転生魔導師の黒歴史 ジャック・ザ・リッパー ︻注意事項︼ このPDFファイルは﹁ハーメルン﹂で掲載中の作品を自動的にPDF化したもので す。 小説の作者、 ﹁ハーメルン﹂の運営者に無断でPDFファイル及び作品を引用の範囲を 超える形で転載・改変・再配布・販売することを禁じます。 ︻あらすじ︼ 僕には、前世の記憶があった。嫌、記憶と言うよりは知識があった。僕は、何故かそ の知識を何冊かの絵本にして纏めた。 僕がおじさんと一緒に暮らしたある日、僕の書いた絵本を読んだおじさんは、何故か その絵本に興味を示した。おじさんは僕の書いた本が欲しいと言ったので、僕はおじさ んに絵本を渡し、おじさんは家に帰った。 数年後、僕の誕生日におじさんからプレゼントが届いた。 プレゼントの中には、とんでもないものが存在していた。 私の某作品のリメイク版です。 目 次 プロローグ ││││││││││ 1 くるような味の薄い物ばかりだが、カロリーメイトを毎日食べるよりはましだ。 メイトのようなクッキーばかり。飽きが来るとたまに出前をとる。病院の食堂に出て 置された。仕方がないので、僕は紙に何故か存在する知識を纏める。ご飯は、カロリー ンのようなものを弄っている。暇なので構って貰おうとしたら、紙とペンを渡されて放 現在、僕は親の都合で知らないおじさんの所に預けられた。おじさんは何時もパソコ うに生きるつもりである。 んな僕に親は沢山の愛情を持って接してくれた。僕は、そんな父親や母親に恥じないよ 味しいと言う記憶はない。知識だけ最初からある僕は、殆ど笑わない子供だったが、そ どう違うかと言うと、リンゴはバラ科の果物と言う知識があるが、リンゴは甘くて美 は知識である。 もし、普通じゃないとすれば、僕には前世の記憶のようなものがある。嫌、この場合 親と母親、そして僕の普通の三人家族だ。 僕の見た目は、金髪でオッドアイ。顔はそこそこのイケメン、だとは思う。家族は父 僕の名前は、伊織朱音。今年で3歳になる男の子だ。 プロローグ 1 毎日、紙とペンを渡されて書く。そればかり繰り返したことで、数ヵ月過ぎた頃には 束になっていた。僕は、それを纏めて本にする。内容は、やはり中身は子供が書くよう な、武器だったり、ロボットだったりと、絵や説明が書いている。 半年が過ぎた頃、父親と母親の用事が終わったので、帰るそうだ。そうおじさんにそ う告げられて、僕は頷いて返事をして紙に知識を纏める。 ﹂ 纏め終った時、何故かおじさんは僕の事を見ていた。嫌、僕の書いた物を見ていた。 ﹂ ﹁それは、君が書いたのか ﹁そうだけど、何 ? どこかの研究を盗み見た物を写したとかではなく。﹂ ? ﹂ ? それなら、そいつは爆発的な加速で敵の懐に飛び込み、相手 ﹁なら、この三本爪の武器は説明できるかい ﹁うん、僕の頭の中から引っ張り出してきた物だけど、盗み見たとかじゃないのは本当。﹂ ﹁本当に、君だけが書いたのか いた。おじさんが読み終わった頃には、約四時間は経っていたと思える。 おじさんは、僕の書いた本を読んでいく。一ページ一ページ、ゆっくり丁寧に読んで ﹁ちょっと見せてもらうよ。﹂ ? デスフィズの事 ? ? 能。爪はビームで形成させていて、基本は近接戦闘だけど射撃も可能。腕は毎秒24回 を破壊する近接戦能力を異常に特化させた武装だよ。腕が回転して飛行することが可 ﹁三本爪 プロローグ 2 ﹂ 転してガードの上から破壊することが可能な一騎当千を想定したタイプだよ。﹂ おじさんは、唖然としていた。 ﹁......。﹂ 金ならいくらでも払おう ﹂ ! そして、僕の手を握ってこう言った。 ﹁この情報を、全て売ってくれないか なら、この小切手に......今、何て言ったんだ ﹁別に良いですよ、タダで。﹂ ﹁そうか ? う、帰るときにおじさんが消えたような ? その後、親達が帰ってきたのでおじさんは僕の本を片手に帰っていった。何故だろ おじさんは、何故か笑っていた。 くのかんがえたさいきょうの○○を、書いただけの本だし。 に、僕の知識からそのまま写しただけだが、どれも普通に実現不可能な物ばかりだ。ぼ こんな妄想しか書かれていない物を欲しがるなんて、おじさんは可笑しな人だ。確か げます。﹂ だし、さっきの武装もビームが存在しない時点で実現不可能だし、どうせ捨てるのであ ﹁これにお金何て払わなくて良いです。唯の子供の考えた妄想が詰め込まれただけの本 ! ! 3 母親と一緒に公園に遊びに来た。 公園では、数十人の子供がいくつかのグループをつくって遊んでいた。鬼ごっこやま まごと、サッカーをするグループも。それにしても、こんな狭い公園で球技はあまりす るべきだとは思えない。公園からボールが飛び出したりすれば、交通事故を起こす可能 性もあるし、他の子にボールが当たる可能性もある。 ﹂ ? 故を起こす可能性もある。そうならないように、ネットやフェンスなどで覆われたサッ ﹁ここでサッカーをするのは、あまり好まれない。ボールが飛び出したりすれば、交通事 ﹁アカちゃんも、サッカーでもしてきたら プロローグ 4 カーのできる場所を作るべきだ。だが、それを子供が大人に言っても、 ﹃怖い大人に怒ら れる﹄とか適当な理由をつけて言いくるめるんだろうな。﹂ ﹁ 事実を述べただけだよ ﹂ ? ﹁ふぇ ﹂ ﹂ ? な、なに ? ﹁﹁......。﹂﹂ ﹁う、うん。そうだけど......。﹂ ﹁一人かと聞いている。﹂ ? ﹁お前、一人か 僕は、ジャングルジムから降りてその女の子に近付いた。 コをこいでいた。 すぐに見つかった。グループを作らず、入ろうともしていない女の子が一人でブラン 僕は、ジャングルジムに上って回りを確認する。 とか言われる。 さて、適当な相手を見つけて友達を作らないと、母親にやっぱり友達ができなかった 母親は、他の親と話をする為に僕と離れた。 ﹁頭が良いのも考えものね。そのままだと、友達できないわよ。﹂ ? ﹁アカちゃん、周りにはそれ禁止ね。﹂ 5 僕は、この次に何を話せば良いんだ 話は、二言で止まってしまった。 どうする 僕の話せることは、適当な理由を知 ? ? た。 ﹂ ﹁よ、よかったら一緒に遊ばないかな ﹂ 一緒に遊ぶの ! ? ﹂ 僕がそんなことを考えていると、女の子の方から不安そうな顔で僕に話しかけてき 少し、子供みたいな会話を練習すれば良かった。 識から引っ張り出して逃げるような会話しかしてこなかったツケが回ってきた。もう ? ﹁......良いのか ! これが僕、伊織朱音と高町なのはの出会いだった。 ﹁うん プロローグ 6
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