目 次 2 赤 潮 プ ラ ン ク トン… … … … … … …・… … … ……… … 4 赤 潮 発 生 の し くみ … … … … … … … … … … … … … … 6 発 生 事 例 … … … … ………… … … ………………… … … … …8 赤 潮 とは … … … … …… …・… … … … … … … … … … … 水産 庁 ●東 京都 千 代 田 区霞 が 関 │-2-I TEL03-502-811(代 )(漁 場保 全 課 内線 5673) │-35 TEL03-593-248 社 団 法人 日本 水 産 資 源保 護協 会 ●東 京都 千 代 田 区永 田町 │― 昭和 59年 3月 漁 業 被 害 … …… … … … … … … … … … … … … … … … lo 被害 防止対 策 ……… ……… ……… ………… ……… 2 み な さん へ の お ね が い … … … … … … … … … … … … 6 私 た ちが 守 る美 しい 海 … … …… … … … … … … … … 18 続 日本紀 によると、今 か ら1,200年 ほ ど前の奈 良 H寺 代 初期 、天平 3年 6月 に、紀伊 国 (現 在 の 和歌 山県 ) 沿 岸 の 海 水 が突 然 血 の ように変 わ り、 この 状 態 が 5 日間 も続 い た と書 か れて い ます。 また、 真珠 で 有 名な二重 県英 虞 湾 で、 明治36年 9 海 の 色 が必 ず赤 くな る とい うわ けで はな く、 赤潮 と な るプ ラ ンク トンの種類 に よって、 赤褐 色、褐 色、 黄緑 色 な どい ろ い ろの色が あ ります。 赤 潮 は、 古 くか ら降雨性 赤潮 とか 海 水 の無酸 素化 赤潮 な ど と呼 ばれ る よ うに、主 に気 象や 自然 界 にお 月末 か ら10月 初旬 にか けて大規 模 な赤潮が 発生 し、 大 量 の 真珠 貝 の へ い死 が起 こ りま した。 これ は、 ギ け る生物生 産過程 で生産 され る栄養 物 質 の 変 Illな ど、 ム ノデ ィニ ウム とい うプ ラ ン ク トンに よる赤潮 で し れ に加 えて化 活 ljF水 とか産 業排 水 とい った人 間活動 た。 に よる産物 との 関連 が強 い とい われ て い ます。 一 方、外 国 で も、 19世 紀 に ダー ウ イ ンが ビー グル 号 の探検航 海 の途 中、南米 の チ リー 沖 で赤 潮 を発見 して い ます。 養 殖漁場 にお しよせ た赤 潮 自然現 象 的要 素 の 強 い もの です 。近 年 の 赤潮 は、 こ また、琵琶 湖や 諏 訪湖 な どの 淡 水域 に も赤潮 発生 ` が み られ、 これ は 淡 水 赤潮 ″と呼 ばれ て い ます。 近 年 、 赤潮が注 目され るの は、 単 に海や 湖 が 着 色 この ように、赤潮 とは、海 中 で微 小 な生物 (お もに す るため だ けで はな く、赤潮 に よ り多 くの 漁業被害 植 物 プ ラ ンク トン)が 異 常 に増殖 す るこ とに よって、 が 発生 す るか らです 。 ぜ ひ、 み な さん に 赤潮 の こ と 海 の 色が 変 わ る現 象 を いい ます。 赤潮 とい って も、 い ます。 を い ろ い ろ考 えて もらい た い と思、 赤潮 プラ ンク トンの顕微 鏡 写真 ● :Ⅲ …ご 11. 瀬戸 内海 湖 に大 繁殖 した淡水赤潮 (ア オ コ) 霞 ヶ浦 ●赤潮 プランク トン われθ J″ α リ ホルネリア 乃αι に “ ヘ ロ IF響 李 察 管 せ E雷 管 セ 露 綻 見 塁 言 景 iプ 尻 通称 ホル ネ リア といい ます。 ラフ ィ ド藻 ・ 赤褐 色。 ttο αjれ J“ ′ ギ ム ノデ ィニ ウム し Й リ ハ マ チな どの 魚類 全国的 に内湾域 で発生 し、養殖 “ 及び 貝類 な どに被害 を与 えるこ とが 多 く、悪質 な赤 潮 とな ります。 渦べ ん毛 藻 ・ 黄褐 ∼暗褐 色。 