就職白書2015・企業事例/スミック長岡硝子(PDF)

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Uターン希望学生も参加が容易な
短期インターンシップに、
自社理解を深めるコンテンツを盛り込む
企業データ
企業事例
株式会社スミック長岡硝子 新潟県長岡市 住宅用建材商社 従業員数 99 名
スミック長岡硝子は、住宅に関する建材全
「当社は決して知名度が高いとはいえませ
般を取り扱う専門商社。2016年卒から新卒
ん。
しかも商社は仕事をイメージしにくいうえ、
採用スケジュールが変更されることで、
「学生
BtoB、地方の中小企業というのもネック。多く
認知を高められず、
応募者が集まらないので
の企業がインターンシップを実施する中で、
当
はないか」
という不安を抱えていた。
社ならではの特徴を出すことで目を留めても
その中で、
インターンシップが自社理解に
らいたいという思いから、
プログラムを組みま
効果的なのではと考え、Uターン希望の遠方
した。
ショールームでイメージを膨らませてもら
の学生でも参加が容易な、短期インターン
い、
ロールプレイングで当社営業が大事にし
シップで、就業体験を通した業界・仕事理解
ている
『お客様視点』
などを伝え、仕事内容
を深められるようなプログラムを企画すること
だけでなく社
にした。
どのようにコンテンツを考え、学生にア
風や仕事へ
ピールしたのか、採用担当の三浦氏、小宮山
の姿勢も肌で
氏に聞いた。
感じてほしい
自己紹介・プログラム共有
■9:30∼
業界研究&営業の仕事について説明
主に商社の仕組みについて説明
■10:00∼
オフィス、倉庫、発送部門などを見学
■11:00∼
メーカーショールームへ移動後、見学
近くのレストランにて皆で昼食
■13:00∼
グループに分かれロールプレイング準備
■14:00∼
先輩社員による営業ロールプレイング見本
■15:00∼
スタッフを顧客に見立て、
実際に参加者が商品案内を行う
る機会は、学生にとっても大変貴重なものと
(写真左)執行役員販売部長 三浦佐一郎氏
(写真右)販売部係長 小宮山裕子氏
オリエンテーション
■12:00∼
す」
(三浦氏)
体験まででき
■9:00∼
取扱い商品への理解を深める
と思っていま
1日で営業
●プログラム
言えそうだ。2月に行われたインターンシップに
は8名の学生が参加したが、
うち6名はUター
グループの代表者による
営業ロールプレイング発表
■16:30∼
本社に戻り、先輩社員インタビューと質疑応答
■17:30∼
振り返りシートの記入、発表(18:30 終了)
ン希望者。春休みの限られた帰省期間の中
業界研究、仕事研究だけでなく
営業ロールプレイング体験も
で数社のインターンシップに参加するため、
「1
する理 解 が 深
日で充実したプログラムが受けられるのが嬉
まったとの声も多
しい」
という声もあった。
く寄せられた。
同社のインターンシップは、1日での実施な
営業ロールプレイングでは
「相手の反応次第
これらの 声を
がらも実に盛りだくさんだ。朝9時にスタートし、
で事前の組み立て通りには進まない」
という現
受 けて、小 宮 山
午 前中は業 界 理 解を中心に、座 学のレク
実を目の当たりにし、
皆学びを得たようだ。
その
氏は「当社の仕
チャーを行う。その後、
メーカーのショールー
後の質疑応答では、
営業の厳しさや楽しさ、
採
事、
そして当社ら
ムに出向き、取扱商品を目で見て頭に入れた
用数や配属先など、
仕事を体験してみたからこ
しさを伝えられた
上で、営業ロールプレイングに挑戦。その後、
その具体的な質問が数多く挙がり、
参加者た
のではないか」
と手応えを覚えつつも、
「本来で
質疑応答などを経て、約9時間にわたるイン
ちは、
仕事に対する理解をさらに深めていた。
あれば、
全員にロールプレイングを体験してほし
目玉はなんと言っても、
営業ロールプレイング
営業の仕事を肌で感じられた、
た。
全員に体験してもらい、
さらに当社を知って
であろう。
家族構成など、
顧客理解の前提とな
組織風土への理解が深まったとの声も
もらうには、
人的パワーの確保が必要」
と、
次へ
ターンシップが終了する。
質疑応答:質問が出なくな
るまで質疑応答の時間が取
られた
かったが、
今回はグループの代表のみとなっ
る情報をインプットし、
どの商品をどう案内すれ
の課題もつかんでいた。
ばいいか、
提案商品やトーク内容を考えて商
参加者からは、
「営業という仕事を肌で感じ
地方企業がUターン希望学生と接点を持
談を組み立てる。
その後、
実際に顧客に見立
られた」
「実は営業に抵抗感があったのだが、
つには、帰省という短い期間で自社を知って
選択肢に入れてもよいと思えた」
などのほか、
もらう必要がある。1日で参加者に何らかの学
てたスタッフを相手に、
ロールプレイングを実施。
実際の仕事とほぼ同じシチュエーションを体験
「質疑応答の時間を十分に取ってくださって
び、
気づきを得てもらうための工夫が盛り込ま
することで、
参加者が自身の働く姿を想像でき
感激した」
「 仕事を体験を通じて、
組織として
れた同社のインターンシップの、
さらなる進化
る機会となっている。
の風通しの良さも感じた」
など、
組織風土に対
を期待したい。
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