神様の奴隷になって転生しました ID:98330

神様の奴隷になって転生しました
マンゴー・オ・レ
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︻あらすじ︼
生前傭兵だった男はとある神の手によって転生する。
だがそれはただの転生ではなく、神の奴隷としての転生だった。
これは神の奴隷となり、転生先で起こる事件を解決する男の物語で
ある。
目 次 プロローグ │││││││││││││││││││││││
1
プロローグ
唐突だが俺は死んだ。別に事故で死んだわけじゃあない、死ぬべく
して死んだだけだ。
俺は生前、世界各地を回る傭兵だった。依頼されては戦地へ赴き人
周りは
を殺す、そんな毎日を送っていた。まぁ本当に、死ぬべくして死んだ
わけだよ。
んで、そんな俺が目を覚ましたわけだが⋮⋮ここどこよ
見渡す限りの白い空間で、俺以外の人はおろか物や植物すら無い。
一つ分かるのはここがあの世だってことだけだが、地獄ってもんに
も見えねぇし⋮⋮。
﹁目を覚しましたか﹂
突然聞こえてきた女の声。すると俺の目の前に一人の白衣の女が
現れる。黒髪ショートの背中に羽を生やしてるし、典型的な天使と
いったところか。
﹁天使ではありません、神です﹂
どうやら俺の思考が読めるらしく、自分は神様だと訂正を求める
女。
ああさいですか。にしても、こちらとしては地獄に落ちると思って
いたんだが⋮⋮神様が何の用で
る世界を救っていただきたい﹂
淡々とした口調で俺にそう告げる神様。とはいえ、いきなりそんな
ことを言われてもなぁ。世界を救ってくれって、スケールでかすぎね
迅速にお願いします﹂
おいおい、それって脅迫じゃねぇの
いいのかよ、神様とあろう
それより早く決めて
存在が人を脅してよ。信者たちが聞いたら泣いちまうぞ
﹁罪人である貴方に親切な対応が来るとでも
ください﹂
?
?
?
1
?
﹁ええ、貴方をここに呼んだ理由は他でもありません││貴方に、とあ
?
﹁ちなみに拒否すれば即刻地獄行きなので、返答は慎重に、それでいて
?
﹂
あいあい、わかりましたよ。けどその前に、一つだけ聞きたいこと
があるんだが。
﹁質問を認めましょう。それで、聞きたいこととは
﹂
ああ、俺が聞きたいのはたった一つ⋮⋮なんで俺なんだ
﹁⋮⋮なんで、とは
?
?
普通だったらもっと他に生き返らせるに値する人間がい
﹁い い で す か 私 が 貴 方 を 選 ん だ の は 都 合 が い い か ら で す。確 か
⋮⋮勘違いだと
﹁⋮⋮貴方は一つ勘違いをしていますね﹂
俺がそう聞くと、神様はまたも淡々とした口調で答える。
るだろうに。
むんだ
ねぇやってねぇ男だ。そんな男になんで世界を救ってくれと、そう頼
俺はあんたの言う通り罪人だ。生前も碌でもないことしかやって
?
?
かし、今回に限りはやや事情が違うのです﹂
事情⋮⋮その世界とやらに関係があるのか
ふっ、と嘲るような笑みを向けてくる神様。
げているのです。むしろ感謝の言葉を述べるべきでは
﹂
﹁当たり前でしょう。本来は罪人は地獄行き、ですがそれを避けてあ
んだが⋮⋮。
その言い方だと、俺はどうなろうと知ったこっちゃねぇって感じな
前良い行いをしたものを送るはずがないでしょう﹂
﹁転生した先で待っているのは過酷な戦いの連続。そんな場所に、生
話だな。
存在し無いはずの異形か⋮⋮。なんだかアニメとか漫画みてぇな
一刻も早く対処しなければ手遅れになってしまうでしょう﹂
﹁ええ。今その世界には存在し無いはずの異形に破壊されています。
俺の答えが正しいのか、神様は初めて表情を崩し微笑んできた。
?
に、生き返らせるのならば貴方のような罪人など選ぶわけがない。し
?
﹁殴れるものならどうぞ。まぁやったところでどうなるかは簡単に想
らいだ。
あ、その顔すげーむかつくわ。できることなら今すぐに殴りてぇく
?
2
?
像がつくでしょうが。
﹂
それより、調べたところだと貴方は生前かなり腕利きの傭兵だった
らしいじゃないですか﹂
ああそうだよ。けどそれがどうしたってんだ
﹁いえ、傭兵だったなら人を殺すことには慣れていますよね
﹂
?
んじゃねぇの
﹁さて、一通りの説明は終わりましたが⋮⋮貴方はどうします
そうさなぁ⋮⋮⋮⋮うん、いいよ。
﹁そうですかそうですか、承諾してくれて何よりです﹂
﹂
をさらっと言えるって、あんた神様じゃなくて悪魔の方が似合ってる
ムカつくくらい綺麗な笑顔でそう言ってくる神様。そういうこと
貴方には即刻死んでもらいますからそのつもりでいてくださいね
﹁別に殺すのは悪人だけですよ。それにもし善人を殺害などしたら、
おいおい、神様が人殺しを黙認するなよ⋮⋮。
に越したことはありません。その点で言っても貴方は適任なのです﹂
﹁転生先では人を殺すこともあるかもしれませんし、慣れていること
⋮⋮
⋮⋮まぁ、言いたくはねぇが⋮⋮慣れてるっちゃぁ慣れてる、かな
?
?
⋮⋮あれ
こ
したけどなにも起きないんだけど⋮⋮。
取ると、そこへそっと口付けをする。
口付けね⋮⋮まぁそれくらいならいいか。俺は差し出された手を
﹁簡単ですよ、手の甲に口付けすればいいだけです﹂
こ
いとわかんないんだけど⋮⋮。
⋮⋮いやいや、手を差し出されてもどうすればいいか言ってくれな
そう言い右手を俺へと差し出す。
﹁では、ここに契約を結びましょう﹂
ニヤリと笑みを浮かべ
俺がその案を承諾する。俺がそう答えると思っていたのか、神様は
?
?
上がる。
そう言うと、俺の右手の甲に黒い怪しげな刺青のようなものが浮き
﹁ここに契約は完了しました。それでは早速転生を開始しましょう﹂
?
3
?
なに、これってそんな厄
﹁そ れ は ま ぁ、私 か ら の 餞 別 で す。廃 k ⋮⋮ 貴 方 の 助 け に な る か と
思ったので﹂
おい、今﹃廃棄﹄っていいかけたよな
介な代物なのか
俺の話を無視するなって││
?
俺が抗議しようとするも、俺の意識はこの空間のような真っ白に包
おい
﹁それでは、頑張ってくださいね∼﹂
?
まれフェードアウトしていった。
4
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