産業組織論 (4) 損益分岐と操業停止 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2011年12月8日 今日学ぶこと 1. 2. 3. 4. 限界費用,平均総費用,平均可変費用 損益分岐点 操業停止点 利潤最大化 2011/12/8 産業組織論 7 2 固定費用 固定費用は固定投入物に関する費用です. 生産量に関わらず一定の費用 苺農家との契約で固定的投入 固定費用は100円 2011/12/8 産業組織論 7 3 可変費用 苺大福(個) 可変費用は可変投入 物に関する費用 労働や追加的な材料 費が可変費用 総費用,限界費用, 平均費用,平均可変 費用を求めなさい 2011/12/8 産業組織論 7 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 可変費用 0 40 60 75 100 150 240 385 600 900 4 損益分岐点と操業停止点 損益分岐点では収入と総費用が等しくなる 操業停止点では収入と可変費用が等しくな る 2011/12/8 産業組織論 7 5 損益分岐点と操業停止点を求めよ 苺大福(個) 可変費用 総費用 限界費用 2011/12/8 平均可変費用 平均総費用 0 0 100定義されない定義されない 1 40 140 40 40 140 2 60 160 20 30 80 3 75 175 15 25 58 4 100 200 25 25 50 5 150 250 50 30 50 6 240 340 90 40 57 7 385 485 145 55 69 8 600 700 215 75 88 産業組織論 7 定義されない 6 損益分岐点と操業停止点 損益分岐点では限界費用と平均総費用が等 しくなる 操業停止点では限界費用と平均可変費用が 等しくなる 2011/12/8 産業組織論 7 7 損益分岐点と操業停止点を求めよ 苺大福(個) 可変費用 総費用 限界費用 2011/12/8 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 40 60 75 100 150 240 385 600 平均可変費用 平均総費用 100定義されない 定義されない 定義されない 140 160 175 200 250 340 485 700 産業組織論 7 40 20 15 25 50 90 145 215 40 30 25 25 30 40 55 75 140 80 58 50 50 57 69 88 8 各種曲線 250 200 150 操業停止点 損益分岐点 限界費用 平均可変費用 円 100 平均総費用 50 0 1 2011/12/8 2 3 4 5 6 生産量(個) 産業組織論 7 7 8 9 苺大福の生産 苺大福の市場は完全競争的だ 市場価格は90円 生産量が0個から8個までの収入を求めなさ い 2011/12/8 産業組織論 7 10 苺大福(個) 0 1 2 3 4 5 6 7 8 2011/12/8 産業組織論 7 収入 0 90 180 270 360 450 540 630 720 11 経済学が教える最大利潤を求めよ 苺大福(個) 収入 0 1 2 3 4 5 6 7 8 2011/12/8 0 90 180 270 360 450 540 630 720 産業組織論 7 総費用 100 140 160 175 200 250 340 485 700 利潤 -100 -50 20 95 160 200 200 145 20 12 各種曲線 250 200 市場価格90円 150 円 限界費用 平均可変費用 P=90 100 平均総費用 50 6個が最 適な生産 0 1 2011/12/8 2 3 4 5 6 生産量(個) 産業組織論 7 7 8 13 短期と長期の費用 大繁盛のレストランは店舗を拡張する 閑古鳥が鳴いているレストランは事業を縮小 収入が増えると予想すれば設備を充実させて 生産能力を増やす 固定費用の増加 可変費用が少なくて済む 平均総費用の最小点が生産水準の高いところ へ移動する パターン1とパターン2の費用を検討 2011/12/8 産業組織論 7 14 苺大福 固定 可変費 総費用 平均総 固定費 可変費 平均総 総費用2 (個) 費用1 用1 1 費用1 用2 用2 費用2 定義さ 100 れない 200 0 定義され 200 ない 0 100 0 1 100 40 140 140 200 10 210 210 2 100 60 160 80 200 15 215 108 3 100 75 175 58 200 20 220 73 4 100 100 200 50 200 30 230 58 5 100 150 250 50 200 50 250 50 6 100 240 340 57 200 85 285 48 7 100 385 485 69 200 140 340 49 8 100 600 700 88 200 220 420 53 2011/12/8 産業組織論 7 15 各種曲線 250 200 150 円 平均総費用1 平均総費用2 100 50 0 1 2011/12/8 2 3 4 5 6 生産量(個) 産業組織論 7 7 8 16 固定費用の調整 生産量が少ないと固定費用が小さいほど有 利.平均総費用が小さい 固定費用が大きいと平均費用が高くなる 小さい固定費用は少ない生産量で最少生産 費用を達成する 一方、生産量が多いほど固定費用が大きい ほど有利.平均総費用が小さい 生産量が高くなっても平均総費用はあまり 大きくならない 2011/12/8 産業組織論 7 17 各種曲線 250 200 費用2の 方が有利 費用1の 方が有利 150 円 平均総費用1 平均総費用2 100 50 0 1 2011/12/8 2 3 4 5 6 生産量(個) 産業組織論 7 7 8 18 多くの固定費用の調整 様々な固定費用の調整が可能ならば各生産 量で最も適した固定費用を選ぶことができ る 長期平均費用曲線とは、各生産水準で各平 均費用を最小にする固定費用が選ばれた時 の生産量に対する平均費用の関係の図 各固定費用に対応する平均費用を短期平均 費用という 2011/12/8 産業組織論 7 19 160 140 120 100 円 80 60 40 20 0 短期平均 費用曲線1 短期平均 費用曲線3 短期平均 費用曲線2 長期平均費用曲線 1 2011/12/8 各種曲線 2 3 4 5 生産量(個) 産業組織論 7 6 7 8 20 長期平均費用曲線の形状 生産技術が費用曲線の形状を決める 規模の経済性 生産量が多くなると平均費用は下がる 規模に対する収穫不変 生産量が増えても平均費用は不変 規模に対する不経済性 生産量が多くなると平均費用が増大 2011/12/8 産業組織論 7 21
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