No.62 [PDFファイル/2.26MB] - 岡山県庁

クローン牛が麿劫 ました ノ
〔
県初 のクローン産 晏設り
t 総 合 蓄 産 セ ン タ ー で は 、 ク ロー ン
岡 Ill叫
`
牛 41産 技 術 の 実 用 化 に r成 1011度 か ら取
り判1ん で い ます 。 み な さん も ご 存 じの とお
り全 国 的 に は既 に 多 くの ク ロー ン牛 が 生 ま
れ て い ます が 、 岡 lll県で も農 林 水 産 省 畜 産
試験 場 と種 々の 試 み を 行 い 、た の 写 真 の と
お リ ク ロー ン牛 の 誕生 に成功 しま した。
1
受精 卵 ク ローン 牛 の誕生
平成 12年 1月3111午前 11時。 昨年 4月 下 旬
に移 植 を行 っ て い た借 腹 牛 (黒毛 経 産 牛 )
か ら 自然 分 娩 に よ リク ロー ン産子 が 産 声 を
Lげ ま した 。 生 時 体 重 は 、 43 8Kgと 通 常
30Kgの 和 牛雌 チ牛 に比 べ る と15倍 と大 きか
っ た の で す が 、難 産 す る こ と もな く、 軽 い
助 産 を行 う程 度 で 親 子 と も無 事 に 出 産 を終
え ま した。lヶ 月 を経 過 した現 時 点 で 体 重
が 9 Kg増加 して順調 に成 育 を続 けて い ます。
(写真 )今 後 は、 成 長 を調 査 しなが ら発 育
の 状 況 や 繁 殖性 な どを 検 討 して い きた い と
考 えて い ます。
●
いきいき家畜衛生ネット
2 . 体 細胞 ク ロー ン 牛 の誕 生
受 精卵 ク ロー ン牛 の誕 生 か ら約 l ヶ 月が経 った 平成 1 2 年 3 月 6 日 午 後 9 時 3 0 分 。 超
r _ 生しま した。生 時体重 は、
高能 力乳 用牛 の 胎子細胞 を使 用 した体細胞 ク ロー ン牛 が 2 頭 ・
4 7 5 K g 、 5 7 1 K g と大 きな雌 子牛 で はあ りま したが、 今 1 週 令 なが ら元 気 に乳 を飲 ん で い
ます 。 これ ら 2 頭 は発 育状 況 な どを比較 しなが らク ロー ン産子 の 斉 一 性 お よび発 育 、泌
乳性 な ど幅広 く研 究 に活用 して い くこ とに して い ます。
3 . ク ロ ー ン牛 生産技 術 の 将来 展望
ク ロー ン牛 産 子 をI t l 生
させ る まで の 方 法 は下 の 図 に示 す とお りで技 術 的 には 年 々進 歩
して い ます 。 その結 果 と して全 国 的 には受精卵 ク ロー ンで 5 0 0 頭
ンで 1 0 0 頭
以 卜、 体細 胞 ク ロー
以 上 の 子 牛 が誕 生 して い ます。 た だ、 今 の ところ生 産効 率 は 低 く、過 大 手
な ど多 くの 問題 点 をかか えて い るのが現状 です 。 l ■
総 合畜 産 セ ン ター で は国の畜 産
l ll県
試験 場 をは じめ とす る ク ロー ン牛 生 産技 術 の ネ ッ トワ ー ク と協 力 しなが らさ らに研 究 を
重 ねて い きた い と考 えて い ます 。
クローン牛の作 出方法 について
良
牛
1:尋
‖
‖
:優
R翌 朧
\
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核
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…
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ローン牛の誕生
―
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燕
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鶴
仮口に移植
現 在 ( 3 月 1 3 日 ) , % セ ン ターで は 4 頭 の ク ロ ー ン産子 が い ますが 、 こ れ らク ロー ン
牛を利用 して泌辛L
産内能力 と安全性 につ い て試験研究 を行 ってい くことに してお ります。
{岡山県総合畜産 セ ンター)
②
いきいき家畜衛生ネット
トビ ック ス
「全共」の捕 らえ方 !
