機械

Ⅰ類
機 械 専 門 問 題
平成24年5月施行
特別区職員
Ⅰ類採用試験
指示があるまで開いてはいけません。
注
意
1
問題は、〔問題
〕から〔問題
解答してください。
〕まで
題あり、このうち
題を超えて解答した場合は、〔問題
たところで採点を終了し、
題を任意に選択して
〕以降解答数が
を超えた分については採点しないので、注意してくださ
い。
2
解答は解答用紙に記入してください。問題に記入しても採点しません。
3
解答時間は
4
問題は持ち帰ってください。
時間
に達し
分です。
特 別 区 人 事 委 員 会
〔機械
問題
〕
次の問(1)、(2)に答えよ。
(1) 床 か ら の 高 さ の 水 平 で 滑 ら か な 台 が あ り、台 の 端 点 O の 真 上 の 点 P か ら、長 さ の 糸 で
質量2 のおもりAがつり下げられている。そして、次の図のように、糸がたるまないようにお
もりAを点Pと同じ高さまで引き上げ、点Oに質量 のおもりBを置いた。今、おもりAを静か
に放したところ、おもりAはおもりBに弾性衝突し、おもりBが水平方向に飛び出して、床上の
点Rに落下した。このとき、次の問①∼③に答えよ。ただし、重力加速度を とし、空気抵抗及
び摩擦は無視する。
①
おもりBに衝突する直前の、おもりA
の速さ を求めよ。
② おもりAがおもりBに衝突した直後の、
おもりBの速さ を で表せ。
③ 点Oと点Rの間の水平距離 を 及び
で表せ。
A2
P
90°
B
O
R
(2) 電気容量20μFのコンデンサーAを極板間の電位差が200Vになるまで充電した後に、同じ電
気容量の充電されていないコンデンサーBを高抵抗の導線で並列に接続した。このとき、次の問
①∼③に答えよ。
①
②
③
コンデンサーBを接続する前の、コンデンサーAに充電された電荷
C を求めよ。
コンデンサーBを並列に接続した後の、極板間の電位差
V を求めよ。
コンデンサーBを並列に接続した後の、コンデンサーA及びBの電場に蓄えられているエネ
ルギーの合計
J を求めよ。
機械専門
P1
〔機械
問題
〕
次の図のように、左端が剛体壁に固定された丸棒Aと右端が剛体壁に固定された丸棒Bの間に剛体C
が挟まれている。丸棒A及び丸棒Bの長さは、それぞれ 、 、直径はともに 、縦弾性係数はともに
である。この丸棒の中心軸に沿って剛体Cに右向きの荷重 が作用しているとき、次の問(1)∼
(4)に答えよ。ただし、丸棒Aと丸棒Bの中心軸は一致しており、丸棒及び剛体の自重は えないも
のとする。
A
(1) 両 側 の 剛 体 壁 の 反 力
す向きを正とする。
、
、
C
と荷重
B
の 関 係 を 式 で 表 せ。た だ し、そ れ ぞ れ の 力 は、図 に 示
(2)
、 、 、 、
を用いて、丸棒Aの伸びλ及び丸棒Bの伸びλを表せ。
(3)
、 、 を用いて、反力
(4)
、 、 、 、 を用いて、剛体Cが右向きに移動した距離 を表せ。
及び
を表せ。
機械専門
P2
〔機械
問題
〕
次の問(1)、(2)に答えよ。
(1) 次の文は、理想気体の可逆断熱変化に関する記述であるが、文中の空所ア∼オに該当する語又
は式を解答欄に記入せよ。ただし、定圧比熱を 、定積比熱を 、 / = κとする。
静的な閉じた系では、エネルギー保存を表す熱力学第1法則は、系の境界を横切る熱量δ と、
系の内部エネルギーの変化量d 及び系が周囲に作用する仕事δ を用いて次のように表される。
δ = d +δ
準静的過程では、系の外力と圧力が釣り合っているので、
δ =d + ×
ア
断熱変化なので、
0=
イ
×d
+ ×
ア
理想気体の状態方程式
= R を全微分し、上の式を代入してd を消去すると、
R
×
ア
+
ウ
=−
× ×
ア
イ
イ
+R × ×
ア
=−
イ
×
ウ
エ
× ×
ア
=−
イ
×
ウ
変数を分離して、両辺を積分すると、
オ
× ln + ln = 定数
したがって可逆断熱変化では、
×
オ
= 定数
となる。
(2) 温度
= 1500Kの高温熱源と周囲温度
= 25.0℃を低温熱源とした可逆熱機関が、高温熱源
から1000kJの熱量 を得た。この場合のエクセルギー とアネルギー を求めよ。
機械専門
P3
〔機械
問題
〕
次の問(1)、(2)に答えよ。
(1) 海水に浮かぶ氷の海面上の体積が220ⅿ のとき、氷の全重量
N を求めよ。ただし、氷の
密度ρ= 920㎏/ⅿ 、海水の密度ρ′= 1030㎏/ⅿ 、重力加速度 = 9.81ⅿ/s とする。
(2) 次の図のような水平面内を一定角速度で回転する散水器がある。散水器の先端には2つのノズ
ル出口があり、ノズルAの出口は回転軸 から200㎜の半 径に位置し、ノズ ル Bの出口は回転軸
か ら 300㎜ の 半 径 に 位 置 し て い る。ど ち ら の ノ ズ ル も、開 口 面 積 は 0.960㎝ で あ る。そ れ ぞ
れのノズルが流量0.480L/sの水をちょうど周方向に噴出しているとき、定常状態における回転数
rpm を求めよ。ただ し、ノズ ル出口では、水 は 水平面内 の速 度 成 分 の み を も ち、回 転 の 際
の摩擦は えないものとする。
ノズルB出口
90°
90°
ノズルA出口
200㎜
機械専門
300㎜
P4
〔機械
問題
〕
次の問(1)、(2)に答えよ。
(1) 次の文は、金属の加工と熱処理に関する記述であるが、文中の空所ア∼オに該当する語を解答
欄に記入せよ。
金属の塑性加工において、加工温度が
ア
温度より高い場合は
イ
加工、低い場
合は
ウ
加工という。特に
ウ
加工では加工硬化が大きく、無理に加工を続けると
割れが生じることがある。そのため、
エ
という熱処理を施して組織を調整し軟化させる。
ただし、
ア
よりもさらに高温に加熱すると
オ
な結晶粒となり、機械的性質が悪化する。
(2) 亜共析鋼の標準組織(徐冷したときの組織)に関する次の問①、②に答えよ。ただし、共析点
を0.80mass % Cとする。
①
②
炭素量と組織割合の関係について説明せよ。
0.20 mass % Cの標準組織を構成する組織の名称とその組織割合 % を解答欄に記入せよ。
機械専門
P5
〔機械
問題
〕
次の問(1)、(2)に答えよ。
(1) 次の図は、フィードバック制御系の標準的な構成図であるが、図中の空所ア∼オに該当する語
を下の語群から1つずつ選び、その記号を解答欄に記入せよ。
イ
比
制御部
部
基準入力
ア
操作部
ウ
オ
<語群>
A 外乱
E 制御量
(2) 次の関数
=
B
F
検出部
操作量
のラプラス逆変換
1
+1
C
G
制御対象
調節部
を求めよ。
機械専門
P6
D
H
制御偏差
目標値
エ