大東市教育ビジョン策定委員会第 2 回会議録(要旨) 1. 2. 3. 日 時 場 所 議題等 平成 25 年 8 月 28 日(水) 9:30~11:30 大東市民会館 (1)第1回議事録の確認 (2)第1回策定委員会の内容に関して ・質問に対する回答の検討 ・課題として出されたことへの対応 ・前期5年間の成果と課題のまとめ (3)後期5年間の施策について (4)その他 4. 会議録(要旨) ○第 1 回議事録(要旨)を確認 ○第 1 回策定委員会の内容に関する質問、課題について、【事務局より回答】 <小学校国語 B に関する力をつけるために> ・授業改善のための視覚的な動機づけや興味付けが、言語能力や思考力の育成につながるよう に意識し工夫することが必要 ・長い文章を読んでじっくりと思考し、その内容をまとめて書くといった学習活動や筋道を立 てて自分の意見を述べるなどの学習活動を盛り込んだ学校としてのプログラムの構築が必 要である。 ・学び合いや話し合いを通して、自分の考えをさらに広げていくことができるように授業の質 の向上が必要である。 <Q-U 調査 非承認群の減少傾向と教員の受け止め方について> ・平成20年度以降非承認群は概ね減少傾向にあるが、先生方の受け止めについては、把握 できていない。今後、このような調査をする場合は、結果の活用も視野に入れて実施したい。 <不登校理由の家庭の事情、複合の部分の全国との比較について> ・資料が入手できなかった。参考に長期欠席の比較のグラフを提示 ・小学校では病気による欠席が半分を占めており、全国に比べて多い。中学校は長欠率自体 も高いが、不登校の率も高い。小学校から不登校の要素になっているものを早いうちに解 決していく必要がある。 <後期基本計画検討・作成上の課題への対応> ①「学び合い」を通して何を育てるのかについての教員の共通理解を図るために、後期基本 計画の前文にわかりやすく掲載し、再確認、共通理解を図る。 ②「学び合い」の学習と他の課題(長欠)との関係について、児童生徒質問紙の学び合いに 関する項目と長欠のクロス集計より ・不登校、長欠は様々な要因があるので、一つ一つの項目から相関関係を見ると分かりにく いことはあるかもしれない。ただ現場の実感からすると、これらの項目(授業での話し合 う活動や自分の考えを発表する機会等)を充実させることで学校自体は落ち着いてくるし、 一人ひとりの生徒が生き生きと成長していくということは間違いない。 1 ・めざすべき方向性としてこういった活動が充実している授業時間がたくさん行われること で、長欠や不登校、問題行動についても減ってくる。重点的に取り組むべきである。 ・不登校よりも出席率を調べると学級の状況がわかる。学級が荒れると給食で残菜が多くな り、ルールが守られない。学級がおもしろくない。授業がおもしろくない。そして、ちょ っとしたことで休む。学級の状態の良いところは出席率が高くなる。いろいろな統計をし て、教員が元気になり、子どもも元気になるといいと思う。 ③めざす子ども像の具体化と視点の共有は、基本目標、評価指標で示していきたい。 <前期5年間の成果と課題について> ・後期基本計画の中には文章化して掲載予定 ・この後の施策の議論の参考として添付した。 ●後期 5 年間の施策について 「自ら学ぶ力」「学び合う力」を育む授業づくりについて【事務局より説明】 教育ビジョンが先生方にとって身近なものとしたい。先ず、何をすればよいのかはっきりと示 されているものを作っていきたい。 (資料3-②参照) <目標・指標について> ・子どもと教員の二つの目標があるのがすばらしい。効果検証のための指標をあらかじめ設定 しておくのは良いが、目標としたことが測られる指標でなければならない。 「学習内容を確実 に身につけ」というのは、基礎基本の定着。 「自ら学び、学び合う」というのは、協同学習の 部分で学び合いがどうだったか「意欲」については学習する意欲であったり、自分の生き方 を開いていく意欲であったり、このあたりがどうだったか。