Jθ ι οれθ Ftaリ スケ レトネマ〔眈θ 1 1 :濃 曇 棠 こ 「 足 11:51i:〔 [ilittrT『 I ノクチル カ abOι jz“ cα リ 発光す るので夜光 虫 と呼 ばれ、赤色 の 赤潮 と して 古 くか ら知 られて い ます。 全国的 に発生 しますが、 淡桃色。 漁業被害 はほとんどあ りません。渦べ ん毛 藻 。 ミクロキステイス θttcrο cysι jリ r“ ″ プ ロロセ ン トラム ″レO rOcο れι 内湾域 で発生 し、養殖 カキが赤変す る原 因種 と考 え られて い ます。養殖 ハマ チな どの 魚類 に被 害 を与 え るこ と もあ ります。 渦 べ ん毛 藻 ・ 黄 ∼褐色。 湖や池のプランク トン。諏訪湖などで大発生す る ほか全国の貯水池でろ過槽の 目づ ま りやかび臭の原 因とな ります。 らん藻 。青緑色。 ※注 赤潮 となる植物プ ラ ンク トンの種類 は多 く、40種 以上 といわれてい ますが、けい藻 による赤潮発生が ヘ テ ロシ グマ ″ル″rOsJσ mリ “ 全 国的 に内湾域 で発化 し、魚 貝類 に被 害 を与 える 種 です。 ラフ ィ ド藻・ 黄褐色。 一 番多 く、次 にべ ん毛藻、 らん藻 となって い ます。 また、原生動物 に属す る繊毛 虫に よる赤潮 もあ りま す。 赤潮は単一の種 か らな ることもあ りますが、 とき には数種類 のプ ラ ンク トンで構成 され ることもあ り ます。 :( )内 は学術 名 です 内湾 や 沿岸域 で は、生活 排 水 や産業 排水 に含 まれ る栄養 物質 が 1可 川 水 とと もに流 入 した り、 また、 有機 物 を多 く合 む海底 泥 か ら、栄養 物 質 が 溶 け出す こ と に よって、 富栄養化 が進 ん で い ます 。 この ような海域 で 、 さ らに、 水温や塩 分 な どの環境 条件 が適 ヽ ミヽ\ 当で、 また、 微 量の鉄 な どの重 金属 や特殊 な有機 物 、 い わ ゆ る 揚 生活排水燃礫加石 増殖促 進 物質 が存在 す るこ とが 、 植 物プ ラ ン ク トンの 異 常繁殖 を ひ き起 こす 引 き金 の一 つ で あ る と考 え られ て い ます。 同様 に、植 物 プ ラ ンク トン を 食 べ る動 物 プ ラ ンク トンの 存在 が少 な い こ と も大 きな影 響 を も つ とい われ ます 。 そ の うえ潮流 や風 に よる吹送 流 な どで 、 これ らのプ ラ ンク トンが特 定 の 場所 に集 め られ る と、 そ の 濃縮 に よ って 海域 の 色 が変 わ り、 赤潮現 象 を示 します。 しか し、 赤潮発生 の しくみ は 、 まだ十 分 に明 らか に され て い ま せ ん。 いつ 、 どこで 、 どん な種 類 の 赤潮 が 発生す るのか とい う こつちは赤潮だ 逃 げないと 死ん じゃうよ こ とは 、今後 の研 究課題 とな っ て い ます。 赤潮は こんなに 色々な要因が 複雑に関係 し合つて 発生するのか ウワッ酸素が 足 りな <て 窒息 しそ ぅだ 赤潮 の 子L生 は 、古 くか ら二陸 沿 岸や 島根 県 中海、 日本 沿 岸 の 赤 潮 発 生 水 域 図 二重 県 の英 虞湾 、東京湾 な ど特 定 の 内湾や 真珠 養 殖 議員[湖 :貢 富栄養 化 の進 行 に と もな い 、昭和 35年 ごろか ら発生 霙最榎湾 :1吾 ,1島 広域 化 の きざ しが み るれ る よ うにな り、昭和 45年 以 ::照 計 螢 霙 層 ::革 聴 鰻埼彎 ::糞 偏 伊勢三河湾 29鶏 湖 30 紀伊水道 3+勝 降 は、瀬 戸 内海 の ほは 全域 にわた って 赤潮 の 発生 が 道 331じ 甫 量礎繕 件 数 が年 々 多 くな ったばか りで な く、 しだ い に広 範 島県 」1広ラス にダ :メ 卍 [湾 囲にみられるようになり、図に示したように、我が 国沿 岸 の ほ とん どの地域 で赤 潮 の 発生 が み られ ます。 1頼 戸 内海 で は、昭 和 30年 瀬戸 内海 における赤潮発生状況 湾 撮暑 場 にみ られ て い ま した。