセルフチェックし、意識付けと家庭との連携 ・定期テスト前の学習計画表の活用(各教科の学習ポイント) 目標と計画を記入させ、担任の点検 ・定期テスト前の学習マラソン(クラスでゴールの時間を決めて学習) テスト期間中に総合計何時間学習するか決め、毎日全員の合計時間をシールでマラ ソン表に掲示 ・定期テスト後のテスト振り返り テスト学習計画表にあった課題に取り組むことができたか、振り返りを書かせ、達 成度を確認 ・デイリーライフ・教室の背面黒板の活用 明日の予定、宿題、持ち物、準備、生活時間の使い方 ウ.1限ごとの授業の充実 ・学習定着のための宿題・復習課題等 ・自己表現力の育成として、話型を意識した指導実践 ・小黒板・ホワイトボードなどを活用し、話し合いや表現する場を設定 ・評価の観点に応じた学習課題の設定 ・まとめや振り返りの工夫(板書のキーワードを使ってまとめさせるなど) ・小テストや単元テストを活用して単元ごとの定着度合いを確認し、定着が不十分な内容につ いて個に応じた指導や補習を実施 エ.読書の推進と朝読書の充実 ・学校図書館司書の有効活用による図書室の利用促進 ・NIEの取組の充実 ・おすすめの本の紹介 ・調べ活用・資料活用コーナーの設置 オ.放課後学習や補充学習の充実 ・学期末に教科ごとの学習面接を実施し、生徒一人一人にアドバイス ・定期試験前に補充教室(7限授業) ・3年生は、業後学習で大学生サポーターを活用した個別指導の充実 (2)各教科の学力向上の取組 ア.国語科の取組 ・「根拠」「理由」「主張」の3つをセットにした表現に重点を置いた指導の継続 ・問題文をしっかり読むことの指導 ・漢字語句などの反復練習の強化 イ.社会科の取組 ・授業開始時に前時の復習を兼ねた5問テスト及び授業の中で関連する既習事項の質問 ・ノートに記述する機会をできるだけ多く設定して表現力を育成 ウ.数学科の取組 ・問題把握の時間や考えを深める時間を保障し、根拠を明らかにした説明 ・資料を読み取り、考えをまとめ数学的に証明する演習問題を実施 エ.理科の取組 ・実験・観察を通して内容の確かな定着を図り、正答率の低かった問題の再復習 ・考察する時間の確保及び考察により得られた力を活用する問題に取り組む場の設定 オ.英語科の取組 ・基礎的・基本的な事項の習得と活用 ・具体的な場面や状況に合った適切な表現を考えて使ったり、問題解決のために必要な情報を 捉える力の育成 3 小中一貫教育の取組等 ・小中併設校という特色を活かし、円滑な連携を目指した授業づくりの実践と検証 ・「総合的な学習の時間」での地域人材等の活用(和太鼓、畑の学習など) ・9年間を見通した体力・健康づくり(食育含む)や防災教育の充実
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