国語科における平成28年度授業改善プラン 国語科における平成27年度授業改善プランの検証 ・低学年から、相手の意見の内容を理解し、大事なことを落とさずに聞くことができるようにすること が課題である。 ・説明文を正確に読むこと、段落相互の関係を考えて読むことについては、引き続いての課題である。 ・漢字の読み・書きについては、朝学習や家庭学習で積極的に取り組む子が増え定着してきているが、 個人差があり、個別の対応が必要である。 国語科における調査結果及び学習結果の分析 内容別結果の ○1~3学年では、 「説明文を読み取ること」に課題がある。 分析 ○2学年は漢字の書き取りにおいて個人差が大きく、課題のある児童に個別の指導が 必要である。 ○3学年では、書こうとすることの中心を明確にして書くことに課題がある。 ○4学年は「指定された長さで文章を書くこと」 「2段落構成で文章を書くことがで きる」が目標値を下回っている。 ○5学年は、「指示語についての理解」が区平均を下回っている。 ○5・6学年の教科の正答率は、目標値を上回る結果であった。 ○4・5・6学年は漢字の読み書きにおいて目標値を上回った。 ○4・5・6学年は、 「物語の内容を読み取る」は目標値を上回っている。 観点別結果の ○1・2学年は「言語についての知識・理解・技能」に課題がある。 分析 ○3学年は、「書く能力」に課題がある。 ○4学年は「話す・聞く能力」 「読む能力」で目標値に達しているが、 「国語への関心、 意欲、態度」 「書く能力」で目標値を下回っており課題がある。 ○5学年は、全ての観点で目標値を上回ったが、「言語についての知識・理解・技能」 で区平均を下回っており、やや課題がある。 ○6学年は「読む能力」で目標値を下回っており、課題がある。 調査結果及び学習成果に基づいた授業改善のポイント 1.言語事項の定着。 →漢字学習を重視し、朝学習の時間を有効活用していく。 また、新出漢字の学習の場面などで漢字辞典を活用していく。 2.文章をまとまりとして、読み取ること。 →内容の中心や段落相互の関係を読み取るため、中心となる語や文を捉えさせ、要約させ たり、小見出しを付けたりする学習を進めていく。 3.学年に見合った文章力をつける。 →自分の考えを明確にして文章を構成する力を高める。 そのために、 児童の実態に合わせた手本文を示し、 構成の分析や表現を学ぶ学習を進める。 また、感想文や調べ学習のまとめを書くことを通し、段落相互の関係などに注意して文章 を構成できるようにする 国語科の授業改善策 1.言語事項を定着させるために 低 格助詞、促音、拗音に気を付けさせて文を書かせる。平仮名や漢字の筆順や字の形に注意 して書く指導を繰り返し行う。 中 新出漢字を学習する際は、書き順や字形はもちろん、成り立ち、部首、使い方も含めて 指導し、興味を深める。 高 漢字学習では、部首などを手がかりに、仲間分けや組み合わせの視点で文字を捉えることが できるようにする。 上記の内容を、朝学習などで行うよう計画し、教職員間で共有する。 また、全学年を通じて、習熟を図るため宿題として取り組ませる。 授業の作文指導の中の推敲指導と関連付け、教師が直した漢字などの誤字脱字を清書し、 漢字の定着を図る。文章を書いたら、必ず読み直しをさせる。 2.文章をまとまりとして読み取らせるために 低 物語文は、役割読みを行ったり、 吹き出しに登場人物の心情を書かせたりする活動を通して、 内容を読み取ることができるようにする。また、説明文は、絵・写真等の読解の手だてとな る教材を手がかりにし、主語・述語に着目させ、的確に読み取る活動に取り組む。 中 接続詞に着目し段落相互の関係を読み取る学習を繰り返したりする中で、段落を意識して文 章を読み取る力をつけていく。 高 説明的文章においては、中心となる語や文を捉えさせ、段落相互の関係などから文章全体の 構成や内容を的確に理解させ、必要な情報をまとめさせる。また、ペアやグループでの学習 を取り入れて,互いの意見を伝え合う場を設定していく。 低学年は、週に1時間は、読書の時間をとる。中・高学年は、朝読書の時間を金曜日(隔週) にとる。単元に応じて、音読カードを使用し、漢字の習熟と共に、家庭学習で取り組ませる。 3.学年相応の文章力を育てるために 低 あのね帳・日記・生活作文・生活科カードなど、自分の経験した事柄や考えを順序に沿って 書く活動に取り組む。主語・述語に気を付けて文を書かせる。 「わ」と「は」 、 「お」と「を」 、 「え」と「へ」を区別して、文を書く指導を繰り返し行う。 中 「はじめ・なか・おわり」を常に意識し、 「はじめ」では書き出しの効果を、 「なか」では 構成を、 「おわり」では文章のまとめとして自分の言いたいことや考えたこと、感じたこと などを工夫して書くように指導を行う。 高 話したり書いたりする際には、事前の指導をしっかりと行い、目的や意図に応じた効果的な 構成や叙述を工夫する視点をもつ。自己評価・相互評価を取り入れて、よい表現に学ぶよう に習慣付ける。 大田区で作成している、 「書くって楽しいね」を活用していく。学期に1回は、取材、構成、 記述、推敲、交流までのひとまとまりの作文指導を行っていく。 国語以外の教科でも書く活動を積極的に取り入れていく。 4.言語環境を整えるために 低 ひらがな、カタカナ、漢字の掲示物を意識的に活用していく。 中・高 漢字、ローマ字などの掲示物を意識的に活用していく。 個人用の国語辞典・漢字辞典を手元に置き、随時活用できるようにする。
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