不祥事発生の背景・原因と防止対策

不祥事発生の背景・原因と防止対策
(1)交通事故・交通違反
背景・原因
(1)規範意識や自覚が欠如してる。
(教職員のおごり)
(2)勤務時間外の行動は、職員の
判断・自主性に任されており、開
放感がある。
(3)職員相互に注意喚起しあう雰
囲気が不足している。
防止対策
(1)交通事故・違反の撲滅に対して
自覚を促す服務規律研修を計画的に
実施する。
(2)ワークショップ型の研修を取り入
れる等、自分の問題として自覚するよ
う研修の工夫・改善を行う。
(3)育児や介護など家庭での役割を
担っている職員には、管理職は当該
教職員と面談の機会を持つなどして、
本人の状況を確認するとともに必要
に応じて指導する。
(4)安全運転の注意喚起を行う職場
の習慣づくりを進める。
(2)酒気帯び運転
原因・背景
防止対策
(1)アルコール摂取量と酔いが冷
めるまでの時間に関する認識の甘
(1)分解時間についての研修
(2)飲酒する際は通勤時に公的
交通機関を利用する。
(3)宴席の際には帰路の手段を
話し合ったり、確認したりする。
(4)勤務中にアルコールの臭い
がする職員に管理職が確認し、
必要に応じて厳しく指導する。
(5)設定する日程場所の配慮を
さがある。
(2)飲酒運転は絶対におこなって
はいけないという自覚が欠如してい
る。
(3)勤務時間外の行動に開放感
がありすぎる。
(4)飲酒について職員相互に注
意喚起し合うような雰囲気が不足し
ている。
行う。
(6)飲酒の機会には帰りの声掛
けや見届けとともに、翌日の運転
への注意喚起を行う職場の環境
づくりを行う。
(3)体 罰 1
背景・原因
防止対策
(1)体罰は絶対に許されないとい
う認識が甘い。
(1)体罰は法令に違反する行為で
あり、児童生徒の人権を著しく侵害す
る行為であることを再確認させる。
(2)子どもに対する人権意識が
未熟で、指導者としての対応ができ
ない。
(2)児童生徒の発達段階や個につ
いての理解を深めるとともに、腕力に
訴えない対応ができるように指導力を
高める。
(3)体罰に対する正しい知識を持つ
(3)体罰は指導の一つ(「愛のム
チ」等)との誤った考えを持っている。 よう、教職員間での共通理解を図る。
(4)対応を一部の教員に任せるの
ではなく、教職員間で情報を共有し、
(4)指導に従わない児童生徒へ
のかかわり方や指導技術が不足し
ている。
管理職の指導のもと対応できる体制
づくりをする。
(3)体 罰 2
背景・原因
防止対策
(5)一部の保護者の体罰を容認
するような発言を真に受け止めてい
る。
(5)児童生徒の指導で困難を感じ
るときは、複数の教職員で指導でき
るよう協力体制を構築する。
(6)体罰を経験則により不当に正
当化している。
(6)児童生徒、保護者からの情報
に常日頃から耳を傾ける環境づくり
(7)単独での指導場面においては、 をする。
抑止力が働かない。
(8)体罰を見聞きした時に、その
場で速やかに阻止する職場の体制
ができていない。
(9)感情を抑えられない。
(7)部活動の目的等の再確認を
行ったり、指導状況を報告したりする
場を設ける。
(8)感情のコントロールが身につく
研修を行う。
(4)セクシュアル・ハラスメント 1
背景・原因
(1)信頼関係と恋愛関係を錯誤し
ている。
防止対策
(1)日頃の言動の再確認をする。
(2)教職員間で情報を共有し、対
(2)衝動の抑止力が低下・欠如し 応できる体制作りをする。
ている。
(3)特定の児童生徒を特別扱いし
(3)性に関する悪癖を持っている。 ない。
(4)児童生徒を個別に指導する機
(4)児童生徒と個人的な電話や
