古典(Ⅲ型)

学科
1
普通科
「
古
典
学年
3年
類型
高等学校
」シラバス
Ⅲ
組
3・4組
単位数
2
使用教科書
改訂版
標準古典(第一学習社)
副 教 材 等
必携これからの古典文法(尚文出版)、必携新明説漢文(尚文出版)
即戦ゼミ新国語問題総演習(桐原書店)、クリアカラー国語便覧(数研出版)
学習の到達目標
(1)
古文・漢文を的確に読む能力を養うとともに、優れた表現を読み味わうことによっ
て古典に親しむ態度を育てる。
(2) 古典の意義について考えを深め、古人のものの見方、感じ方、考え方に学んで、人
生を豊かにする態度を育てる。
2
学習評価
次の四つの観点に基づき、各学期ともに下記の評価項目により、100点法で評価する。なお、
定期考査の評価を8割、その他の項目の総合評価を平常点として2割の割合で評価する。
①関心・意欲・態度
②話す・聞く能力
③書く・読む能力
④知識・理解
評価方法
古典を読んで言語文化や伝統に対する関心を深め、進んで調べたり
学習したりする意欲を持っているか。
古典に表れた思想や心情の特徴、表現上の特色などについて各自の
考えを発表したり的確に聞き取ったりして、深めることができるか。
古文や漢文の調子などを味わいながら音読したり、関心を持ったこ
とや自分の考えを文章にまとめたりすることができているか。
語彙、文法、句法、文学史など内容を的確に読解するための基本事
項を身に付け、思想や感情を正しく読み取ることができているか。
観
点
①
②
③
④
備
学習状況の観察
A
A
A
B
毎時間の授業態度の評価
ノート提出
A
-
A
B
各単元終了時に提出
課題の提出
A
B
A
A
適宜提出
小テスト
A
-
-
A
適宜実施
定期考査
A
B
B
A
中間・期末考査
※
表中のA・B・Cは評価の重要性を高い順に表している。
3
学習の計画
考
学期
学
習
内
容
学習のねらい
物語(一)
・
2年次における基本的文法事項を確認する。
『大鏡』三舟の才
・
・
敬語に注目して主語を把握する。
公任の言葉を通して、当時の男性貴族の基本認識
一
を確認する。
学
逸話
『説苑』不顧後患
期
『新序』楚恵王呑蛭
・
・
・考え方を理解する。
物語(二)
『源氏物語』若紫
・
古語の意味・文法事項を踏まえて正しい口語訳が
できる。
・ 主人公光源氏と若紫との出会いの場面に描かれた
若紫の愛らしさ、彼女に惹かれる光源氏の心情を味
わう。
日記
『蜻蛉日記』泔坏の水
『紫式部日記』日本紀の御局
・
平安時代の代表的な女流日記文学を読み味わい、
その特色を理解する。
・ 作者の生きた時代やその立場に注目し、作者の思
二
学
いや人柄を読み取る。
歴史の群像
『史記』孫子呉起列伝
期
三
学
期
話の筋を読み取る力を養う。
それぞれの逸話に表現された中国人のものの見方
・
治乱興亡の世に処する人々の姿に触れ、中国古代
の人々の考え方・生き方を味わう。
・
中国古代の社会状況を理解する。
評論
『玉勝間』兼好法師が詞の
あげつらひ
・
・
・
近世の作品に触れ、その特色を理解する。
これまでの古典作品を味わい直す契機とし、芸術
文化を尊重する気持ちを養う。
歴史の群像
『史記』項羽と劉邦
・
・
場面の展開を正確に把握する。
項羽と劉邦の人柄を読み取り、その家臣たちの行
動と心情を読み味わう。
・ 司馬遷の表現の巧みさを味わい、登場人物に投影
した考え方・生き方を理解する。