Ⅰ類 土木造園(土木)専門問題

Ⅰ類
土木造園(土木)専門問題
平成27年6月施行
特別区職員
Ⅰ類採用試験
指示があるまで開いてはいけません。
注
意
1
問題は、〔問題
〕から〔問題
解答してください。
〕まで
題あり、このうち
題を超えて解答した場合は、
〔問題
たところで採点を終了し、
題を任意に選択して
〕以降解答数が
を超えた分については採点しないので、注意してくださ
い。
2
解答は解答用紙に記入してください。問題に記入しても採点しません。
3
解答時間は
4
問題の内容に関する質問には、一切お答えしません。
5
問題は持ち帰ってください。
時間
に達し
分です。
特 別 区 人 事 委 員 会
〔土木造園(土木) 問題 〕
次の問(1)、(2)
に答えよ。
(1) 次の図のような単純梁に間接荷重が作用するとき、次の問①∼③に計算の過程を示して答えよ。
40kN
10ⅿ
3ⅿ
3ⅿ
縦桁
20kN/ⅿ
横桁
主桁
A
C
4ⅿ
4ⅿ
D
4ⅿ
E
B
4ⅿ
① 主桁の支点A及びBの反力  웭
、 웮を求めよ。
② 主桁のCD間及びDE間のせん断力 웯
웰
、웰
웱を求めよ。
③ 主桁の点D及びEの曲げモーメント  웰
、 웱を求めよ。
(
2) 次の図のような片持梁の自由端Bに集中荷重 が作用するとき、自由端Bのたわみ角 θ웮及び
たわみ 웮を求めよ。ただし、 を弾性係数、を断面二次モーメントとし、曲げ剛性  は一
定とする。

