溶液状の原料を照射して効率良く医療用 放射性同位元素(RI)を製造する方法 ライフサイエンス No. 1-2 原子炉や加速器で溶液状の原料を照射することで安価・効率的にRIを製造する装置です。 技術の特徴 これまでは主に固体状の原料を照射してRIを製造していましたが、溶液状にすること によって多くの利点が生まれます。 溶液状 原料 モリブデン水溶液を照射し、活性炭な どで分離・抽出し、医療用診断薬の原 P ポンプ 料などが作れます。この場合、1年使 い続けても原料の損耗が少ないため、 RI分離 輸送 容器 溶液を取り替える必要がなく、この間、 放射性廃棄物もほとんど出ません。 照射装置 (原子炉、加速器) <RIの取り出しが簡単> 配管を通してRIを取り出すため、装置が単純で特殊な装置や機構は必要ありません。 <原料を効率的に利用できる> 核変換で生成するRIは極微量ですので原料はほとんど損耗しませんが、固体原料 では1回使って捨ててしまいます。溶液では長期にわたって使えるので効率的に原 料を利用できます。 <廃棄物が少ない> 固体原料では照射のための容器や固体原料自体が廃棄物になりますが、溶液を使 うとほとんど廃棄物が出なくなります。 従来技術との比較 1 RIの取り出しが簡単 2 原料を効率的に利用できる 3 廃棄物が少ない 研究のステージ 基礎研究段階(アイディアの段階) 利用分野 1 医療用などのRI製造 2 溶液状RIを利用した治療 知財関連情報 特許第4618732号(共願:化研) [email protected]
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