Ⅰ 研究の内容 1 研究主題・主題設定の理由 (研究主題) 学び合い 認め合う児童の育成 ~児童が見通しをもち、振り返りができる学級活動のあり方~ 本校では昨年度まで、「考える力、表現する力をもち、生き生きと学ぶ児童の育成~言語活動を通 して、思考力、表現力を育てる授業づくり~」を研究主題として、国語部、算数部、専科部に分かれ て研究を推進してきた。この中で、教科を越えて学習過程を統一することで、授業展開の見通しがも てるようになり、自信をもって学習に取り組める児童が増えてきた。しかし、友達の意見に対して考 えを交流し合い深めたり、自分の考えを友達に対して説明したりすることが不十分であった。また、 生徒指導上の課題として生活面の規律の徹底が必要であること、集団内での関わり方が苦手な児童が 多く、所属感や連帯感を深めることのできる学級づくりも欠かせないことが反省としてあげられた。 このようなことから、課題解決の視点に特別活動を位置づけ、校内研究を進めることとなり、研究主 題を「学び合い 認め合う児童の育成~児童が見通しをもち、振り返りができる学級活動のあり方~」 として、3年間の研究をスタートした。 今年度の校内研修は、まず学級会の学習過程を見直すことから始めた。事前の活動、話合い活動、 事後の活動という一連の活動についてそれぞれ具体的な手立てを考えて取り組むことで、児童が見通 しをもち、振り返りができる学級活動を目指すこととした。 初年度は、学級会を中心に研究を進め、話合い活動を通して児童が自己決定・集団決定できる場づ くりや学級づくりのあり方を研究し、2年目は、1年目に引き続き学級会を中心とした研究を進める とともに、児童会組織の見直しを図り、特別活動を広い視野で研究していく予定である。 2 目指す児童像と研究の仮説 (目指す児童像) 学び合い 認め合う児童 低学年 中学年 高学年 友達の意見をよく聞き、進ん で発言し話し合える子 理由を明確にして発言し、折り 合いをつけて話し合える子 自分の言葉で建設的な意見 を述べ、多様な意見のよさを 生かして話し合える子 (研究仮説) 話 合 い 活 動 を 通 し て 、児 童 が 自 己 決 定 ・集 団 決 定 で き る 学 習 過 程 を 工 夫 す れ ば 自己肯定感をもち、学び合い認め合う児童が育つであろう。 2
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