大楽毛 - 釧路市

平成26年度
学力向上プラン
釧路市立大楽毛小学校
1
昨年度の学力向上に向けた取組の成果と課題
○算数に続き、国語についても校内授業研の機会が増え、授業改善への意識がさらに高まった。
○習熟度別指導やTT指導、長期休業中の補充的な学習の工夫に取り組み、個に応じた指導方法の工
夫に取り組んだ。
○家庭学習習慣の定着、生活リズムの確立に向けた家庭との連携に成果が見られた。
●「わかる」だけでなく「できる」
「覚える」まで子どもを育てるため、習熟・定着の実態を把握する
ための機会を設定し家庭学習の方法や内容の指導の資料とするなど、手立てを検討していく。
●応用問題や発展的な問題などについても、児童の実態に合った指導として取り組みを検討していく。
2
今年度の学力向上に向けた取組計画
(1)学力向上推進の重点
・「基礎基本の確実な定着」と「思考力、判断力、表現力」を高める授業の工夫改善
・個に応じた指導の充実~T・T、尐人数指導(習熟度別指導) 等~
・学級経営の充実を基本に据えた、子どもたちの学びの力の育成
・家庭での学習習慣定着の継続的な指導
・読書活動の充実
(2)学校全体の取組計画 *「釧路市学校改善プラン」の具体的な3つの視点に基づく計画
視点①
授業づくり
~指導方法等の工夫改善~
・校内研修計画に基づき、全教員が年1回以上授業公開を行う。
・各学期2回実施する「授業づくりチェック」の分析結果に基づき、わかる授業を展開していく。
・全校統一して指導していく「学習のやくそく」に基づき、年6回(1学期4回)実施予定の「自己評価
カード」の結果で各項目80%以上を維持し、学習規律の徹底に努める。
・行事の精選をさらに進め、授業時数と年間学習計画における進度を調査し90~110%になるように
計画的に指導する。
・担当教諭の配置がなくなった尐人数指導を1学期に最低1回とし、より計画的に行う。
・特別な支援が必要と思われる児童に対し、1学期中に支援の方法を明らかにしていく。
・尐人数指導や通級指導の加配がない中で、個に応じた指導が可能となるように管理職を含めた指導体制
の確立をめざす。
視点②
環境づくり
~授業以外の学習の機会や時間の充実~
・15分の朝学習・朝読書については、学年・学級の実態に応じ、担任教師の指導による質的充実を図る。
・チャレンジテスト等を授業や家庭学習などで積極的に活用していく。
・放課後の時間が10分間のスクールバスを利用する児童の放課後学習サポートのあり方をさぐる。
・定着が不十分な児童に対して重点的に指導するため、習熟度別で行っている長期休業中の「補習会」を
さらに児童に応じた指導が行えるよう、日数や期日、時間帯、指導方法などについて、改善を図る。
視点③
習慣づくり
~自ら学習する習慣、生活リズム~
・80%を超えている「家庭学習率」を維持するとともに、「2単元前の小テスト」等を活用し、家庭学習
の内容についてより具体的に指導していく。
・10%弱の家庭学習未実施の児童を0にするよう学校で作成した「家庭学習の手引き」「家庭学習のスス
メ」の活用の啓発し、意欲を高める励まし等を家庭と連携しながら進める。
・90%の「早寝早起き朝ごはん」の達成率を維持するとともに、家庭での学習時間やテレビやゲームの時
間、睡眠時間などについて学校で作成した「家庭教育ハンドブック」の活用を啓発し、よりよい生活リズ
ムを確立するため、家庭と連携しながら進める。
↓
◇単元テストや CRT の結果、児童自己評価をもとに学習定着状況を把握する。
◇授業づくりチェック表の結果、1学期末実施の学校評価(教員評価)の結果をもとに授業力を検証・分析
する。
釧路市立大楽毛小学校
3
釧路市標準学力検査の活用による児童生徒の課題改善のための取組
(1)釧路市標準学力検査から明らかになった自校の課題
第3学年【国語】
(1)目標値との比較
「言語についての知識・理解・技能」については目標値と同程度であるが、「国語への関心・意欲・態度」
「話す・聞く能力」「書く能力」「読む能力」 については目標値を下回った。
(2)改善すべき課題
物語や説明文の内容を読み取ること全般や、作文を書く力、漢字を書くことについて課題がある。
第3学年【算数】
(1)目標値との比較
すべての観点において、目標値を下回った。
(2)改善すべき課題
長さ・かさ、時刻と時間などの量と測定の分野の定着と立体図形の理解に課題がある。
第4学年【国語】
(1)目標値との比較
「読む能力」については目標値と同程度であるが、「国語への関心・意欲・態度」「話す・聞く能力」「言語
についての知識・理解・技能」「書く能力」については目標値を下回った。
(2)改善すべき課題
漢字を書くことや説明文の内容を読み取ること、作文を書くことの定着に課題がある。
第4学年【算数】
(1)目標値との比較
すべての観点において、目標値を下回った。
(2)改善すべき課題
0を含むかけ算の計算、棒グラフの読みとりに課題がある。
