情報・計測 No. 5-27 中性子個人線量当量測定器 中性子のエネルギーと入射する角度によって大きさが変化する中性子被ばくを管理するため、 個人線量当量を精度よく測定できるよう設計された装置であり、中性子分布が不明な環境下に おいて作業者の被ばく量の校正の基準とする線量当量を評価することができます。 技術の特徴 中性子による個人線量当量は、入射する中性子の エネルギーだけでなく、その非対称的な人体構造 の結果として入射角度にも依存します。 本装置は、人体に特有のエネルギー・入射角度に 配慮した線量当量の測定が可能なように構造が工 夫されており、中性子分布が不明な作業環境等に おいて高精度の線量当量測定を可能にします。 ボロン ポリエチレン ○計算 ■実験 相対感度 3He検出器 ○計算 ■実験 ボロンゴム層 ○計算 ■実験 ポリエチレン 外観写真(左)と内部構造図(右) 入射角度(°) 方向特性(実線は理想カーブ) 従来技術との比較 従来の線量当量率サーベイメータ が、入射角度に依存しない「周辺 線量当量」を測定するのに対し,本 装置は入射角度に依存する「個人 線量当量」を測定する。 研究のステージ 試作検討段階 想定応用分野 利用分野 中性子発生施設等における 従事者の放射線防護 知財関連情報 特許第4150831号 [email protected]
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