もしもモアが殺されなかったら ID:101043

もしもモアが殺されな
かったら
セブルス
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︻あらすじ︼
ーー新惑星ベジータ、王宮の一室。
そこに、二つの影があったーー
プロローグ ││││││││││
1
目 次 第一話 少しづつ迫る恐怖 ││
9
﹂
!!
その一つ、鏡のような投影機で彗星をみるサイヤ人の男、パラガス。
ハ、ふぁーっはっはっはぁ
﹁いいぞ・・・どんどん近づけ、グモリー彗星よ。フゥーフッフッフ、ハァーハッハッ
そこに、二つの影があった。
ーー新惑星ベジータ、宮殿の一室。
プロローグ
1
プロローグ
2
﹁ま、まさか・・・﹂
その姿を見守るのは、銀河中かき集めたならず者達の中でも、唯一側近を務めるモア。
﹁モア、心配する事はない。貴様はその恐怖を味わわずにすむのだからなぁ。﹂
﹁はい、地球に移住しましても、一生懸命に・・・﹂
モアは慌てて機嫌を取る。
﹁かぁん違いするな。﹂キュイイィン
しかし、パラガスの手にエネルギーが溜まっていく。
ーーこの時、モアはパラガスの手によって死ぬはずだった。
﹂
しかし、ここで時空のズレが発生した。
﹁う、うわぁぁぁぁぁぁあ
モアの中は、パラガスに対する忠誠心よりも、自己防衛の方が優っていたのだ。
!!
3
よって、逃げた。
﹂
﹁なっ・・・ふん 貴様なんぞどうでも良いわ。この計画は、最早誰にも止めること
は出来んのだからなぁ
!
﹁はぁっ、はぁっ
く、くそっ
﹂
!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
られるということに。
ーーパラガスは知らなかった。モアを見逃していまうことによって、自分が追い詰め
そして、パラガスも見逃す。いや、見逃してしまった。
!
!
プロローグ
4
ーーモアは走っていた。自分が忠誠を誓っていた者に、裏切られたのだ。
パラガス様、私は何がいけなかったというのですか
﹂
﹂
﹂
!
﹁くそぅ、くそう
ーー走る。
﹁貴方様の計画を知ってしまいましたからですか
ーー走る。
!
なのに、なのに
!
﹁貴方様の命令には、全て抗う事なく従いました
角を曲がろうとする時、誰かと鉢合わせる。
﹂
﹁よぉ、どうしたモア。そんなに焦ってよ。﹂
﹁アっ、アンゴル・・・
!
!
!
5
赤いバイザーの付いたヘルメットをつけ、全体的に青で統一された戦闘服に身を包
む、アンゴル。
悩みなら俺が聞くぜ
﹂
他の者と比べ戦闘力が高かったので、他のならず者達の指揮官として活動している。
﹁モア、本当にどうした
?
﹁・・・あ
そりゃどうして。お前さん、俺より戦闘力が上じゃねぇか。﹂
﹁アンゴル・・・実はな。俺は、パラガス様にクビにされちまったのさ・・・﹂
り合った仲で、よく話をしていた。
モアとアンゴル。二人はかつて、パラガスによって銀河中かき集められていた時に知
?
﹁おい、なんだその計画って奴は。﹂
﹁恐らく、パラガス様の計画を知ってしまったからだろうな・・・﹂
たのが、モアだったからだ。
そう、モアがパラガスの側近であったのも、ならず者達の中でも特に戦闘力が高かっ
?
プロローグ
6
アンゴルは興味深そうに聞く。
﹁パラガス様は、地球という星を侵略し、自分の帝国を築き上げようとしているん
だ。﹂
﹂
いいか、パラガス様は今ここ、新惑星ベジータに迫っている
﹁はっ、なんでぇ。そりゃ俺らも万々歳じゃねぇかよ。﹂
﹁違う、そうじゃない
グモリー彗星を、後から来るサイヤ人達と俺たちを、一緒に消し去るつもりだ
﹁は・・・ははっ、なんだよ。お前も冗談がうまくなったもんだな。﹂
アンゴルは分かった。いや、分かってしまった。
モアはジッとアンゴルを見る。
﹁・・・いや、事実だ。﹂
う。
ありえない、そんなはずが、パラガス様がそんな事をするはずがないとアンゴルは願
!
!
7
﹂
モアが本当の事を話していると。
﹁・・・本当なんだな
モアは頷く。
いたのだ。
﹁・・・くっそ、だったらどうする。﹂
﹁え・・・﹂
﹁今この話を知っているのは、俺ら2人でいいんだな
﹁あ、ああ。そうだが。﹂
﹁・・・仕方ない。ほれ、こいつをかぶれ。﹂
﹁のわっ﹂
?
﹂
けぇロケットと一人用のポッドがあるだけだ。どうせ撃ち落とされる。﹂
﹁これでお前は他の誰とも分からんはずだ。どうせ逃げようったって、ここにはで
そうやって、自分のヘルメットをモアにかぶせた。
﹂
自分が、新惑星ベジータの再興を願いやって来たことは、逆に自分たちの首を絞めて
?
﹁じ、じゃあどうやって
!
プロローグ
8
﹁いいか
俺らは今、パラガス様に地球へ向けてロケットを飛ばすつもりだ。とう
﹂
!