ホクラクジヤージー政長同志会
会
長
入
沢
二
郎
さん
第 3 回 全 日本 ジャージー共進会 に向け、毛刈 り講習、 “ジャージースプ リ ングシ ョー
h 蒜 山" の 開催、 トレーニ ングマシーンの導入等、少 しづつではあるが全共に向けて “
事"
が起 こ されて いる。 しか し形 どう りに行われ、消化 されて い くだ けで良 いの か と疑間に
思 う。
全ての “
事 "を 通 じ牛 のランクア ップ、人の質向上が 毎回
事 "に つい て思 うのに、 “
少 しづつ はか られて いってこそ、その意味、意義がある。その連続 の積 み重ねで、数 年
良か ったJと 言え、又 この繰 り返 しで一生が終 わる人生であ りたい と私は考える。
後 には 「
¨
“
全共 のみ限定 で考 えるな ら、牛 の 日頃の管理、 つ め切 りが年 3回 で きだ し、 日々
の牛体 は きれ い にな り、健康管理が う まくで きだ した。消費者が牛舎に見学 に来て 「こ
この牛乳 を飲みた い」 と言 わせ る牧場作 り、そ して人間改革 された人が いて消費者が心
か ら満足 で きるふる里 、温 ったかないや し心 を取 り戻 して もらう場 を提供で きた ら最高
の牧場 となるのでは 1
全共 を通 じ今 一歩 の成長が計 られるな ら大成功 と言え る。それ らの副産物 として、 岡
すば らしい牛
山県 の ジャー ジー牛 は各部 の 「ナ ンバ ー ワ ンJを 獲得 し、全参加者か ら 「
だね !Jと 絶賛 されるよう、全員で悔 いの ない全共を目指 して頑張 りまし ょう。
マスコットキャラクターの愛称決定】
【
岡山全共をP R す るマスコ ットキャラクターの愛称が
「夢ミルクン」 に決定 しました。
これは、 マスコッ トキ ャラクターにふ さわ しい愛称 を県
内外か ら募集 し、海外か らの 2 点 を含 め全国か ら応募 され
た 5, 164点
の 中か らシ ンボ ルマー ク等選考委員会 にお
いて選ばれた ものです。今後、 シンボルマ ー ク、 マス コ ッ
トキャラクターともども大会のP R に ご活用いただ くと共に、
愛 らしい 「
夢 ミルクン」 のご愛顧 をお願 いい た します。
0
いきいき家畜衛生ネット
疾 病 情 報
日
,
H
発 生 場 所
>
年年
月刑
生酬
発て
数数
一
戸
生
発頭
真症 疑症
の 区別
発 生 場 所
真庭 郡
Hll 10 12
1頭
○家畜伝染性疾病 (届出伝染病)の 発生
病
名
(書 種)
(平成 11年 10月 ∼平成 12年 1月)
月定
1戸
緩
悴
患畜
発<
)
数数
(牛
一
”
ヨー ネ病
生
患畜 疑似
患 畜 の 区別
病
名
(畜 種)
発頭
○家畜伝染病 (法定伝染病)の 発生
真症
i、 1 頭
1,「
Hll 10 25
牛伝染性 鼻気管 炎 (午 )
真症
1′f、 28頭
Hll
ネオ スポ ラ症
)
真症
1
戸
、
1頭
Hll 12]0
真庭郡
豚繁殖 呼吸障害症供群 (豚,
真症
l
戸
、
1頭
Hll 12 28
英 田郡
レプ トスピラ症
)
真症
l Fi、 1 頭
H12 1 4
総社市
(豚)
真症
1 戸 、2 頭
H12 1 7
新 見市
ネオスポラ症
(1つ
(年
(犬
形
ヌあヽ
メ1
○台湾 の 口蹄疫
ll
笠岡市
12
勝 田部
牛 に続 い て山羊 でも発生
1 9 9 9 年6 月 に中 国本 土 に近 い 金 門 島 で 牛 の にl 蹄疫 が摘 発 され て 以 来 、台 湾 にお け る 日
蹄 疫 は、 牛 で は散 発 して い ま したが、 発症 した もの は い ませ んで した。 しか し、2 0 0 0 年
1 月 に雲林 県 及 び 嘉 義 県 の 酪 農家 3 戸 で発生 が あ り、飼 育頭 数 3 1 5 頭
の うち 7 9 頭 で
乳 房 に水 疱 、 日、舌 に潰瘍 等 の症 状 を示 し 3 頭 が死 亡 、残 りは殺 処 分 され ま した。
更 に、2 月 に彰化 県 及 び 高雄県 の 山羊 飼 養 農家 2 戸 で 、飼 養頭 数 5 6 5 頭
の うち 7 3
頭 が発病 し、 うち 7 1 頭 が死亡 、残 りが殺処 分 され ま した。
○ ニ ューカ ッスル 病 の発生
千 葉 県千 葉市 で 3 戸 9 2 羽 で 発 生 し、5 7 羽
が死 亡 した。 い ず れ も シャモ、 チ ャボ等
の 愛 玩用 で、 ワ クチ ンは 未接 種 で した。
なお、 同県 内 で 1 1 月 に発生 した事 例 とは関連 は あ りませ ん。
(畜産課)
0
いきいき家畜衛生ネット
異常産を引き起 こす牛ネオスポラ症
ネオスポラ症 って何 ?
