5-25 プルトニウム取扱施設の放射線管理へのイメージングプレートの適用

情報・計測
No. 5-25
プルトニウム取扱施設の放射線管理
へのイメージングプレートの適用
イメージングプレート(IP)は、測定対象物から放射させたα線によって受けたエネルギーに比例
して発光する。この現象を利用し、プルトニウム(Pu)の位置と放射能強度の両分布を同時に評
価することができる。また、自然放射性物質との弁別も可能である。
技術の特徴
右図のように、放射能の強度に応じた分布
を確認することができる。また、下図のように、
ある一定の発光量と面積を閾値として、自然
放射性物質とPuを判別できる。さらに、判別
したPuのスポット毎に放射能の定量が可能
である。
IPの読み取り時における解像度によって検
出下限放射能が変化し、解像度50μmで約
0.02Bq、解像度100μmで約0.026Bq、解像
度200μmで約0.039Bqである。(60分測定)
粉末状のPuを測定した
場合の画像
α線のエネルギーに比例した発光量
100
面積の閾値
10
1
Pu判別の閾値
0.1
0.01
0.001
-40
-30
-20
-10
0
10
20
30
40
検出されたPuの中心位置 (pixel)
従来技術との比較
1 高解像度の位置情報
2 放射線に比例した数値データを直接取得
3 自然放射性物質とPuの弁別など定量的
な解析が可能
4 ベータ線やガンマ線にも適用可能
研究のステージ
実用化段階
想定応用分野
利用分野
1 放射能分布の特定
2 除染の効果確認
3 放射性物質の可視化
知財関連情報
特許第5499384号
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