学習を行っていくための基盤

(様式1)
平成26年度
授業改善推進プラン
調布市立(
石原小
)学校
【児童・生徒の学力向上を図るための調査結果の分析より】
【学力向上に関する学校経営方針】
【都「児童・生徒の学力向上に関する調査結果分析内容」】
【~確かな学力の定着と伸長を図るための系統的な指導の在り方~】 未来を切り拓き、心豊かにたくましく生きるために必要な課題解決力を育成する。
○講義形式の知識・技能の習得を中心に置いた学習と問題解決的な学習を年間指導計画の中にバランスよく位置付けて行う。
○基礎的・基本的な知識や技能の定着を図ることが、問題解決的な学習を効果的に行い、児童の思考力・判断力・表現力を高める。(体験を伴った学習の確保)
指導方法・学習規律についての具体的な方策
① 授業の冒頭で目標(めあて・ねらい)を児童に示す活動を計画的に取り入れる。 ② 授業の最後に学習したことを振り返る活動を計画的に取り入れる。
③ 各教科等の指導のねらいを明確にし言語活動を適切に位置づける。 ④ 児童の様々な考えを引き出したり,思考を深めたりするような発問や指導を行う。
⑤ 児童の発言や活動の時間を確保して授業を進める。 ⑥ 学習方法(適切にノートをとる,テストの間違いを振り返って学習するなど)に関する指導をする。
⑦ 児童に対して,学級全員で取り組んだり挑戦したりする課題やテーマを与える。 ⑧ 学級やグループで話し合う活動を授業などで行う。
⑨ 本や図鑑、インターネットなどを使った資料の調べ方が身につくように指導する。
⑩ 自分で調べたことや考えたことを分かりやすく文章に書いたり,資料を使って発表したりすることができるように指導する。
国語では、「読むこと」の達成率が低いので、年間を通して読書への働きかけをし、辞書を引いて言葉を調べることを習慣付けていく。また、該当学年
の漢字を正しく読むことや語彙の理解などは比較的よくできていたが、漢字が苦手な子が多い。全学年を通して漢字の学習に力を入れ、定着と積み上
げをしていく。
算数では知識理解の程度の差が大きく、個に応じた繰り返しの指導や児童の習熟への対応に重点を置いていく。「数学的な考え方」での達成度も低
いので、授業の中で課題に対して自分の考えを書く、発表し合うという活動を大切にすることで思考力を育てていきたい。
理科と社会に関しては、ともに「関心・意欲・態度」が高く、学習に対する前向きな態度を伺うことができる。しかし理社ともに「思考・表現」において達成
度が低い。必要な情報を正確に取り出してそれを読み取る力に課題が見られるので、調べて分かったことや疑問に思ったことをノートにまとめさせたり、
情報から内容を的確に読み取らせたりする活動を充実させていく。また社会科では、「知識・理解」の正答率が低いので、自分の住む地域に対する基本
的な知識がきちんと身に付くようにしていく。
【授業改善の方針・目標】
基礎・基本および言語活動に重点を置き、体育科を中心として、学習を行っていくための基盤となる体力を向上を図ると共に、かかわり合って学習する力を培い、
他教科の学習活動にも活かすことのできる力を身に付ける。
【授業改善のための具体的な取り組み】
(体育)
・「体育大好き!石原っ子~体育指導の基礎基本を踏まえた授業づくり~」を研究テーマに決め、教師の指導法を中心とした校内研究を行う。また各学年での重点的な取り組みは、以下に記述する。
・体力向上のため、授業の始めに3分間サーキットをしたり、マラソン週間や縄跳び習慣等を設定するなどして年間を通して継続的に運動する機会を設ける。その際、学習カードを用い、児童が意欲をもって運動できるようにする。
・石原スタンダード(体育編)を全校で取り組み、体育学習の基本をおさえて運動量の確保を図る。 ・10月にはマラソン週間・大会、冬季には短なわ週間・大縄週間を設ける。
各 学 年 の 重 点 指 導 項 目 ( 体 育 科 )
1年
2年
3年
4年
5年
・基本的な体の動かし方を学ぶための固定遊具の活用