0000000000000
ネ オ ス ポ ラ症 とは、 ネオ ス ポ ラ原 虫 (以下 Nc原
虫)の 感染 に よって引 き起 こ され、
流産 や 死 産 、子 牛 の 神 経症 状 を主徴 と します 。 この 疾 病 は、 我 が 国 で は 1991年
に初
めて報 告 され た比 較 的新 しい 疾病 で あ り、本 県 を含 め 、全 国 で 発 生 して い ます 。現 在 の
ところ、 予 防法 、治療 法 が確 立 され てお らず 、畜 産業 上 の 大 きな問題 となって い ます。
この疾病 を早期 に解明す るため、本県 で も 1997年
度か ら調査 ・研究 に取 り組 んでい ます。
どうやって感染するの?
000000000000●
●
図 の よ うに、 大 (ある い は大 科 の 野 生 動物 ?)が ネオ スポ ラに感 染 して い る牛 の 胎 盤
な どを 食 べ 、胎 盤 に含 まれて い るNc原 虫 が大 の 体 内 で増 殖 し、 そ の 後 糞便 と一 緒 に排
泄 され ます 。 そ して、原 虫 を含 んだ 糞便 が飼 料 や牧 草等 に付 着 し、 牛 が これ らを摂 取 す
ることで 感染 します。 アカバ ネ病 と同 じよ うに牛 が妊娠 して い る場合、胎盤感染が成立 し、
流 産や死 産 を引 き起 こ します 。 また、 や っか い な こ とに正 常 分 娩 で あ った 場 合 も、 子牛
は先 天 的 に 原虫 を もった不顕性 感染牛 と して成長 し、異 常 産 を起 こす可能性 が あ ります。
予防や対策 は ?
● ● ● ● 00000
① 大、野生動物 の 畜舎 お よび付帯施設 へ の侵入
を防止する (大は放 し飼 い に しない。)
また、飼料 は糞便 な どに汚染 され ない よ う扉 の
飼料など
( ■便中の原虫により汚染)
ある場所 に保管す る。
② ネオ ス ポ ラ発症 牛 お よび抗 体陽性牛 は、順次
更新 時 に淘汰す る。 牛群 の 更新 にお い ては、 原
則 として後継牛 に しない。
③流産胎子、胎盤等 は速やかに焼埋却処理する。
畜舎周辺 へ 埋 却す る場合 は、野生 動物 が掘 り起
こせ ない よ う深 く埋 却す る。
④牛舎 の消毒 は、 熱湯 または石灰乳 によ り実施
ヽ
胎
盤
感
染
dtt「
L″
流産 死産 奇形簿
先天感染子牛 ( 不頭性感染)
する。
⑤牛舎外 か らNc原 虫を持ち込 まない よう、長靴 を熱湯 に浸 け るか、 牛 舎 専 用 長靴 を使
用する。
なお、原因不明の流産や異常産の発生があった場合は、最 寄 りの 家畜 保 健衛 生 所 に ご
連絡 くだ さい 。
(津山家畜保健衛生所)
0
いきいき家畜衛 7■
ネット
遺伝病 の検査結果 について
総 合畜 産 セ ン ター で 繋 用 され て い る黒 毛和種 種 雄牛 に つ い て 1 ) 牛
2 ) 牛 第 1 3 因 子 欠損 症 3 ) 牛
バ ン ド3 欠 損 症
ク ロー デ ィ ン 1 6 欠 損 症 の 3 種 類 の 遺伝 病 に つ いて 検
査 を行 い ま したが 、結果 は全 て正 常 で した。
1
検 査 実施 種雄牛 (平 成 11年
12月 現在 )
晴、
第 2富 藤 、 藤花 *、 平 円 *、 赤 木 1*、 新 高平 *、 新 茂 藤、 西勝 、稔 糸茂 、 lLl糸
武藤 21*、
千代 九、清福 *、 守藤、藤姫九、沢幸 土 井、森藤 86*、
第 2新 田、池藤 、藤 高福 、西 姫 9、 藤稔 、藤勝 華 、藤糸福
第 7糸 平藤、利花 、
の 種 雄牛 は、 牛 ク ロ
(*印
ー デ ィ ン 16欠 llt症の 検 査未実 施。 )
