高速炉の破損燃料を検知するレーザー 共鳴イオン化質量分析装置の開発 情報・計測 No. 5-21 高速炉の破損燃料は、アルゴンガスにわずかに含まれるクリプトン及びキセノンの同位体比を 測定することで同定することができます。高速炉の安全性確保を目的として、同位体比の正確 かつ迅速な測定を可能にする「レーザー共鳴イオン化質量分析装置」を開発しました。 技術の特徴 高速炉の燃料が破損すると、 燃料集合体ごとに異なる 同位体比のクリプトン及び キセノンがアルゴンガスに 放出されます。 「レーザー共鳴イオン化質量分析法」は、 レーザーの「波長」を調整することで クリプトン又はキセノンのみを効率良く イオン化して計測する分析法です。 従来技術との比較 1 濃縮操作が不要であり、簡便な 操作で迅速に分析 2 スリット電極により、測定を妨害する イオンを無視できるレベルまで抑制 研究のステージ 試作検討段階 レーザーの光軸に沿った「スリット」 電極を開発し、測定を妨害する イオンを大幅に減らしました。 想定応用分野 利用分野 1 高速炉開発 2 核分裂生成物(FP)分析 3 希ガス元素分析全般 知財関連情報 特許第5327678号 [email protected]
© Copyright 2024 ExpyDoc