2[再]・文化について 2011.04.26. 青山・文化人類学 2[再]・文化について 2011/04/26 - [2] 「文化人類学」とは? とりあえずは「文化」+「人類」学、ということで、文 化と人間との関わりについて考える学問 もしくは「異文化理解」についての学問 文化は国単位にあるのではないのでは? ある「集団」ごとにあ るのでは? (国-地域-学校-家族---個人?) 「日本の文化」「長野県の文化」「大正文化」「若者文化」「青 短文化」「サラリーマン文化」「オタク文化」……地域や時代、 世代・性別・職業、趣味、その他さまざまな単位の「文化」 あるひとびとの間に共有されるルールや感覚が文化 他の集団と接触することで、自分の文化に気づく 2[再]・文化について 2011/04/26 - [3] 4つのキーワード 普遍性 1. たとえば「人類」であるかぎり、どこかで共通点はあるはずで、 なにかしらわかり合える部分はあるだろうし、地球上で暮らす ひとびとが持っている文化に違いはあれど、ひとが「文化を持 っている」こと自体は普遍的であろう 多様性 2. とはいえ、個々のひと・文化の特徴はさまざまであろうし、そ の多様性を留保することは、おそらく大事なことだろう 個別性 3. 普遍性と多様性の両方をつきつめていけば、「個別性」とその 尊重というのがひとつの究極点にあるのかもしれない 相対性 4. 個別性の尊重について考慮するには、お互いを入れ替え可能と する考えかた=「相対性」についての理解が必要となろう 2[再]・文化について 2011/04/26 - [4] 人間・文化・普遍性/多様性/個別性/相対性 集団としての「人間」 個としての「人間」 人類文化の多様性と普遍性の両面への着眼 多様性を考える際、単純な優劣・先後・進んだ/遅れたという基準 を排除→相対主義 個人の多様性・固有性の重視 文化/社会に支えられる個人・個人が支える文化/社会 可変のものとしての「文化」 文化は昔から同じではなく、その時々のひとびとの試行錯誤の積 み重ね 正しい文化・間違った文化というものはない 2[再]・文化について 2011/04/26 - [5] 文化とはどういうものだろう? 前回は「ある一定のひとびとの間に共有されるルールや 規則・慣習・知識・感覚のようなもの」と説明した ほかにもいろいろな説明・定義は可能だし、この講義のなかでも いろいろな表現をしていくことになるが、まずはこれを叩き台と して考えてみよう 文化人類学の古典的な定義としては次のようになる 「文化とは、後天的、歴史的に形成された、外面的および内面的 な生活様式の体系であり、集団の全員または特定のメンバーによ り共有されるものである」(KLUCKHOHN & KELLY [1945:98]) この定義のポイントは3点 1. 2. 3. 文化とは、学習されるものである(=自然にもって生まれてくるもの ではない) 文化とは、体系的なものである(=部分や要素に還元できない) 文化とは、共有されるものである(=個人ではなく、集団が想定され ている) 2[再]・文化について 2011/04/26 - [6] 文化とは学習されるものである(1):文化と個人 社会 ● ▲ ★ ▼ ▼ ★ ◆ ■ ★ ■ ■ ● さまざまな 文化要素 ◆ ▼ ▲ ● 個人 ◆ ▲ 2[再]・文化について 2011/04/26 - [7] 文化とは学習されるものである(2):文化と個人 社会 ● ▲ ★ ◆ ▼ ▼ 学習 ■ ★ ■ ▼ ★ ◆ ★ ■ ● ■ ● ▲ ● 個人 ◆ ▲ 2[再]・文化について 2011/04/26 - [8] cf. 文化とは創られるものでもある:文化と個人 社会 ● ▲ ★ ◆ ▼ ▼ ♥ 創造 ♥? ★ ◆ ■ ★ ■ ▼ ★ ■ ● ■ ● ▲ ● 個人 ◆ ▲ 2[再]・文化について 2011/04/26 - [9] 文化は共有されるものである:文化と社会 社会 ● ★ ● ▲ ■ ◆ ● ▲▼ ▼ ◆ ★ ■ ▼ ■ ■ ▼ ■ ▼ ▲ ● ● ▲ ★ ▲ ◆ ▲ 2[再]・文化について 2011/04/26 - [10] 文化は創られるものでもある:文化と社会 社会 ● ★ ● ▲ ■ ◆ ● ▲▼ ▼ ◆ ♥ ■ ▼ ▲ ♥ ★ ▲ ■ ■ ♥ ▼ ▲ ● ● ▼ ★ ◆ ■ ▲
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