するんだ
﹂
﹁な、なるほど・・・し、しかしだ。もしもベジータ様がやってくれなかったらどう
その計画を止めてもらおうぜ
﹁ベジータ様を迎えたら、ここ新惑星ベジータに来る。そしたら、そのベジータ様に
アンゴルは一つ一つ説明していく。
とうそのベジータ様を迎えようっつーワケだ。﹂
?
﹂
大丈夫だって、なんとかなるさ。﹂
﹂
﹁だぁー
﹁・・・その根拠は
やる気はあるが、少々頼りないと思うモアであった。
﹁はぁ・・・﹂
と言い切る。
﹁俺の感が囁いている。︵ドヤァ︶﹂
アンゴルは強く自分の胸を叩き、
?
!!
﹁だが
﹁あー、まあそん時の事はそん時に考えろ。お前はいつも深く考え過ぎだ。﹂
!
!
第一話 少しづつ迫る恐怖
﹂
﹁今∼∼わぁ∼たしのぉ∼、ねがぁ∼いごぉ∼∼とが∼∼、かな∼う∼な∼らば∼
∼、つば∼さ∼が∼ほし∼い
ん
ツバサヲヒローゲッ
トンデーユキターイヨーンヨーン
﹂なんて言われて来ているわけでは断じて無い。
あれは・・・宇宙船か
﹁なっ・・・あっ・・・﹂
キィィィィイイン
げないからね
ふん、俺は決して、ブルマから﹁あんたが花見にこなかったら、絶対晩御飯作ってあ
今訳あって、地球の花見とかいう訳の分からん行事に参加させられている。
俺はベジータ。誇り高きサイヤ人のエリート。王子ベジータ様だ。
ッチ。クリリンの野郎、うるせぇ歌だぜ。
!!
?
!
オーゾラーニッ
!
ウィイイイン
コノッ
!
?
ヨーン
!!
!
9
第一話 少しづつ迫る恐怖
10
中から出てきた、戦闘服に身を包む集団が、俺の前に跪く。
シーミーノナイー
﹁ベジータ様・・・﹂
カナッ
!
﹁なんだ貴様ら。﹂
ジユウナソラーヘー
﹁探しましたぞ、ベジータ王。﹂
﹁なんだ貴様は。﹂
ツバサーハタメーカーセー
ユゥーーキィーー、タイーーンアッ
﹁・・・パラガスで御座います。﹂
!!
新惑星ベジータだと
﹂
?
﹁もう一度、サイヤ人の素晴らしさを、全宇宙に知らしめて見せようではありません
﹁なに
﹁新惑星、ベジータの王になっていただきたく、お迎えに参りました。﹂
よく見ると、腰にサイヤ人特有の尻尾がある事に気がつく。
﹁・・・お前もサイヤ人の様だな。﹂
!!
すると、奥からマントを羽織った男が来る。
!
一番先頭にいたヤツが俺に話しかける。
!
?
11
か
﹂﹂﹂
貴方の手で、宇宙一の最強の、宇宙帝国を築き上げるのです
﹁﹁﹁オォーー
﹂
!!
﹁・・・なに
伝説の超サイヤ人だと
﹂
?
﹂
!
﹁父さん
駄目です
そんな話に乗っては
!
﹂
!
トランクスが何かほざいてやがるが、そんなことはどうでもよい。
!!
せっかく築き上げた新惑星ベジータも、伝説の超サイヤ人に・・・﹂
﹁南の銀河一帯を、その脅威のパワーで暴れまわっております。・・・このままでは、
﹁伝説の・・超サイヤ人・・・﹂
俺の中では、一つの言葉が駆け巡っていた。
﹁父さん
﹁伝説の超サイヤ人を倒せるのは、ベジータ王。貴方しか居りません。﹂
俺はその話に興味がわき、話を聞くことにした。
?
﹁現在、南の銀河には、伝説の超サイヤ人が居ります。﹂
しかし、ベジータはパラガスの次の言葉を耳にする。
はっ、所詮雑魚共が集まっただけの宇宙帝国だろう。そんなものに俺は興味は無い。
﹁ッケ、下らん。﹂
パラガスの声に呼応する様に、周りの奴らも声を上げる。
!!
!
第一話 少しづつ迫る恐怖
12
・・・
﹂
ベジータ王の血を引く・・トランクス王子。﹂
﹁・・・パラガス、案内しろ。﹂
﹁父さん
﹁あなたもどうぞ・・・
?
﹁ま、そこは上手いとこパラガス様がやってくれることだろ。﹂
そうだ、会えたからといってそれで終わりじゃない。
﹁よしよし・・・あとは、奴さんが俺らの話を聞いてくれるといいんだが。﹂
いのだろう。バレることはなかった。
現在、アンゴルのすぐ後ろにモアがいたが、やはり、ヘルメットを付けると分からな
﹁なるほど、あれが王の風格ってヤツだな。﹂
初めて地球を見たが、噂通り、とても美しい星の様だ。
モアは、アンゴル達と共に地球へ来ていた。
﹁あれが、ベジータ王・・・﹂
ーーーーーーーーーーーーーーーー
?
!
﹁ああ・・・﹂
どうにか成功することを願うモア。
﹁・・・ん、どうやら決まったな。﹂
こうして、二つの計画は、順調に進んでいた。
﹁・・・よし、戻るか。﹂
13