統計学 II レポート課題 19:信頼区間の構成 学籍番号: 氏 名: 提出期限は、10 月 20 日。 問題 あるコンビニエンス・ストアでは、幕の内弁当の1日当りの販売個数が正規母 集団 N (µ, σ 2 ) に従っているものとする。いま無作為に 30 日を選んで 1 日当たりの弁 当の販売個数を調べたところ、30 日の平均は X = 20 個であった。 (1) 母集団の分散 σ 2 = 90 がわかっているものとして、信頼係数 0.9 で 1 日当たりの 弁当の販売個数の信頼区間を求めよ。 (2) 母分散 σ 2 が未知で、標本分散が s2 = 90 であったとする。 (a) 1 日当たりの販売個数の、信頼係数 0.9 の信頼区間を求めよ。 (b) 母集団の平均が µ = 15 であるとき、30 日の平均販売個数 X がある個数を上回 る確率が 0.01 であるような(平均の)個数(整数値でなくて良い)の値を求めよ。 解答 (1) 標本平均 X を標準化したものは X −µ X −µ = √ Z= √ ∼ N (0, 1) σ2 n 90 30 だから、正規分布表より P (Z > 1.645) = 0.05 となることに注意して 0.90 = P (−1.645 < Z < 1.645) X −µ = P (−1.645 < √ < 1.645) 3 √ √ = P (X − 3 × 1.645 < µ < X + 3 × 1.645) = P (X − 2.845 < µ < X + 2.845) が得られる。X に x = 20 を代入して信頼区間は 17.15 < µ < 22.85 となる。 (2) (a) 標本平均 X を標本分散 s2 を用いて標準化したものは X −µ X −µ T = √ = √ S2 n S2 30 で、それは自由度 30 − 1 = 29 の t 分布に従うから、t 分布表より P (T > 1.699) = 0.05 1 となることに注意して 0.90 = P (−1.699 < T < 1.699) X −µ = P (−1.699 < √ < 1.699) √ = P (X − S2 30 S2 × 1.699 < µ < X + 30 √ S2 × 1.699) 30 が得られる。X と S 2 に実現値 x = 20 と s2 = 90 を代入して 20 − √ √ 3 × 1.699 < µ < 20 + 3 × 1.699 ⇔ 17.06 < µ < 22.94 が求める信頼区間となる。 (b) 自由度 29 の t 分布表より P (T > 2.462) = 0.01 が分かるから X − 15 T = √ > 2.462 90 30 を X について解いて X > 15 + √ 3 × 2.462、つまり 19.26 個が答えとなる。 2
© Copyright 2024 ExpyDoc