第5学年【国語】
(1)目標値との比較
「国語への関心・意欲・態度」「話す・聞く能力」については目標値と同程度であるが、「言語についての知識
理解・技能」「読む能力」「書く能力」については目標値を下回った。
(2)改善すべき課題
文の構成の理解や物語の内容を読み取ること、作文を書くことに課題がある。
第5学年【算数】
(1)目標値との比較
すべての観点において、目標値を下回った。
(2)改善すべき課題
図形領域の定着や面積を求める問題を解くこと、折れ線グラフを読み取ることについて課題がある。
【 生活・学習意識調査 】
・「早寝早起き朝ご飯」といった生活リズムについては定着しているが、テレビやゲームの時間は市平均よりも多い。
平日3時間以上テレビを見ている児童の割合はいずれの学年も40%を超え、市平均より10%多い。また、平日
3時間以上ゲームをしている割合は、いずれの学年も20%を超えている。
・「授業内容はよくわかる」「わからなくても最後まで取り組む」という児童の割合が多い。
・「家で学習しない」「宿題をしない」という児童は1割弱だが、家庭で学習している児童については、時間、量、
内容に課題がある。
(2)課題改善のための補充的な指導の計画
【7月】
1学期末:検査から明らかになった課題を分析し、授業改善のための方向性を検討する。
「授業チェックリスト」を活用し、学級ごとに日常の授業を教職員が自己評価する。
検査結果およびチェックリストの結果をもとに学年ごとに対応策を検討する。
夏休み中:「夏休み補習会」において、学年の実態に応じた課題を準備し、補充的な指導を行う。
教育局指導主事による模擬授業により、国語の「単元を貫く言語活動」の研修を行う。
検査の結果をもとに、学力向上にむけた取り組みについての校内研修を行う。
各学年学級の「朝学習」の実態調査を分析し、2学期に向けての計画を立てる。
【8・9月】
学習規律の指導を徹底し、児童の授業評価をもとに授業改善の視点を明確化する。
改善すべき課題に対応した授業改善を行い、教員相互の授業参観による授業評価を行う。
個に応じた指導のための習熟度別尐人数指導と TT 指導をさらに工夫・充実させる。
教師の指導により、「朝学習」「朝読書」の取り組みを徹底する。
「家庭学習の手引き」の手引きをもとにした家庭学習の指導を工夫する。
チェックシートをもとに、生活リズム、特にテレビ、ゲームの時間を重点的に指導する。
釧路市立大楽毛小学校
4
全国学力・学習状況調査の活用による指導の改善・充実のための取組
(1)全国学力・学習状況調査から明らかになった自校の課題
【教科に関する調査の結果】
国語A・Bについては、昨年に比べ全道・全国平均との差は小さくなったが、すべての項目で全道・
全国平均を下回った。特に「読むこと」
「書くこと」に課題がある。
算数Aについては、昨年に比べ全道・全国平均との差は小さくなったが、すべての項目で全道・全国
平均を下回った。特に「知識・理解」に課題がある。算数Bについては、すべての項目で全道・全国平
均を下回っており課題となっている。
【質問紙に関する調査の結果】
学習への関心や規範意識、学習習慣などで全国平均を上まわっている。しかし学習習慣においては、
学習時間が短い児童もいる。生活習慣は、早寝・早起き・朝ご飯については全国平均を上まわるが、テ
レビやゲームの時間が長い児童が多くいる。
(2)課題改善のための方策 *学力向上プランの中間評価及び今後の取組
視点① 授業づくり ~指導方法等の工夫改善~
・検査から明らかになった課題を分析し、授業改善のための方向性を検討する。
・「授業チェックリスト」による教職員の自己評価、児童の授業評価をもとに日常の授業を定期的に評
価し、それをもとに授業改善していく。
・校内研修計画に基づき、学校訪問指導を含めた授業研究を行う。国語の「単元を貫く言語活動」の研
修をさらに深める。
・基礎・基本を徹底することに重点を置いた習熟度別指導と応用・発展的な問題に対応する習熟度別指
導を組み合わせるため、全体で対応できるよう教務が中心となって計画していく。
・低学年を中心に学習規律の指導を徹底するとともに、指示や質問の意味の理解に時間がかかる児童
に対し、TTなどによる個別の支援方法を検討する。
視点② 環境づくり ~授業以外の学習の機会や時間の充実~
・各学年学級の「朝学習」の実態交流を行い、指導方法を検討し、取り組みを徹底する。
・「冬休み補習会」において、学年ごとの実態に応じた課題を準備し、補充的な指導を行う。
視点③ 習慣づくり ~自ら学習する習慣、生活リズム~
・チャレンジテスト等により、既習事項の定着を確かめ、家庭学習の指導に活用していく。
・個人に対応した家庭学習ができるように習熟度別の課題を宿題とするなど、家庭学習の指導をさら
に充実させる。
・チェックシートをもとに、生活リズム、特にテレビ、ゲームの時間を重点的に指導する。