2.遺 伝 病 の概 要
1)牛 バ ン ド3欠 損 症
赤 血 球 膜 の 構 成 成 分 で あ る バ ン ド3蛋 「]質 の 欠損 に よる新 生 子 の 先 天性 溶 血性 貧
血 で、 黄疸 、牌腫 、低 体重 な どで死亡 、 あ る い は発 育不 良 とな る。
2)牛 第 13因
損症
血[液凝 固 第 `欠
131■4子 の 欠損 に よる新 生子 の 先 天性 ‖1血性 疾 患 で、 騰帯 出血 を起 こ
し大量 の 腹 腔 内 出血 で死亡 、 あ る い は生 育不 良 とな る。
3)牛
ク ロー デ イ ン 16欠 損 r.
腎臓 の 糸球 体 や尿細 管 の上 皮細 胞 の す き間 を構 成 して い る タ ンパ ク質 の
る ク ロー デ イ ン 16の
つ であ
欠 損 に よ る疾 患 で 、 腎 機 能 が 損 な わ れ 、 死 に 至 る 。
3.遺 伝 様 式
遺伝
遺伝 子型 と症 状 の 関係 は 右 図 の よ うにな
表
示
症
`型
り、保 因牛 は臨 床 的 に問題 はあ りませ ん 。
4.交 配 上の注 意
原 則 と して、保 因種 雄牛 は交 配 し
な い 。 11し、 や む を得ず保 因種 雄牛
雌
1 lL 常 1 凛 Fl
を交 配す る場 合 は、 交 A・
L 予 定 の 繁殖
―
雌 牛 の 系統 を調査 し、保 因種 雄 11が
存 在 して い な い こ とを確 認 の上 交 配
す るもの とす る。
正 常
―
―
― ―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
_―
すべ て l L 常
│
― ―
一
‖: 常 : 保 因
雄
保 因
( i n産課
・ )
0
いきいき家畜衛生ネット
調 査 研 究
乳用牛におけるヒゼンダニ症対策
牛 の 尾根 部 に見 られ る茄 皮 の 多 くは、 ウ シシ ョクヒヒゼ ンダニの寄生が原因です。
ウ シ シ ョク ヒ ヒゼ ンダ ニ の 寄 生 に伴 う症 状
としては、痴皮形成、脱毛、掻痒 感が認 め られ、
重症 の 場 合 は、 食欲不振 な ど栄養状 態 の 悪 化 、
乳 量 の 低 下 、 繁 殖 障 害 な ど大 きな被 害 が 見 ら
れ る との 報 告 もあ ります。
今 回 は 、 この ダ ニ の 効 果 的 な駆 除 方 法 を説
明 します。
ベ ル メ トリ ン製 剤 を 1 0 0 倍
に 希 釈 して 、
成牛 1 頭 あた り 1 リ ッ トル を頭 部 を除 い た全 身 へ 動力噴霧器等 を用 い て噴霧 し、 この 時、
同時 に牛 床 に も噴 霧 を行 い ます 。 また、噴 霧 は 1 週 F 8 5 に1 回 行 って 下 さい 。 なお 、牛体
を金 属 ブ ラ シで 掻 い て、茄 皮 を落 と した後 に噴 霧 を行 う と、 さ らに効果 的 で す。
駆 除 の 効 果 は、4 ∼
6 週 間 で 現 れ ますが 、 この ダニ は、 環境 中 で も長期 間 生 存 可 能 で
繁殖 力 も強 いの で、 さ らに l ヶ 月 ぐらい 実施 した は うが よ り効果 的です。
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害 虫 も駆 除 す る こ とが で き、 希 釈 して用 い る . 1
ので安価であり
、乳中に移行し
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して も効 果 が落 ちな いの で、 パ コマ な ど も混ぜ て 噴 霧 を
また、 この 薬 は 消毒 剤 とr F L 合
