平成27年度授業改善推進プラン <国語科>

平成27年度授業改善推進プラン
<国語科>
国語科における平成26年度授業改善推進プランの検証
取り組みにおける成果と課題
成果
・主題につながる大事な言葉や文・接続語に着目して要点や段落相互の関係を正確にとらえ
て読む学習を積み重ねたり、読みを深め、より確かなものにするために、意見交流の形態
や場を工夫したりしたことで、「読む能力」が十分に身に付いた。
・漢字を正確に読んだり、書いたりできるように繰り返し指導したことや、指示語・接続語を正し
く使えるように指導した結果、「言語についての知識・理解・技能」に関する正答率は高くなっ
た。
課題
・「話す・聞く能力」を伸ばすための授業改善策を検討する必要がある。
国語科における調査結果の分析
内
容
分 別
析 結
果
の
観
点
分 別
析 結
果
の
○国語科全体平均正答率は、目標値を超えている。達成率が、9割を超えている学年も
あり、前学年までの学習の定着状況は良好といえる。
○特に「読むこと」では、全ての学年で 10 ポイント以上目標値を上回っている。
○領域や観点別の正答率では、ほとんどの項目で目標値を上回り、学習の実現状況は
おおむね良好と言える。
○しかし、「話す・聞く能力」については、全ての学年で正答率が 65~70%と他の項目に
比べ、大きな伸びが見られなかった。
調査結果に基づいた授業改善のポイント
1 話す・聞く力が十分とは言えない。
→・自分の立場や意図をはっきりさせながら、計画的に話し合う活動を取り入れる。
・大事な事を落とさずにメモを取るなどの指導を取り入れる。
・互いの意見の相違点や共通点に気を付けながら話し合う活動を取り入れる。
国語科の授業改善策
○ 言葉・漢字の意味や主語・述語・修飾語などの文法について、さらに理解し、使うことができる
ようにするために
低
新出漢字の熟語や文作り・漢字の成り立ちについて ICT 等を活用し、興味をもって学習さ
せる。また、平仮名・片仮名の筆順や形にも注目をさせ、定着をはかる。詩の暗唱など言
葉に親しむ経験を積み重ねる。イメージできない言葉は、実物を提示したり動作化させた
りする。
中
新出漢字の熟語や文作り・漢字の成り立ちについて ICT 等を活用し、興味をもって学習さ
せる。また、繰り返し漢字やローマ字の学習をすることで、その力の定着をはかる。詩の暗
唱など言葉に親しむ経験を積み重ねる。言葉調べなどの語彙を増やす学習を多く取り入
れる。辞典を使う習慣を育てる。イメージできない言葉は、実物を提示したり動作化させた
りする。主語・述語・修飾語などの文法について正確に理解できるように繰り返し学習す
る。
高
新出漢字の学習では、分からない熟語の意味を辞典で調べる習慣を育てる。また、繰り
返し漢字の学習をすることで、その力の定着をはかる。詩・俳句・短歌の暗唱など言葉に
親しむ経験を積み重ねる。敬語について正確に理解し、使えるように学習する。
○ 相手や目的を意識し、組み立てを考えて書く力をさらに伸ばすために
低
授業の中で書く経験を積み重ねる。書くために考える時間を十分に確保する。
中
授業の中で書く経験を積み重ねる。書く前に、内容や構想について考える時間を十分に
確保する。友達との話し合い活動を多く取り入れ、それを通してさらに深めた自分の考え
を書く。書いたものを推敲する学習を積み重ねる。指定された長さで自分の考えをまとめ
て書く学習も取り入れていく。
高
授業の中で書く経験を積み重ねる。相手や目的に応じて、書く内容や構想を効果的に工
夫できるように考える時間を確保する。友達との話し合い活動を多く取り入れ、それを通し
てさらに深めた自分の考えを書く。書いたものを推敲する学習を積み重ねる。指定された
テーマや時間・長さで、自分の考えをまとめて書く学習も取り入れていく。
○ 話す力、聞く力を伸ばすために
低 身近なことや経験したことなどから話題を決め、話す事柄を順序立てて話す指導を重視す
る。また、大事なことを落とさないようにしながら、興味をもって聞く態度を育成するため
に、話し手の方に顔を向けるようにしたり、頷いたりしながら聞くことを指導し、互いの思い
や考えを尊重しながら共感的に受け止めようとする雰囲気を大切にしていく。
中
朝や授業の中でスピーチ活動を行い、話の中心に気を付けて話すことができるようにす
る。また、スピーチを聞くときは、話の中心に気を付けて聞き、適切な質問ができるように
する。そのために、スピーチメモの作り方や聞き取りメモの取り方等を指導していく。
高 テーマを決めて朝のスピーチ活動を行う。事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫して
話すことができるようにする。また、聞き手は話し手の意図をとらえながら聞き、自分の意
見を伝える。話し手の意図を考えながら話の内容を聞き、メモを取る指導もしていく。