会や場面をつくっている。
メールのやりとりをしない。
(4)セクシュアル・ハラスメント 2
背景・原因
(5)児童生徒とのコミュニケーショ
ンに携帯電話やメール等の使用機
会が増加している。
(6)児童生徒へのセクハラに対す
る認識の甘さや危機感の欠如によ
る誤った対応がなされている。
(7)個々の教職員について児童
生徒、保護者と望ましい人間関係づ
くりができているか否かの把握が難
しい。
防止対策
(5)指導に際しては、密室を避け
たり、複数の職員で対応するなど指
導体制の工夫をする。
(6)児童生徒への相談窓口を設け
る。
(7)児童生徒、保護者からの情報
に常日頃から耳を傾ける。
(8)児童生徒、保護者とのかかわ
り方について、教職員相互に指摘し
合える環境を整える。
(5)準公金等の不適切な取り扱い 1
背景・原因
防止対策
(1)所属において、学校徴収金等
(1)取扱いについては、教職員個
人に任せるのではなく、組織的に管
理するルールを定め厳守させる。
また、会計担当者による集金状
況等の確認を管理職が定期的に行
い、現金の紛失・横領等の防止に努
める。
の現金を扱うルールが定められて
いない。また、定められていたとして
も、厳守されていない。
(2)金銭感覚がルーズであり、後
で返せばよいという安易な考えがあ
る。
(3)ストレス発散等のために、ギャ
ンブルや飲酒等の遊興費に学校徴
収金を使い込んでいる。
(2)教職員は、他の公務員にも増
して高い倫理観が求められており、
勤務時間内外にかかわらず、常に
自己の言動を見つめ直し、規範意
識を高く持つ必要があることを、日
頃から認識させる。
(5)準公金等の不適切な取り扱い 2
背景・原因
(4)諸手当の制度及び趣旨につ
いての理解が足りず、勝手な解釈に
より不正受給にあたらないと思い込
んでいる。
(5)所属において、部活動の指導実
績を第三者が確認する手段が定め
られていない。
防止対策
(3)所属での研修等により支給要
件・手続の理解を深める。
(4)管理職は、日頃から教職員の状
況を観察し、借金等の問題を抱えて
いないか注意を払う。
(5)日頃から何でも相談しやすい体
制や雰囲気をつくる。但し、借金や
ギャンブル依存等は相談しにくいこと
もあり、専門の相談機関を把握し、教
職員に周知を図ることも重要である。
(6)部活動を行う場合は事前及び事
後の報告を義務付ける等、管理職が
活動内容の把握に努めるとともに、部
顧問からの支給申請について、複数
の者によるチェックを行う体制をつくる。
(6)個人情報の紛失
背景・原因
防止対策
(1) 教職員の意識が低い
(1) 研修の実施
(2) 情報管理に関しての規則が
ない
(2) ルール作り
(3) パスワードや暗号化
(3) 施錠できる保管場所がない
(4) 保管場所の再点検
知
識 & 意 識
まとめ(不祥事発生の背景・原因と防止対策)
相談・サポート体制
背景・原因
1
2
3
4
研
修 防止対策
体 制
1 教職員一人一人の意識改革
風通しの良い職場環境
2 自己の資質・指導力向上の
経験・技術の不足
取組
生活の余裕やゆとりの欠如
3 教職員の相談・サポート体制
意識・知識の不足
学校におけるコンプライアン
ス推進体制の機能の不足
5 資質・適性の欠如
6 校内研修体制や研修機会の
不足
7 個別指導での抑止力の欠如
8 同僚との関係
9 職場の地理的環境
の充実
4 コンプライアンス推進体制の
強化
5 人材の確保
6 研修体制や研修機会の充実
7 風通しの良い職場環境づくり
の推進
8 チェックリストを活用し、自分の
リスクの認識
9 公共交通機関の利用促進