行 えば、環境性 乳 房 炎 の 予 防 も同時 に 行 う こ とが 出来 ます。
今 、尾根 部 を中心 に痴 皮 を形 成 して い る皮 膚病 が あ りま した ら、 家畜 保健 衛 生 所 まで
連絡 して くだ さい。原因 をJl・べてお知 らせ します。 もし ヒゼ ン ダニ の 寄 生 だ と分か った ら、
ダニ が牛 群 全 体 に広 が る前 に駆 除 を行 って 下さ い 。 また、 ハ エ の発 生す る春 の 時期 に 駆
除 を行 う と、 ダニ の駆 除 とハエ の駆 除が 同時 に行 え、 二 重 の 効 果 も期待 で き ます。
(岡1lI家
畜保健衛生所)
0
いきいき家畜衛生ネット
技 術 情 報
豚凍結精液製造技術 の開発
岡山県総合畜産 セ ンター (当セ ンター)で は、豚精液 を冷凍保存 した凍結精液 を実用
化す るため、製造技術の改良に取 り組み、実用可能 な受胎成績が得 られたのでお知 らせ
します。
1
襄遺方法
豚精子 の凍結 は、精液 に前処理液 を加 えて 15℃ に し、遠心分 離 によって精子 を濃縮
します。その後、当セ ンターで改良 した第 1次 希釈液を加 え、5℃ に冷却 してか ら第 2
次希釈液 を加 えます。 この精液 を直径 3mmの ス トローヘ 入れて、当セ ンターで 開発 し
た凍結方法で凍結 します。
2
人 工授 輔
凍結精 液 は、 ス トロ ー を 3 7 ℃ の 湯 に約 1 分 間 つ けて融解 し、
同 じ温 度 の 融解 l l t ( モデナ液) と 混和 して、融解 後 2 0 分 以 内 に
注 入 します。
人工授 精 は、 雌豚 の 発 情 が始 まってか ら 2 4 時 間後 に 1 回 日、
そ の 後 6 ∼ 1 2 時 間後 に 2 回 目を行 い ます。 この ため、発 情 の 開
始 時刻 を厳 密 に発 見す る こ とが必 要 で すが 、注 入技 術 は、 これ ま
で に 行 わ れて い る液状 精 l l t と
同 じです。 写真 1 は 、凍結 精 液 を保
管 す る凍結 精 液保 管器 、 及 び人■1 授精 に 使 用す る豚 人 工 授 精 用 注
入器 と精 液 チ ュ ー プです。
表 豚凍結精液による受胎成績
写真 1
精 凍結精 液保 管器 と
豚 人工授 精用器 具
3
交 配頭 数
注 入総 精
注 入総 精
l
)
( 頭)
量 (l ■
子 数 ( 億) 液
受胎 率
(%)
平均産子数
(頭
)
60
66
5
60
103
100
90
5
100
92
曼胎成 績
当 セ ン ター で飼 養 して い る バ ー ク シ ヤー 種 で受胎 試
験 を実 施 した結 果 、 表 の よ うに総 精 子 数 100億
を
注 入 した場 合 に、 受 胎率 100%、
平均 産子数 9 2
頭 と い う成績 で した。 バ ー ク シ ャ ー 種 の 自然 交 配 の
平 均 産 子 数 8 5頭
と考 えて い ます。
と同 等 の 成 績 で 、 実 用 化 が 可 能
写 真 2は 凍 結 精 液 に よっ て 分 娩 した子 豚 で 、 自然
交配 の 子豚 と同 じ く順調 に育 って い ます 。
0
写真2
凍結精液 による子豚
( 岡山県 総 合 畜 産 セ ン ター )
いきいき家畜衛 生ネット
良質堆肥を生産 しよう !!
あなたの自慢の堆肥 ・・・発酵は大文夫 ?
堆肥発酵 の主役 は 目に見えない小 さな微生物。良質堆肥 生産のためには微生物が十分
増殖 で きる環境 を作 ってやることが重要です
そ こで、堆肥 の発酵 についての基本的な事項 を再度確認 しましょう。
※ 堆肥 の 発酵 に必要な六か条 とは ?
