“情報化社会” って なんだろう? 2005年8月23日 NUIS-LIVE 新潟国際情報大学 情報システム学科 小宮山智志 あなたは、建築会社の社長だと オレたち、炎 します。 一生懸命勉 天下に汗水 強して、良い 設計図書き ました! 流して作った ぜ! 設計した社員 注意:正解は誰にも わかりません 建築した社員 給料たくさん あげるの どっち? なぜユニクロの売上が落ちたのか? ファーストリテイリング(ユニクロ)売上高 450,000 400,000 350,000 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0 2000 2001 2002 年 2003 2004 ユニクロの変化 2000~2001 年 安さ・機能を前面に (中国で生産) 不況の中、売上劇的に伸ばす! みんなに行き渡る! 次の年は、もう売れない! (みんなもってるし、まだ使える!) 2002年 売上減少! 機能とファッション性 × 機能にお金を払う ブランドものを買う 〇 情報にお金を 払っている 例:バック 機能:モノを効率良く運ぶ モード:流行に敏感 モードという ユニクロ ヴィトン おしゃれ 差額以上に情報の価値大 “情報化社会” ものの生産よりも情報の生産に価値 を見出すようになった社会 機能で売る 使えなくなるまで 次の商品買ってく れない モード(情 報) 毎年の流行で どんどん買ってくれる 良い情報化社会!? モード 製品売れる 例 クルマのモデルチェンジ PCソフトウェア バージョンアップ プラスの面 景気よくなる マイナスの面 大量のゴミが発生 経済を活性化し、しかも環境問題等、社会問題 を引き起こさない(解決する)情報化が必要 良い“情報化”は社会を救うか! • 例:ICタグ~バーコードよりもはるかに多く の情報を蓄積。離れてても情報を送れる。 製品がリサイクルされるまで追跡 しかし プライバシィの問題を考える必要アリ! • 例:遠隔授業・e-ラーニング 教育・情報格差を埋めることに貢献できる か? 下手をすると格差を広げるばかりに。 制度という情報も同時に考える必要アリ! システムを利用する 新しいシステム の提案 人々の行動・考え方 シ (社会状況) ス テ 社会 ム ・ システム 社 例:国際社会・地域社会 会 目的を達成 システム セ Or ッ ト 例:コンピュータ 達成できな で 考 い/想定外の システム え 影響 る 情報化と国際化を考える 新しいシステム 新しい社会 セットで考える力を養う 新潟国際情報大学 “情報化社会” ものの生産よりも情報の生産に価値 を見出すようになった社会 注意:“情報化社会”の定義は “設計図(建築の設計図はもちろん、コンピュー タソフトウェアのプログラムや発明・デザイン・ 研究者によってさまざまな定義があります! 組織のしくみ・マニュアルなど人・組織やコン 【重要】専門学校と大学の違い ピュータなどの指令の例え)”=情報(一部) 専門学校:知識や技術を覚える。 情報の消費者 を発案できる人~高い給料もらえる。 大学:誰もわからないことを考える。 情報の生産者 “設計図(情報)”に従ってものを作る →社会の変化をリードし新しい知識や技術を作る! ~あんまり高い賃金もらえない。 具体例:プラネテス概略 • NHKBS2土曜日朝8:06より放映中 • 近未来の宇宙が舞台 • 地球、ステーション、月面の間には旅客機や貨 物機が行き交う • この時代、大きな問題となっているのは、宇宙 開発にともなって発生するゴミ(デブリ) • 主人公ハチマキ(星野八郎太)は、宇宙産業の 大手・テクノーラ社で、デブリの回収を担当 概略2 • クレア・ロンド 管制課 エルタニカ出身 コンプレックスを持っている。 テマラ・ポワチエ 中米の小国エルタニカの科学者。新開発した宇 宙服をテクノーラ社に売り込みに来る。 プラネテスポイント • テマラの宇宙服に対する評価 部長・課長~デザイン(情報)を酷評 →会社のイメージという情報を重視 実は、ウソ。仕事が増えるのイヤ。 発展途上国の製品という情報に惑わされ はじめからバカにしている。 第二事業部長とデブリ課の人々 ~設計(情報)の斬新さを評価→作業の効率 性を重視 ポイント2 • 実際にゴミを拾うデブリ課よりも、彼らを指示する 管制課(情報を扱う)の方が評価が高い。 • 情報の生産者になれるための機会が均等では ない。我々は恵まれている。 • 機会が均等にならないようなしくみができあがっ ている。 • 恵まれていない人々の出身地や見た目(田舎モ ノっぽい)という情報に惑わされる →文化的な格差の障壁 情報生産者になれる機会に恵まれ ている我々はどうしたら良いか? 良い“情報化社会”の担い手になろう! 目的に応じて注目する“情報”を適切に選択 機会を生かして国際社会(情報格差や環境問 題)に貢献できる“情報”の生産者になろう
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