近 年 、沿 岸 の 内湾や 内海 の ごろか ら赤潮 発生 海域 の 熊野 濯 諸 内湾 瀬戸 内海 1紫 船川 32 対島 み られ るようにな りま した。最 近 で は、毎年 200件 ぐらいの 赤潮 の 発生 が 報 告 され てお ります。 東 京湾 で もFlじ ように、昭 和 30年 ごろか ら赤潮 の Lが 多 くみ られ る ようにな り、昭 和 40年 以 降 は 、 発オ 湾奥 部 で は 6∼ 9月 の 間 は、 赤潮 の み られ な い 日の . 期 方 が む しろ少 な い とさえ い われ るほ どです 。 瀬戸 内海 の 赤潮発生 件数 Eヨ …発生件数 …被害件数 47 (日 召不口) 48 Zitり ,タ (昭 和58年 7月 167p岡 マ tス ヶレド ネ r』 3-景 16 ) ‐ デ li:、 11‐ │■ ■ │ │ 赤潮 はす べ て 魚貝類 に対 して有害 とい う もの で は な く、無 害 の もの もあ ります。 け い藻類 の 赤潮 に よる漁業被害 はの り養 殖 な どで 少 しみ られ ます が、 魚 貝類 の へ い死 を招 くような直 く赤潮 で へ い死 した養 殖 ハ マ チ と その除 去作 業 漁業被 害 は再 び 増加 しま した。 今後 と も赤潮 の 発生動 向 に対 す る注意 が必 要 で あ ります。 一 方、 赤潮 に よる漁業被 害 を防止す るため の 施 策 と して赤潮 情報 の 交換 、養殖 い けす の避 難 な どが 行 われ て い ます。 これ らの施策 が赤潮 に よる漁 接 的 な被 害 を与 え る もの は、 渦べ ん毛 藻、 ラフ ィ ド 藻 な どに よる赤潮 が 多 い よ うで す 。 これ らの 赤潮 に 業被害 の 防止 に役立 ってお り、今後 と もこの ような 死 や 中毒死 な どが 考 よる魚 貝類 のへ い死 には 、窒 息、 努 力 を続 けて い くこ と も必要 で あ ります。 また、大 規模 な赤潮 で 、 赤潮 プ ラ ンク トンが死 ん え られ て い ます 。 瀬 戸 内海 で は、昭和 55。 56年 と赤潮 に よる漁業被 で海 底 にた ま る と、 それが分解 す る とき海底近 くの 害 の 少 な い年 が続 きま したが、 これ はハ マ チ養殖 業 海 水 中 の 酸 素 が 消費 され て少 な くな り、魚 貝類 が ヘ に大 きな被害 を もた らす 赤潮 の 発生 が なか った こ と い死 す るこ と もあ ります。 た とえば 、東京湾 の奥 部 に よ ります。 この よ うに、漁業被 害 の 増減 には赤潮 で は、 この 原 因 に よって、天 然 の ハ ゼ や カ レイな ど の 発生 動 向 が大 き く関与 してお り、昭和 57・ 58年 に の 大 量 へ い死 が み られ ます 。 は 2年 連 続 して ホル ネ リア赤潮が発生 した こ とか ら ′ ﹁ 一 7 2 3 年 4 5 5 赤潮 に よる主 な漁業被害 (瀬戸 内海 ) プラ ンク トン 期 時 被 害 内 容 被害金額 7月 中旬 ∼ 8月 中旬 播 磨 灘 ホルネ リア 養 殖 ハ マ チ 約 :′ 400万 尾 へ い死 71億 円 8月 上 旬 ∼ 9月 上 旬 播 磨 灘 ホルネ リア 養 殖 ハ マチ 約 330万 尾 へ い死 30億 円 7月 中旬 ∼8月 中旬 播 磨 灘 養 殖 ハ マチ 約 280万 尾 へ い死 33億 円 磨 灘 養殖 ハ マ チ 約 104万 尾 へ い死 3.2億 円 中旬 ∼ 9月 中旬 豊 後 水 道 ギムノディニウム 養 殖 ハ マ チ な ど約 70万 尾 へ い死 5億 円 豊 後 水 道 ギムノディニウム 養 殖 ハ マ チ な ど約 53万 尾 へ い死 3.3億 円 灘 養 殖 ハ マチ 約 38万 尾 へ い死 7.7億 円 灘 ギムノディニウム 養 殖 マ ダイな ど約29万 尾 へ い死 l.9億 円 7月 ∼8月 播 54 8月 55 7月 下旬 ∼8月 上 旬 播 磨 57 58 8月 中旬 燃 7月 下旬 紀伊水道など ホルネ リア 養 殖 ハ マチ 約 30万 尾 へ い死 3億 円 多量 にへ い死 して海 岸 に > 打 ち寄 せ られ た貝類 0は 瘍躙弛儡蝙 ` ″ 赤潮 が、 いつ、どこで、どの くらい、発生 す るのか ″ ` また、 赤潮 に よる被害 を いか に防止 す るのか とい う問題 はなか なか むずか しくて、現 在鋭意研 究 中 で す。 