その一 :栄 養が十分 にあること
ふん中には微生物にとって分解 されやす い有機物合量が多 いので朱養分 は
十分 です。
その二 :適 当な氷分含量 であること
微生物 の活動 には水分が不可欠です。良好 な発酵 を得 るためには60∼65%
程度 となるよ う予備乾燥 や、副資材 を混合 して調節 しましょう。
その三 :微 生物が た くさ ん いること
生ふん中には、機生物は十分存在 してお り、外部から微生物 を添加するより、
元 々存在す る微生物 の活動を活発 にしてやることが重要な鍵 とな りますが、
水分調整材 として戻 し摯■ を利用す ることは有効な方法です。
その四 :空 気 (酸素 )が 十分 にあること
好気性微 生物 が活動するには空気が必要 ですが水分調整 を十分行 えば同時
に通気性 も高め られ ます 1たとえば、容積重 を0 5kg/L程度 (lLバ ケツ 1
杯 で500g)に す る等│。 しか し、 この ままでは、やがて空気が不足 して く
るので下部か らの通気 (50∼300L/m3分 )や 切 り返 しが必要です。
その五 :温 度 が上昇 する こと
一 ∼ 四 の条件がそ ろえば発酵 し堆腱温度 が70∼80℃まで上昇 し、水分 の蒸
発や雑草 の種子、病原微 生 物等 が死滅 します。重要な ことは堆 肥全体が高
温発酵す る ことで、空気補給 を兼ねた切 り返 しが必要 です。
その六 :堆 月
e化期間
堆肥化 にかかる時間は糞だけで 2ヶ 月、稲 わ ら、 モ ミガラ等 の植物残 さの
場合 3ケ 月 、オ ガクズ、バー ク等の本質資材 を利用 した場合 は 6ヶ 月以 上
必要 です。
以上 の六 カ条 が 守 られ て い れ ば、温 度 の上 昇 が 若 干 遅 れ る もの の 十 分 な発 酵 熱
が得 られ ます 。
(高梁家畜保健衛 生所)
0
いきいき家畜衛生ネット
畜産 に生きる
100%ナ チュラルな “
健やか卵 "を 目指して
芳井町 :藤 井 浩太郎さん
芳井 町 の豊かな 自然 の 中、 自然 の 恵
み をふんだんに受 け て育 った鶏 の卵 、
「
健J鉄 ち ゃんを生産 して い る、藤井
浩太郎 さんを紹介 します。
藤井さんの経営す る芳井ポー トリーは、
、年 間生産量 は
飼養羽数 15000羽
22tで 、農場 の管理 は、新規修農 を
目指す 2名 の若 い社員で行 ってい ます。
藤井 さんは、岡山市 内 で 玩具、雑貨
店の店長 をしてましたが、 4年 前に父、
道雄 さん の後 を継 いで 養鶏業 に転 身 、
味わい深 く、
健」鉄ちゃんは、 「
100%ナ チュラルな卵生産に情熱を注がれてい ます。 「
コ クのある卵 をつ くりたいJと い う、社長 の こだわ りか ら生 まれ、親鳥 は、 吟味 した 自
家配合飼料 で元気一杯に育てられ、放 し飼 いで、雄鶏を入れて有精卵化 してい ます。また、
活性酵素 、乳酸菌で、サ ルモ ネラ菌 を抑制す るなど衛生面 の配慮 もされ ています。販売
当初 は、健康 ブーム にのって鉄分補給に力 を入れ、チ ラシの配布や農産 フェアーヘ の出
展 な ど、地道な広報活動 を行 っていました。現在 では、 イ ンター ネッ トや消費者 のロ コ
ミをつ うじて知名度 もあが り、消費者 の 8害J前後 が リピーターだそ うです。
夢 は循環式農業。例 えば、水田を区画に区切 り、休耕田に鶏を放飼 し、野菜 くずや青草、
虫 を餌 に飼育 し、翌年は鶏糞 を肥料 として稲作 を開始、鶏は別区画に移動す る。 この よ
うな、生 物連鎖 に基 づい た有機農業 と自然養鶏 を目標 に、養鶏業 の未来 を じっ くりと見
据 え、大 きな希望 を胸 に日々頑張 ってお られ ます。 また、熱意 の ある就農希望者 を研修
生 として受 け入 れた り、有機農業技術 セ ミナー を開催するなど、畜産 の将来 を担 う優秀
な人材育成 のために積極的な活動 もされ てい ます。
100%ナ
チ ュ ラル な旨い卵 を消費者 の皆 さんにわかって もらうため、藤井 さんの
養鶏へ の新 たな挑戦は、 まだまだ続 きます。
* 「 健J 鉄 ちゃん の お
問 い合 わせ ご注文 は
右記までお願い します。
生 産 者 : 芳 井 ポ ー トリー
住 所 : 芳 井 町大 字 吉 井 1 4 0 1
TEL:086672‐
lK126
FAX:0866729026
Email l yoshHshokusan@msn cOm
(井笠家畜保健衛 生所)
⑩