また、教員についても「子ども の育ちを常に振り返り」という点では、学校単位での研究授業や事例検討などで、教師同士 が子どもの学びについての学校の中で、検討し合う場がどれくらい持てていたのか。 「互いに 学び合い」というのは、同僚性はどうであったか。 「授業に工夫を凝らし改善を重ね続ける」 については、自己研鑽や研究授業などの仕組みがどの程度保障されていたかなどである。 ・学び合いも学校のシステムである。校内研修の数は増えていると思うが、今は研究協議の内 容はどうかなど質のステージに入っている。授業の見方の質の向上や研究協議の質の向上を 見る指標を作っておかなければならない。 <施策について> ・学び合いは将来において一人ひとりがお互いを大切にしながら一緒に地域を作っていくため に実施しているという自覚が職員に薄い。自覚が薄いから職員集団が一丸となれない。自覚 があるかないか、教育委員会と管理職と職員がこれというものを作ることが第一歩で、次の 5年はこんなことをしようと再確認しなければならない。学び合いをすることが大切である という自覚を教員一人ひとりにどう持たせるかが一番である。 ・教員がやろうと思わないといけない。効果があったことがわかると、取組みもぐんと進む。 ・学び合いをしてこんな成果があったというプラスのデータを教員や保護者にどううまく発信 していくか、戦略が必要である。 ・各学校の研究主任が集まって指導講師と研修しながら各学校に持ち帰る。 2 ・市の研修には学校の代表で出席しているという自覚を持たせる。そして内容を学校でどう広め るのか、管理職も意識がいる。自分たちが研修しよう、伝達して学び合おうという雰囲気を作 るべきである。 ・今こそ学び合う力を育てようという認識を高める必要がある。そのためには技量を高めて子ど もの持っている力をさらに伸ばすように努力すること。そんな定義で次の 5 年間をスタートで きるといい。 <効果を上げるための手立て> ・学び合いの理念以前に手法だけで敬遠している教員もいる。後期のビジョンでも、前期のビジ ョン以上に理念をより丁寧に説明、伝えることも大切である。自分がやってきたことと重なる 点が多いと気付き、意識の転換が働いたように思う。 ・研究主任の役割も大きい。研究主任と管理職が常に意思疎通をしながら研究を進めていくこと が大事である。市内の研究主任の交流も大きな力になる。 ・「学び合いには背伸びとジャンプが必要である」と佐藤学先生の言葉にあるが、子どもが頑張 らざるを得ないしかけが必要である。授業でいうとどんな目標を設定するかということになる が、目標設定するには教員は集団を理解し、子どもたちをどこに導いていくか明確な目標を持 たないといけない。目標が低く、安易な感じがする。例えば、「学び合い」の活動の中で、グ ループでまとめて発表するときの発表の言葉がとても貧弱になっていると感じる。子どもをど う背伸びさせるか、気持ちをどう引き出すか、教員の目標設定にかかっている。このあたりを もっと研修すべきである。 ・ビジョンの冊子だけでなく、1 月の研究フォーラムでも市としてめざす方向を直接教員に伝え る意義は大きい。 ・小・中の交流も研究授業もやっているが、全てがマンネリ化しているのではないか。「学び合 い」で何ができていないのか、 「学び合い」をすることによってどうだったのかの研修がいる。 いつも同じパターンでやっているのでは意味がない。柱を1本据えながらいろんな手法を組み 入れながら子どもを育てる、先生を育てることが大切である。 ・若い先生にとって、形から入りやすく見てわかる工夫がたくさんされている。しかし、子ども の内面で何が起こっているのかは全く見えていない。子どもの内面の思考を見る力が次にめざ すところである。 <レイアウト・項目に関すること> ・冊子とリーフレットの2本立てにしてもよいのではないか。 ・薄いものがよい。成果をとり上げて、さらに効果を上げるためにするべきことは何かを示す。 ○第 3 回会議日程 平成 25 年 10 月 10 日(木)15:30~17:15 3 市民会館 5 階研修・会議室
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