赤潮 プ ラ ンク トンは Nや Pな どの栄養 物質 をll■ ●瀬戸 内海 にお け る赤 潮 防止対策 事葉 の し テ レフ ァ ック ス 電話 収 して増殖 す るの で 、富栄養 化 が進 め ば、先 にの ベ た よ うに赤潮 の 発生 は増 加す る傾 向 にあ ります。 国 で 1よ 、す で に、 水質 を規制 す る「水 質 汚濁 防止 法 」や「瀬 戸 内海環境 保 全特 別措 置法 」を制定す るな ど、 水域 の 富栄 養化対 策 を講 じて い ます。 赤潮対 策 と して は、基 本 的 に(1)富 栄養化 防止対策 (河 川 な どか らの 汚染物質 の 流 入や 泥 か らの NoPの 溶 け出 しを抑 え る)、 (2)赤 潮被 害 防止対 策 (赤 潮 の早 期 発 見 と赤潮 に よる魚 貝類 の へ い死 防止 )の 2本 立 て が 考 え られ ます 。 水産庁 で は、赤潮 による漁業被害 を未然 に 防「_す る ため 、 関係 県 に対 し、 赤潮情報 交換事業 及び赤潮予 察事業 を 2本 柱 とす る赤潮 防止対策 事業 の 実施 につ い て助 成 して い ます。 赤潮情報 交換 事業 機観 測 漁業 者、 漁業 協 同組合 な どの 協 力 を得 て 、 赤潮 の 発生状 況 (分 布範 囲、 色、プ ラ ン ク トン種 )な どの情 報 を収 集 し、 関係 県 な どに通 報 す る事業 で、昭 和 48 年 か ら約 30県 で実 施 され て い ます。 赤潮 予察事業 赤潮 の 発生 な どを予察 す るため、赤 潮発生 時 の 海 洋構 造や、 水質・ 底 質 の状 態、 プ ラ ンク トンの 発生 状 況 な どを調 査す る事業 で 、昭 和 51年 か ら約 30県 で 実施 され て い ます。 これ らの 事 業 は、海域 の 特性 な どか ら、 全 国 を 5 つ のブ ロ ック (瀬 戸 内海、 九州 、東 海、北 海道 。東 北 、 内水面 )に 分 けてそれ ぞれ ネ ッ トワ ー ク を組 ん で実 施 して い ます。 調査船 この ほか、 赤潮 発生 時 には、航 空機 を使 用 して観 ●魚 の へ い死 機構 の解 明 :な ぜ 、 赤潮 に よって、 測 を行 い 、赤潮 の早 期 発 見 に努 め て い ますが、 さ ら 魚 が死 ぬ のか を研 究 す るこ とに よ り、適切 なへ い死 ●化 物 を利 用 した 赤潮 防JL対 策 :霞 ヶ浦 に大量 に 発生す るアオ コ をテ ィラ ピア な どの 魚 に食 べ させ て に、次 の ような事 業 も実施 して 、 赤潮 に よる漁業被 防JL対 策 の確 立 に努 め て い ます。 回収 除去 す る方法 の ほか に、 これ まで に も人工 的 に 赤潮 発生 の 原 FAJの ひ とつ とされ て い る海底 の ヘ ド ロの しゅんせ つ 、 除去 な どにつ い ての 基礎 資料 を得 害 の 防止や軽減 をはか って い ます。 ●水質 ・ 底 質 の 改 善 :漁 場 の 水質 及 び底 質 を改善 す るため の 方策 は い ろ い ろ考 え られ ますが 、水産庁 造成 した 海草 な どに水 中 の Nや Pを 吸収 させ て 、富 るため に海底 にお け るヘ ドロの 堆積 状 況 な ど を調査 し、全 国 の 内湾 の ヘ ドロマ ップ を作 成す る事 業 で、 で は富 栄養 化 した 内湾水 と外 洋水 との交 換 を図 るた 栄養化 を改 善 す る試 み を実施 して きま した。 ●養 殖 漁場 の 汚染 防Jヒ :諏 訪湖 な どで 行 われ て い め 、密 度流 を利 用 した作 れ い効果 の 実証 試験 を実施 る コ イの 養殖 に よる漁場 の 汚染 を防JLす るための餌 料 の 改良 を試 み て い ます 。 また、 これ まで に も、 ハ 止 の ための技 術 開発 を行 う もので 、次 の ような試験 す る とと もに、 漁場 の 容量 を把握 、評価 す る手法 を 確 立 し、養 殖 負荷 を肖1減 す る技術 開発 を進 め て い ま が 実施 されて い ます。 す。 また、琵琶 湖 にお い て は間欠 ば っ気 法 とい う新 すの を防」 Lす るため、 水 中 で散 らば りに く く、魚 に 増殖機 構 の 研 究 を、 また 、東 海 区水産研 究所 で は、 しい 手法 で底質 改善 を試 み て い ます。 とって 食 べ や す い餌 (モ イ ス ト・ ペ レ ッ ト)を 利 用 し た 自家 汚染 防止技術 の 開発 を進 め て きま した。 富栄養化 防JLに 関す る浅海域 の浄化機 能 の 研 究な ど、 す で に開発 され た技術 はマ ニ ュアル 化 され広 く利 用 され て い ます。 めの い ろ い ろな研 究 を行 って い ます 。 赤潮対 策技術 開発試験 赤潮 に よる漁業被 害 の 防止 と、効 用 の低 下 した 漁 場 の 回復 を図 るた め に、 水質 。底質 の 改善や被 害 防 係 を コ ン ピュー タ ー な どを用 い解 析 す る とと もに、 さらに、これまでにも①底泥の除去 (し ゅんせつ ②底泥をきれいな砂でおおう(覆 砂)③ 海底をかくは 航 空機 を利 用 した リモー トセ ン シング技 術 の 開発 を ん して有機 物 の分 解 を促 進 す る (耕 うん 、 ば っ気 )な 積極 的 に進 め て い ます。 どの技 術 開発 を行 って い ます。 ●赤潮 の 予 察技 術 の 開発 :赤 潮 発生 と環境 との 関 ) 被害 防 止 の た めの 色 々 な基礎 言 式験 :iffi 1 ・ペ レ モイ ス ト に よる飼 育 マ チ養 殖 な どで 用 い られ る餌 の 食べ 残 しが 漁場 を汚 漁場 改良復 旧基 礎 調 査 昭和 49年 か ら全 国 30以 上 の 海域 につ い て調 査 が進 め られ て い ます 。 この ほか 、南 西海 区水産研 究所 で は、赤潮 の 発生 。 赤潮発生予 察 及び被害 防JL対 策 の 基礎 資料 とす るた み な さんへの おねが い 海や 湖 の 富栄養 化 の 進 行 をお さえ、赤潮 の 発生 を 防止 す るため の 方策 は、 い ろ い ろ と試 み られ て い ま す。「水産 用水基 準 (改 訂版 )」 (社 団法 人 日本水産 資 源保 護 協会 )で は、海域 の 場合、 CODで 1鴨 /2以 / 生 活排 水 は、 し尿 な ど も加 わ った雑 llF水 です。 と くに、 Pに つ い て大 きな部 分 を 占め て い るの は、 こ の な か で も洗濯 lll水 です。 最 近 まで、洗濯 に用 い る /2以 下 、 Pは 0.015m9/2以 下 の 場合 、長期 にわ た 合成洗 斉1中 の Pは 、 海や 湖 に流 入す る Pの お よそ 20 %も 占め て い ま した。現 在 で は、水域 の富 栄養 化 の る赤潮 は発生 しな い とされ て い ます。 この 基 準 に よ 進 行 を防 ぐた め に、無 りん洗 斉1や 天 然石 けんが市場 って、赤潮 の 発生 その もの を防止 す るため には、公 に出て い ます。 で きるだ け Pを 含む洗 斉1を 使 用 しな 害 防止 の ための諸法令 を守 る こ とは も とよ り下 水道 の 整 備 、 生 活 。産 業排 水 な どの N及 び Pの 負荷規 制 い ようにす る とか 、上 手 に洗櫂 して無駄 に洗 剤 を使 が必 要 です。 さ らに、海底 にす で に堆積 して い る有 い な い ところで は、 台所 llF水 と、 し 排 水 につ い て 機 汚泥 の 除去 な ど も必要 です。 