いきい き家畜衛生ネット
お 知 ら せ
家畜保健衛生所のホームページを作りました
平成 11年
1 2 月 か ら、 各家畜保健 衛 生所 の ホ ー ム ベ ー
ジを 開i 没しま した。
`
県 内 には 5 カ 所 の 家畜保 健 衛 生 所 が あ りますが 、 それぞ
れ の 地 域 の 概 要 、 業 務 内容 、 そ の 地域 の 特 徴 的 な業 務 な
どを紹 介 して い ます。
ホ ー ム ペ ー ジ は 、 岡 山 県 の ホ ー ム ペ ー ジ
(htt,//www prclokayamajp/)の
対1織図検索 や、 ドの
メー ルア ドレ ス を 直接 入力 して見 る こ とが で きます。
そ の 他 、 県 庁 畜 産 課 、 総 合畜 産 セ ン ター 、 中 四 国酪 農
大学校、 各地方振 興 局 の ホ ー ムペ ー ジ も開設 して い ます。
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また、 各家 畜 保 健 衛 生 所 にE mailも あ ります の で意 見
や質F l 、ホームペー ジや 「い きい き衛生 ネ ッ トJ を 見た感想、取 り上げて は しい話題等
あ りました ら一 度 メール してみて くだ さい。
お待 ちして い ます。
<ホ ームペ ー ジア ドレス>
岡 1家畜保健衛生所
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井笠家畜保健衛 生所
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高梁家畜保健衛 牛,升
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真 lf家畜保健衛生所
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家畜保健衛 生所
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(岡山家畜保健衛牛所 )
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いきいき家畜衛生ネット
お 知 らせ
◇ブルセラ病検査 の間隔が変わ ります
家畜伝染病予防法が改正 された ことに伴 い、岡山県では近年発生 の ないブルセ ラ病 の
検査間隔 の見直 しを行 い ました。その結果、結核病検査 に合 わせて隔年 で実施 して い た
検査 を、平成 12年 4月 か らは 4年 に 1度 実施す ることにな りました。
なお、結核病 の検 査 は従来 どお り隔年 の検査 です。
◇乳贅規制 の基準が変わ ります
良質乳 を長期的、安定的に生産 し、酪農経営 の健全化 を図るために乳質規制 の見直 し
が行われ ました。従来の乳質検査 では体細胞数 が 30万 /mlを 越 えると規制乳 とな リペ
ナ ルテ ィー の対象 で したが、平成 12年 4月 か らは規制の基準が改正 され、41万
/ml
を越 える とペ ナ ル ティーの対象 とな り、基準値 で ある 30万 /mlか ら41万 /mlま では
フリー ゾー ンと して、 ペ ナ ルテ イーの対象 ではな くな りました。
なお、細菌数の基準については従来 と同様 に、3 1 万 / m l 以 上がペナルテイーの対象
とな ります。
規制乳 (ペナ ル テ ィー対象)
区分
基準値
フリーゾーン
体 細 胞 数 30万 /ml
30万 /ml
41万 /ml以
以 上 41万
1 0 0 万/ 未 満
/ml未
ペナルティー
金
2
1
項 目
上 100万/ml以 上
満
なし
1万 /ml毎
に 1 0 該 当す る 半期 の1 日分 の
銭/ k g
額
乳量 に対 して5 0 円/ k g 、
そ の 半期 の残 りの乳量 に
対 しては6 円/ k g
岡山県畜産課
●●862242111
岡山家畜保健術生所 ●0867243880
丼笙家畜保性衝生所 ●0866848221
高梁黎薔保健衛生所 ●0866222077
⑫
■庭家畜保健衛生所 ●0867-“ 2231
澤ul家畜保健衛生所 ●0868290040
所 ●0867243855
岡山県総舒 産センター 00867273321
岡山IR家赫
岡山果家畜薔産菊衝生指薔協会
0862323442
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