A
B
θ웮

土木専門
P1
웮
〔土木造園(土木) 問題 〕
次の問(1)、(2)
に答えよ。
(1) 次の①∼④は、土質に関する記述であるが、文中の空所A∼Fに該当する語を解答欄に記入せ
よ。
①
流線網は、水頭差によって土中に生じる水の流れの経路を示す流線と、流線上の水頭の等し
い点を結んだ
A
との曲線群からなっている。
② 地盤が破壊することなく荷重を支える能力を支持力といい、地盤が支持できる最大の荷重を
極限支持力という。この極限支持力を必要な安全率で割った値を
B
という。
③ 土 の せ ん 断 強 さ 〔kN/ⅿ워
〕 は、ク ー ロ ン の 式 = + σt
a
nφで 表 さ れ、は 垂 直 応 力
σに関係なく発揮されるせん断抵抗で
C
といい、φは
D
という。
④ 土の粒度を示す粒径加積曲線において、通過質量百分率が 1
0%、30
%、60%の粒径をそれぞ
れ 욼
웅
〔㎜〕、 욾
웅
〔㎜〕、 웁
웅
〔㎜〕と す る と き、
E
は 웁
웅/  욼
웅で 求 め ら れ、こ
の 曲 線 の 傾 き を 示 し、
F
は( 욾
웅
)워
/ ( 욼
웅
×웁
웅
)で 求 め ら れ、こ の 曲 線 の な だ
らかさを示す。
(2) ある土の体積  と質量  を測定したところ、それぞれ  = 6
0
.
0
0㎝웍
、 = 1
0
0
.
0
0ℊ であり、こ
の土の炉乾燥後の質量は  욦= 80.0
0ℊ になった。このとき、この土に関する次の①∼④を計算の過
程を示し、小数点以下第3位を四捨五入して求めよ。ただし、土粒子の密度 ρ욦= 2.60ℊ/㎝웍
、
水の密度 ρ욌= 1.00ℊ/㎝웍とする。
①
②
③
④
含水比 
乾燥密度 ρ욃
間隙比 
飽和度 욥
土木専門
P2
〔土木造園(土木) 問題 〕
次の問(1)、(2)
に答えよ。
(1) 次の①∼④は、測量に関する記述であるが、文中の空所A∼Fに該当する語を解答欄に記入せ
よ。
①
トランシットの器械誤差である視準軸誤差は、視準線が水平軸に直交していないために発生
する誤差で、望遠鏡の
A
、
B
の観測値の平 により消去される。
② ク ロ ソ イ ド 曲 線 に お い て、曲 線半 径 〔ⅿ〕
、ク ロ ソ イ ド 曲 線 長 〔ⅿ〕、ク ロ ソ イ ド の パ
ラメータ 〔ⅿ〕とするとき、基本式
C
が成り立つ。
③ 水準測量において、標高を求めようとする点(未知点)に立てた標尺の読みを
D
と
いい、
E
と略記する。
④ 空中写真測量の撮影において、コース方向の重複度を
F
といい、6
0%を標準とする。
(2) 次の図のような路線で水準測量を行い、次の表の結果を得たとき、点Pの標高の最確値を計算
の過程を示し、小数点以下第4位を四捨五入して求めよ。ただし、既知点Aの標高は 2
41.56
9ⅿ、
既知点Bの標高は 231.
558ⅿ とする。
P
A
B
路
線
距
離
観測比高
A → P
5kⅿ
+ 5.
90
2ⅿ
P → B
2kⅿ
−1
6.
40
1ⅿ
土木専門
P3
〔土木造園(土木) 問題 〕
次の問(1)、(2)
に答えよ。
(1) 次の①∼⑤は、土木施工に関する記述であるが、文中の空所A∼Fに該当する語を解答欄に記
入せよ。
①
軟弱な粘土質地盤に土留めを施工して掘削すると、背面土砂の重量が大きな場合に、掘削底
面が盛り上がる現象が生じることがある。これを
A
という。
② 水セメント比は、コンクリートに要求される強度、耐久性及び水密性などを 慮して、これ
らから定まる水セメント比のうちで
B
の値を設定する。
③ マスコンクリートでは、セメントの
C
熱による構造物内の温度変化に伴って生じる
温度応力が、構造物にひび割れを発生させ、あるいは構造物の設計上無視できない影響を与え
るので、設計、施工上の配慮が必要となる。
④ コンクリートにおいて、日平 気温が 2
5℃を超える時期に施工するものを
D
コンク
リート、日平 気温が4℃以下になることが予想される時期に施工するものを
E
コン
クリートという。
⑤ 場所打ち杭の工法のうち、掘削する杭穴に水を満たし、ドリルパイプの先端に取り付けた回
転ビットによって掘削した土砂を水と一緒にドリルパイプを通じて地上に吸い上げ、掘削した
土砂を沈殿後、再び水を杭穴に循環させて掘削する工法を
F
工法という。
(2) 地山を掘削してほぐした土を 6.5ⅿ웍積載可能なダンプトラックで運搬し、締固め後 5
7,
00
0ⅿ웍の
盛土を作るとき、掘削する地山の土量及びダンプトラックの最少所要延べ台数を計算の過程を示
して求めよ。ただし、この土量の変化率は、(ほぐした土量╱地山の土量)= 1.30、(締固
めた土量╱地山の土量)= 0.95とする。
土木専門
P4
〔土木造園(土木) 問題 〕
次の問(1)∼(3)
に答えよ。
(1) 次の①∼③は、道路又は橋りょうに関する記述であるが、文中の空所A∼Eに該当する語を解
答欄に記入せよ。
①
アスファルト舗装の構造設計において、
A
とは、舗装の路盤から表層までの全層を、
表層や基層用加熱アスファルト混合物ですべてつくると仮定したときに必要な厚さのことであ
る。
② アスファルト舗装の施工では、舗設するアスファルト混合物上層と瀝青安定処理層、中間層
及び基層並びに継目部との付着をよくするため、アスファルト乳剤(PK−4)である
B
を
散布する。
③ 道路橋の設計に用いる荷重には、橋に常時作用すると えられる
C
荷重と、必ずし
も常時作用するとは限らない
D
荷重、すべての橋に共通するものではないが、橋の形
式や架橋地点の状況に応じて特に 慮しなければならない
E
荷重がある。
(2) ボトルネックによる交通渋滞の原因となる道路構造を2つ挙げよ。
(3) 道路の空間機能を2つ挙げ、それぞれの効果を説明せよ。
土木専門
P5
〔土木造園(土木) 問題 〕
次の問(1)∼(3)
に答えよ。
(1) 次の①∼③は、都市計画に関する記述であるが、文中の空所A∼Cに該当する語を解答欄に記
入せよ。
①
市街化区域内にある農地等で、都市環境の保全等良好な生活環境の確保に相当の効用があり、
かつ公共施設等の敷地の用に供する土地として適している 500ⅿ워以上の規模の区域については、
都市計画に
A
地区を定めることができる。
② 都市環境の保全に向けて、環境基本法では、大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染、騒音、
振動、
B
及び悪臭によって、人の健康又は生活環境に係る被害が生ずることを公害と
定義している。
③ 自宅から自家用車を運転し、駐車場が整備された最寄りの駅まで行き、鉄道に乗り換えて都
心部の目的地へと向かう手法を
C
という。
(
2) 都市計画法に規定する市街地開発事業を4つ挙げよ。
(
3) 都市計画法に規定する用途地域に関する次の問①、②に答えよ。
①
②
第8条第1項に規定する用途地域の種類を5つ挙げよ。
第8条第3項に規定する、用途地域において都市計画に定めるものとする事項を2つ挙げよ。
土木専門
P6