モジュール1のまとめ

数理統計学
第20回
西 山
復習問題
ある人気ドラマをみたかどうかを、400人の
サンプルに対して質問したところ、100人の
人が「みた」と答えた。社会全体では、何%
程度の人がこのドラマを見ただろうか。
信頼係数は95%で答えてください。
復習問題の解答
0.95
 P 2  Z  2
サンプルの視聴率
=サンプルの平均
2
2 

=0.25(25%)




 P X  2
   X  2


n
n




1
1
 P X  2 
 p1  p     X  2 
 p1  p  
n
n




1
1
 P 0.25  2 
 0.25 0.75    0.25  2 
 0.25 0.75 
400
400


 P0.21    0.29
本日の目標
推定と検定の違いを見ます
推定で簡単な検定はできます
推定では答えにくい問題がすぐ登場します
きちんとやれば二択問題です
検定に使う用語は来年にします
教科書: 163~164頁
例題【1】
正常なブレーキなら時速40KMから急ブレーキをかけたとき40
メートルで止まれるはずとする。試みに同じ車で10回の停止実験
をしたところ、
39.9, 41.4, 39.9, 41.3, 42.1, 42.0, 41.6, 42.3, 39.8, 41.8
という結果になった(単位:メートル)。
ブレーキは正常と判断してよいか。判断の信頼性とあわせて答
えなさい。
ヒント:
標本平均=41.21
不偏分散=0.952
区間推定でも結論は出ます
0.95
 P 2.262  T  2.262


X


 P  2.262 
 2.262
2


ˆ

n


2
2 

ˆ
ˆ



 P X  2.262
   X  2.262

n
n 


0.952
0.952 

 P 41.21 2.262
   41.21 2.262

10
10


 P40.5    41.9
平均40メートルでは止まれません
いちいち推定するのは面倒!
41.21 40
T0 
 3.92
0.952
10
ブレーキは異常
では、μ=41と判断してよいか?
41.21 41
T0 
 0.68
0.952
10
T値の限界内
41はありえる
標本平均=41.21
不偏分散=0.952
例題【2】
正常なブレーキなら時速40KMから急ブレーキをかけたとき40
メートルで止まれるはずとする。甘くなっていたブレーキを修理し
て試したところ
41.8, 41.6, 41.1, 39.1, 39.2, 39.8, 40.7, 41.0, 40.6, 43.1
という結果になった(単位:メートル)。
ブレーキは甘くないと判断してよいか。判断の信頼性とあわせて
答えなさい。
ヒント:
標本平均=40.8
不偏分散=1.483
甘いかどうかだけをチェック!
40.8  40
T0 
 2.1
1.483
10
ひくいT値を
異常としますか?
要注意は
高すぎるT値だけ
こうするべきです
40.8  40
T0 
 2.1
1.483
10
このT値は大きすぎる
ブレーキはまだ甘い
検定は二択問題です
• ブレーキは正常 vs ブレーキは異常
• ブレーキは正常 vs ブレーキは甘い
• ブレーキは正常 vs ブレーキがききすぎる
• 血圧は正常 vs 高血圧症
• 運転技術は十分 vs まだ未熟
• 品質合格 vs 品質不合格
この後はミニテスト(第4章・推定)
3回目の正解です
問1
問2(1)
(1)の説明
5
1
5.67
2
2
S   X i  X  
 1.134
5 i 1
5
1
5.67
2
ˆ   X i  X  
 1.4175
4 i 1
4
5
2
問2(2)
(2)の説明
母集団の分散σ2は1だから
5
X

0
 i

2
2
2
X

X


Z

  i


i
2  i
 i 1
1  i 1
i 1
i 1 
5
5
1
2
5
定理14(次のシート)を利用して
 X
5
i 1
X 
2
i
1

2
 X
5
i 1
X  
2
i
2
4
カイ二乗値の期待値は自由度に一致する
カイ二乗分布の鍵:定理14
たとえば
μ=170
σ2=100
サンプル:
X1, X 2,  X n
宿題でやっ
た所です
Z2が1個少ない
 Xi  X


10
i 1 
n



2
  n21
教科書124~125頁
Z2の合計? 自由度(個数)によります
 
V    2 自由度
E  自由度
2
2
Karl Pearson
カイ二乗値
Kは自由度。教科書123頁