これ らの実現 には、 多額 の 設備投 資、新 しい技 術 の 開発 な どが必 要 な こ は 、浄化槽 を と りつ け るな どの 対策 が必 要 で しょう。 下 (ノ リ養 殖 場 で は COD 2m9/2以 下 )、 Nで 0.l m9 川や海を 私 たちの手 で 守 つていき ま しょ ① 生活排水 工場には懃ず 排水 処理施設を つ けましょう わ な い ように しま しょう。 また、下 水道 の 完備 して 1/1● とか ら、 国や 地方 自治体 が それ ぞれ の立 場 で長 い地 ② 道 な努 力 を続 けて い ますが、 それだ けで は十 分 で な ■1場 で は、 Nや Pを 除 くた めの 排 水 処 理 を確 実 に く、地域住 民 の理 解 と協 力 が 不可欠 で あ ります。 み 実 行 しま しょう。 Nや Pを 肥料 そ の 他 に再 利 用す る な さん それ ぞれ の立 場 にお い て、次 の ような こ とを な ど、 で きるだ け排 水 を きれ い に、 しか も少 な くす 心 が け るこ とが必要 で あ ります。 るこ とが 必 要 です。 できるだ け流さない 産業排 水 トイレには あ ず浄化槽を とりつ けましょぅ ③ 魚貝類の養殖による自家汚染 みんなで 力 を合わせ て 大切な海を守 りま しょう 閉鎖 的 な水城や 内湾 で は、魚 貝類 の 養殖 に よる水 質や 底 質 の 汚染 が起 こ りや す くな ります。そのため、 魚 貝類 養 殖 は密殖 を さけ、漁 場 の 適正 利 用 を図 り、 また、給餌 方法 の 改善 を図│る とと もに、環境 汚染 を 防 ぐた め に 開発 され た モ イス ト・ペ レットを使 用す る な ど、 漁場環 境 の保 /・Nに 努 め るこ とが 必 要 です 。 ④ 農畜産排水 わ 一い サカナ が つれたぞ 洗剤やせ つけんは 多 <使 い過ぎても ありません 施 肥 はや りす ぎな い よう有効 利 用 を考 え ま しょう。 家 畜 の 糞 尿 は有効 な肥料 です。 で きるだ け、 た い肥 に して tに もどす努 力 が必 要 です。 工夫 を しま しよう ′口を ' ´ “ ´ ・ 等 私 たちが 守 る美 しい海 、 ● ゴ ″ ぜ ‐」亀r‐ `・ ― 私 た ちの生 活や 活動 に伴 う排 水 な どが 、河 川 や 湖 リ ´Jけ い い ・‐ lt, ' ′ 沼や 豊 か な海 を汚 し、富栄 養化や 赤潮 の 発生 な どを ゴ 起 こ し、 さ らに、漁 業被 害や 美 しい景観 をそ こね て ユ i、 ゞ 轟 い ま丸 また、200カ イ リ時代 をむ か えた現 在 、我 が ‐‐ ■ 国周 辺海域 、 と りわ け沿岸 漁場 の 重 要性 が 高 まるな _」 湖 ド ` かで、富栄養 化 の進 行 を止 め 、赤潮 の 発生 を防止 す る い ます。 昭 和 30年 ごろ まで の 東京湾 は、 多 くの 魚 の住 む 青 ザ ‐ へ ヴ・ F″ こ とは、 水産業 の振 興上 非 常 に重 要 な課題 とな って C ヾ ヽ く美 しい海 で した。 そ の 後急速 に汚 れて、一 時 は死 ` 。 ご J. (′ ゃぶおF ′ の 海 の ようにな って しまい ま した。最近 にな って 、 私 た ちは環境 保 全の重 要 さを認識 し、反 省す る とと 美 しく豊 か な海や 湖 を と りもどす ため には、私 た リ メ ち一人ひ とりが それ ぞれ に富栄養 化や赤潮 の 多発 とい ゞ 撤 タ の きざ しが み られ る ようにな りま した。 ψ ウダ もに、 そ の 対策 を考 え る ようにな り、少 しづ つ 回復 ツ 静袋 )_ry 専 う問題 を理解 し、積極 的 に環境 保 全 に努 め る必要が __● あ ります。 t″ Nじ ` `ダ ´ ′ J ´ ′ ど が し ヽ `・ ,■ 日′ 絆 ヽ ●7 ” てい
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