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2008 年度 電磁気学Ⅰ・A 期末試験
以下の問題で,必要な場合には,真空の誘電率を ε 0 ,真空の透磁率を μ 0 としなさい.
r
《参考》 Fr = q1q2 r
4πε 0 r r
2
r r
Q
∫ E ⋅ n dS =
S
ε0
r
r Idl × rr
dH =
4πr 3
r
r
n
∫ H ⋅ dl = ∑ I
C
i =1
i
〔Ⅰ〕次の物理法則を表す式を書き,その意味を説明せよ.式に用いた記号が何(物理量)を表している
かを明示すること.なお,式は物理的に説明し,‘積分’という言葉を使わないこと.(各 10 点)
(ⅰ)クーロンの法則
(ⅱ)ガウスの法則
〔Ⅱ〕以下の(ⅰ)
(ⅱ)の場合について,電気力線を実線で,等電位線を破線で示せ.本数は任意でよい
が,全体の様子がわかるようにそれぞれ最低 5 本は描くこと.(各 10 点)
(ⅰ)2つの等しい電気量の正電荷があるとき.
(ⅱ)電気量の大きさが等しい正電荷と負電荷が
あるとき.
〔Ⅲ〕半径 a のリング状の円形電荷分布(線電荷密度:λc)の中心軸上向きに z
軸をとる.z=0 からℓまで直線状に電荷が分布(線電荷密度:λℓ)してい
る.(各 10 点)
z
ℓ
z P
(ⅰ)中心軸上の点 P(座標:z)に円形電荷分布によって作られる電界強度
θ
を求めよ.
(ⅱ)(ⅰ)の電界が中心軸上の線分要素 dz(電気量:λℓ dz)に及ぼす力の
a
大きさ dF を書け.
(ⅲ)円形電荷分布と直線状電荷分布の間に作用するクーロン力の大きさ F を求めよ.
〔Ⅳ〕半径 a の無限に長い円柱に電荷が一様に分布(電荷密度:ρ)している.以下の手順で,電界強度分
布および電位分布を円柱の中心からの距離 r の関数として求めよ.(各 10 点)
(ⅰ)円柱内部(r<a)の電界強度 E(r)を求めよ.
(ⅱ)円柱外部(a<r)の電界強度 E(r)を求めよ.
(ⅲ)基準点を r=a として,円柱内部(r<a)の電位 V(r)を求めよ.
(ⅳ)基準点を r=a として,円柱外部(a<r)の電位 V(r)を求めよ.
r
r r
(ⅴ)(ⅳ)で得た電位分布に E = −∇V の関係を適用して電界 E (r ) を求めよ.ただし,位置ベクトル
r
を r とする.
〔Ⅳ〕受講した感想や提案・改善点などを書いてください.