“情報化社会”ってなんだろう? 新潟国際情報大学 情報システム学科 小宮山智志 あなたは、建築会社の社長だと オレたち、炎 します。 一生懸命勉 天下に汗水 強して、良い 設計図書き ました! 流して作った ぜ! 設計した社員 注意:正解は誰にも わかりません 建築した社員 給料たくさん あげるの どっち? “情報化社会” ものの生産よりも情報の生産に価値 を見出すようになった社会 注意:研究者によってさまざまな定義があります! “設計図(建築の設計図はもちろん、コンピュー タソフトウェアのプログラムや発明・デザイン・ 学校と大学の違い 組織のしくみ・マニュアルなど人・組織やコン 学校:すでにわかっていることを覚える。 ピュータなどの指令の例え)”=情報(一部) 大学:誰もわからないことを考える。 を発案できる人~高い給料もらえる。 “設計図(情報)”に従ってものを作る ~あんまり高い賃金もらえない。 “いまの社会”の価格の決まり方 • マーケット(市場)の欲しがっている人々の 買いたい量(需要)と • 売りたがっている人々の売りたい量(供給) の関係で決まっています。 採用した 私しか作 い! れない精 度の高い 歯車です 高い賃金 供給と需要の変化(一要因) 設計図(発明・デザイン・組織のしくみ・ マニュアルなどを含む)に従いつくる人 人材の供給が多い(中国など) 日本でも 価値下落!! なぜ日本にも影響が? 例:ユニクロ~中国で生産するため安い価格で販売 企業はもっと安いものを作るために正社 日本の服飾メーカー:対抗するために人件費を削 員をリストラ 減したい。正社員をリストラ →パート・アルバイト・フリーター派遣社員 アルバイト・パート・派遣社員・フリーター を雇用 デフレ 中国などの影響を 日本人の給料下がる。 受けやすい製造業 スパイラル で影響大 人々は、さらに安いもの求める “情報化社会” ものの生産よりも情報の生産に価値 を見出すようになった社会 給料下がる 中国では生産できない高い価 値をもった商品で対抗したい フツウのテレビ 液晶テレビ 新しい設計・開発(情報の生産) ができる人々求められる 具体例1:情報化はコンピュータ 化? 情報化はコンピュータ化とは限らない しかし コンピュータは情報化の花形 ソフトウェアはもちろん、 ハードウェアも作る・運ぶのカンタン。 設計が難しい(価値がある)。 具体例1の具体例1?! おなじみ、マイクロソフト社 Office XP Professional [アカデミック版] ヨドバシ特価:¥29,295 (税込) 小宮山が使っている統計計算用のソフトウェア (SPSS) 16万円から! どっちもモノはCD-ROM一枚と本~数千円程度 コストの多くの部分が開発(情報)費 具体例1の具体例2?! 例:CPU(central processing unit.:中央演算装置) コンピュータの中心的役割を果たす部品 小さくて、軽い:材料費・輸送費等あんまりかからない。 Pentium 4(L3キャッシュを2MB搭載した Gallatinコア”Extreme Edition”の3.2GHz) \99,780 (昨年末)~モノは石 ハードウェアだって、コストの多くの部 分が開発(情報)費!! 具体例2:ビトンのサイフ ルイ・ヴィトンのバック 機能 値段 ユニクロのバック どちらも良いところがある 大差!! ルイ・ヴィトンというデザイン(情報) にお金を払っている 情報化社会の光と影 • 光:うまくすると環境問題に好影響 資源の量に左右されずに価値を生み出せる (ただし無意味なモデルチェンジ等で環境悪 化の可能性もあり!) • 影:情報を生産できる人とできない人の所 得格差が増大。 具体例3:プラネテス概略 • NHKBS2土曜日朝8:06より放映中 • 近未来の宇宙が舞台 • 地球、ステーション、月面の間には旅客機や貨 物機が行き交う • この時代、大きな問題となっているのは、宇宙 開発にともなって発生するゴミ(デブリ) • 主人公ハチマキ(星野八郎太)は、宇宙産業の 大手・テクノーラ社で、デブリの回収を担当 概略2 • クレア・ロンド 管制課 エルタニカ出身 コンプレックスを持っている。 テマラ・ポワチエ 中米の小国エルタニカの科学者。新開発した宇 宙服をテクノーラ社に売り込みに来る。 プラネテスポイント • テマラの宇宙服に対する評価 部長・課長~デザイン(情報)を酷評 →会社のイメージという情報を重視 実は、ウソ。仕事が増えるのイヤ。 発展途上国の製品という情報に惑わされ はじめからバカにしている。 第二事業部長とデブリ課の人々 ~設計(情報)の斬新さを評価→作業の効率 性を重視 ポイント2 • 実際にゴミを拾うデブリ課よりも、彼らを指示する 管制課(情報を扱う)の方が評価が高い。 • 情報の生産者になれるための機会が均等では ない。我々は恵まれている。 • 機会が均等にならないようなしくみができあがっ ている。 • 恵まれていない人々の出身地や見た目(田舎モ ノっぽい)という情報に惑わされる →文化的な格差の障壁 情報生産者になれる機会に恵まれ ている我々はどうしたら良いか? 良い“情報化社会”の担い手になろう! 目的に応じて注目する“情報”を適切に選択 機会を生かして国際社会(情報格差や環境問 題)に貢献できる“情報”の生産者になろう 良い“情報化”は社会を救う? • 例:ICタグ~バーコードよりもはるかに多く の情報を蓄積。離れてても情報を送れる。 →製品がリサイクルされるまで追跡(プライ バシーの問題をどうするか?) • 例:遠隔授業・e-ラーニング 情報格差を埋めことに貢献できるか? (下手をすると格差を広げるばかりに。制度 という情報も同時に考える必要あり) 国際社会と情報化がポイント (新潟国際情報大学の宣伝?!~教育プログラ ムに自信ありマス)
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