1・イントロダクション

1・イントロダクション
2010.04.14. 成蹊・文化人類学Ⅰ
1・イントロダクション
2010/04/14 - [2]
「文化人類学」とは?
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とりあえずは「文化」+「人類」学、ということで、文
化と人間との関わりについて考える学問
しかし「文化」といっても幅は広いし「人間(人類)」
も自明なようでいて意外とあやふや
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「日本の文化」「長野県の文化」「大正文化」「若者文化」「女
性文化」「サラリーマン文化」「オタク文化」
文化は国単位にあるのではないのでは? ある「集団」ごとにあ
るのでは?
では文化を支える集団=人間はしっかりしているだろうか? 日
本の文化を持っている日本人は確かなもの? 成蹊大学の文化を
持っている成蹊大学生はみんな同じ文化を共有している?
そもそも人間はどこからどこまでが「人間」だろう? 胎児や受
精卵は? 死体あるいは脳死状態は?
1・イントロダクション
2010/04/14 - [3]
4つのキーワード
普遍性
1.
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たとえば「人類」であるかぎり、どこかで共通点はあるはずで、
なにかしらわかり合える部分はあるだろうし、地球上で暮らす
ひとびとが持っている文化に違いはあれど、ひとが「文化を持
っている」こと自体は普遍的であろう
多様性
2.
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とはいえ、個々のひと・文化の特徴はさまざまであろうし、そ
の多様性を留保することは、おそらく大事なことだろう
個別性
3.
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普遍性と多様性の両方をつきつめていけば、「個別性」とその
尊重というのがひとつの究極点にあるのかもしれない
相対性
4.
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個別性の尊重について考慮するには、お互いを入れ替え可能と
する考えかた=「相対性」についての理解が必要となろう
1・イントロダクション
2010/04/14 - [4]
人間・文化・普遍性/多様性/個別性/相対性
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集団としての「人間」
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人類文化の多様性と普遍性の両面への着眼
多様性を考える際、単純な優劣・先後・進んだ/遅れたという基準
を排除→相対主義
個としての「人間」
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個人の多様性・固有性の重視
文化/社会に支えられる個人・個人が支える文化/社会