よくわかるJ-REIT 「拡大するJ-REIT市場~誕生15周年、成長を続けるJ

2016年9月16日
拡大するJ-REIT市場
~誕生15周年、成長を続けるJ-REIT市場~
J-REIT市場の変遷と今後の成⻑余地について
(図1)J-REITの保有不動産額と保有資産数の推移
J-REIT市場の変遷
(兆円)
(2001年9月末~2016年8月末、月次) (件)
4,000
2016年9月10日にJ-REITは誕生から15周年を迎えまし
た。2001年9月10日に、日本ビルファンド投資法人とジャ
パンリアルエステイト投資法人の2銘柄が上場し、J-REIT
市場がスタートしました。2016年9月10日時点で、上場銘
柄数は56銘柄に増加しています。
16
15年前の市場誕生時の保有不動産は、44件、約3,194
億円の規模でしたが、それから15年経過し、2016年8月
末時点では、3,378件、金額ベースで約47倍の約15兆円
まで成長し、不動産市場で確固たる地位を築いています
(図1)。
6
また、保有不動産の用途も誕生時はオフィスだけでした
が、現在では、商業施設、賃貸住宅、物流倉庫、ホテル、
産業用施設、ヘルスケアと多様化し、用途分散が進んで
います。
※東証上場銘柄のデータを使用しています。
※匿名組合出資持分や優先出資証券による取得、海外資産は含みません。
(出所)三井住友トラスト基礎研究所のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネ
ジメント作成
保有不動産総額(取得価格)(左軸)
14
12
3,000
10
2,500
8
2,000
1,500
保有不動産額:約15兆円
保有資産数:3,378件
(2016年8月末現在)
4
2
0
01/9
03/9
05/9
07/9
09/9
11/9
13/9
1,000
500
0
15/9 (年/月)
(図2)J-REITの分配⾦総額の推移
(億円)
5,000
分配⾦総額について
3,500
保有資産数(右軸)
(2001年~2015年、年次)(兆円)
2.5
年間(左軸)
J-REIT市場の誕生から2015年12月期までの分配金総
額の累計は2.3兆円を超えました。2015年の1年間の分配
金総額(2015年1月期から12月期の合計)は、約3,483億円
となり、わが国の金融資産におけるJ-REITの存在感は大
きなものとなってきています(図2)。
今後のJ-REIT市場の成⻑余地について
日本の不動産総額は約2,400兆円と推定され、法人所
有不動産は約470兆円、そのうち賃貸されるなど収益不
動産として所有されているものは約208兆円と推定されて
います。
一方、2016年3月に国土交通省から公表された不動産
投資市場拡大に向けた成長戦略では、J-REIT等の資産
総額を2016年2月末現在の約16兆円(うちJ-REIT、14.6兆
円)から2020年頃に約30兆円へ倍増させる目標が示され
ました(図3)。現状の資産規模は、日本の不動産総額の
0.7%、さらにJ-REITの取得可能性が相対的に高い法人
所有収益不動産の7.7%でしかなく、依然、市場の成長余
地は高いものと思われます。
このように今後のJ-REIT市場は引き続き着実に成長す
ることが期待され、ひとつの投資カテゴリーとしての認知
度が一層高まることで、投資家の期待に応えて行くものと
考えています。
4,000
2.0
累計(右軸)
3,000
1.5
2,000
1.0
1,000
0.5
0
0.0
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 (年)
※利益超過分配金および合併交付金を含む
(出所)ARES(不動産証券化協会)のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネ
ジメント作成
(図3)⽇本の不動産に占めるJ-REIT等の資産総額
日本の不動産 約2,400兆円
【成長目標】
2020年頃にREIT等
法人所有不動産 約470兆円
の資産規模を
約30兆円に倍増
約208兆円
収益不動産
J-REIT等の保有不動産
約16兆円
(出所)国土交通省「不動産投資市場の成長に向けた課題について(平成27年
11月26日)」の資料を基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
当資料は、三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的とした
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