・見通しをもたせるための授業の流れのパターン化 ・主運動につながる補助運動やドリル運動の導入 ・安全意識を高めるための用具の準備や運動のポ ・ウォーミングアップとしての3分間走の導入
イントの提示
・認め合いや教え合いの時間の確保
・学習の振り返り、学習感想の交流の時間の確保
・意欲向上と体力向上のための固定遊具の活用 ・めあてや結果、感想、技のポイント等を含めた学習・体力向上のためのサーキットの導入
・基本的な動きやゲームのポイントを示したワーク
・活動を振り返り、次時への意欲をもたせるための カードの活用
・主運動につながる補助運動の導入
シートの活用
振り返りカードの利用
・十分な運動量の確保
・握力向上のための固定遊具の活用
・全児童がたくさんボールに触れる機会を保障す
・資料の活用、友達との教え合いによる技能の向上 ・学習カードの活用
る少人数によるゲーム
・学習カードの活用
6年
・教師によるねらいの共有化
・鉄棒やマットでの遊びによる逆さ感覚、回転感覚の育成 ・笛の合図等の指示のパターン化
・協力したり助け合ったりしながら運動することの価値付け
・運動の楽しさを味わうためのペア学習
・主運動を意識した準備運動の指導
・個人やチームの課題を考え、解決に向かって
考え、話し合う時間の確保
・学習カードの活用
・準備や後片付けなどの場面での安全面への意識化。
・楽しく運動するための基本となる動きの習得
・学習カードの活用
・3分間走および固定遊具を用いたウォーミングアップの導入
(国語)読む力、解決する力が不十分なので、読む力のベースになる読書指導や読み取りの観点の指導を取り入れる。漢字の読み書きが苦手な児童が多いので、漢字の学習をしっかり行い、定着を図る。
(社会)資料から情報を正確に読み取る力が不十分なので、資料を活用する場面を意識的に多く入れる。資料の読み方を指導したり、資料から自分なりの考えや疑問を持たせたりする活動を設定していく。
(算数)基礎・基本の力を向上させるために、四則計算の練習問題に取り組む。板書計画やノート計画を行い、児童が自分の考えを明確にできるようにノート指導に重点的に取り組み、図や式や言葉を使いながら自分の考えをしっかりと表現できるようにしていく。
(理科)実験結果をもとに情報を整理したり考察したりする力を付けるために、表やグラフにまとめたり、実験結果を共有したり振り返ったりする場を設定する。ビデオや写真資料を活用し、ノートにまとめさせて基礎的事項の理解と定着を図る。
(音楽)表現活動には意欲的に取り組む児童が多いが、共通事項(音楽を形づくっている要素)を理解した上での表現の工夫までは至っていないので、音楽を特徴付けている要素、音楽の仕組みや音楽にかかわる用語をおさえながら指導をしていく。
(図工)造形活動には意欲的であるが、全体的に不器用な児童が多い。作業の基本になる道具の安全な使い方が身に付くように、同じ道具を繰り返し使う課題を設定し、定着を図る。
(家庭)布を用いた制作活動では、基礎的・基本的なことを習得し、生活に生かすことのできる技能の定着を図る。また、日常食べている食品に含まれる栄養素の種類や働きを調べたり発表したりして、知識の定着を図る。
(生活)自然や人とかかわる体験が不十分なところがあるので、実物に触れる機会を多く設定する。また、多様な気付きができるように、対象とかかわる時間や気付いたことを伝える場を作り、対象に対して気付きを深めていくようにする。
【取り組みの進行・管理,評価方法,時期】
・8月中に各学年において、より具体的な各教科の授業改善策や重点指導項目を明示した授業改善プランの補助資料を作成する。
・10月末に授業推進部を中心に各学年、専科教員による中間評価を行う。評価は授業改善推進プラン補助資料に示した評価規準に沿って実施し、適宜目標の見直しや修正を行う。
・2月末に授業推進部を中心に各学年、専科教員で最終評価を行う。また併せて保護者や地域による学校評価から授業改善推進プランの効果を検証し、次年度の指導計画の作成に活かす。