週刊日本株レポート (8/1~8/5)

週刊日本株レポート (8/1~8/5)
~ 週初こそ下げて始まるものの、週末にかけてじり高の展開 ~
2016年8月1日作成
1.日米株式と円/ドルの推移
<円/ドル>
<米国株>
<日本株>
円
ドル
22,000
19,000
日経平均
130
円
NYダウ
125
円/ドル
20,000
18,000
18,000
17,000
16,000
16,000
105
14,000
15/08 15/10 15/12 16/01 16/03 16/05 16/07
15,000
15/08 15/10 15/12 16/01 16/03 16/05 16/07
100
15/08 15/10 15/12 16/01 16/03 16/05 16/07
120
115
110
(注)チャートは過去1年
単位
日経平均
NYダウ
円/ドル
円
ドル
円
2015/12/31
(前年末)
19,033.71
17,425.03
120.22
2016/7/29
(前月末)
16,569.27
18,432.24
102.06
2016/7/29
(前週末)
16,569.27
18,432.24
102.06
過去3年高値
水準
日付
20,952.71
2015/6/24
18,622.01
2016/7/20
125.86
2015/6/5
過去3年安値
水準
日付
13,188.14
2013/8/28
14,719.43
2013/10/9
95.81
2013/8/8
過去3年高値・安値はザラ場ベース / 当社が信頼できると判断した情報に基づき作成
2.日本株市場 先週の振り返り
~ 週末、日銀の金融政策決定を受けて乱高下 ~
先週の日本株市場は、週間ベースで日経平均が▲57.98円(▲0.35%)、TOPIXが▲4.77ポイント(▲0.36%)とな
り、週末は日銀の金融政策決定を受けて乱高下しました。業種別(東証33業種)にみると、保険業、証券・先物取引業、
銀行業など15業種が上昇し、その他製品、鉄鋼、海運業など18業種が下落しました。
週明け25日の日本株市場は、日銀の金融政策決定会合を控え様子見姿勢の強まる中、下落して始まりました。翌26日も米
国株市場の下落や円高ドル安の進行などから続落しました。しかし27日には、安倍首相が午後の講演で経済対策の事業規
模が28兆円規模になることを明らかにしたことなどから、大幅反発しました。週末、日銀の金融政策決定会合で、マイナ
ス金利幅の拡大が見送られた一方、ETF(指数連動型上場投資信託受益権)買入れ額の倍増やドル資金供給額の倍増が決定
されたことを受けて、乱高下する展開となりました。
3.今週の主な予定
日程
曜日
国・地域
米国
8月1日
Mon
8月3日
Wed
8月4日
Thu
中国
米国
前回
7月
53.2
製造業PMI
7月
50.0
財新中国製造業PMI
7月
48.6
ADP雇用統計
7月
172千人
ISM非製造業景況指数(総合)
7月
56.5
米国
製造業受注指数
6月
-1.0%
英国
金融政策委員会(MPC)
日本
8月5日
項目
ISM製造業景況指数
Fri
米国
景気先行CI指数
6月
99.7
景気一致指数
6月
109.9
貿易収支
6月
-411億㌦
非農業部門雇用者数変化
7月
287千人
失業率
7月
4.9%
日本
決算発表 : 8/1 住友商事、三菱UFJフィナンシャル・グループ、日本たばこ産業 8/2 双日、出光興産、本田技研工業、伊藤忠商事、三菱商事、KDDI 8/3
スズキ、富士重工業、三井物産、ANAホールディングス、アサヒグループホールディングス 8/4 国際石油開発帝石、JXホールディングス、いすゞ自動車、トヨタ
自動車、三井不動産、三菱地所、キリンホールディングス、楽天、ヤマハ発動機 8/5 タカタ、丸紅
米国
決算発表: 8/2 ファイザー、プロクター・アンド・ギャンブル、アメリカン・インターナショナル・グループ、シーゲイト・テクノロジー 8/3 タイム・ワーナー、トゥエン
ティ―ファーストセンチュリーフォックス、テスラモーターズ、メットライフ 8/4 シマンテック、クラフト・ハインツ
決算発表予定 他
※ 当社が信頼できると判断した情報に基づき作成
4.日本株市場 今週の見通し
~ 週初こそ下げて始まるものの、週末にかけてじり高の展開 ~
今週の日本株市場は、週初こそ下げて始まるものの、①日銀の追加金融緩和が株価や銀行の収益に配慮した内容であった
こと、②週末の米国雇用統計を控え、円安ドル高圧力がかかりやすいとみていることなどから、週末にかけてはじり高の
展開を予想します。先週末の金融政策決定会合において、日銀はマイナス金利幅の拡大を見送る一方、①ETFの買入れ額
を年間6兆円に倍増すること、②ドル資金供給の総枠を240億ドルに倍増することを発表しましたが、この追加金融緩和
は株価や銀行の収益に配慮した内容であるとみており、株価にはプラスに働くと考えます。また、マイナス金利幅の拡大
の見送りを受けて円高ドル安が進んだものの、週末にかけては、米国雇用統計を控えFRB(米連邦準備理事会)の年内利
上げ観測が高まりやすいとみていることから、円安ドル高傾向で推移すると予想します。なお、明日2日発表予定の経済
対策は、事前に内容が報道されていることからサプイライズはほとんどないとみています。
その他の注目材料として、日本では主要企業の決算発表、米国では決算発表に加え1日のISM製造業景況指数、英国では
4日の金融政策委員会(MPC)など主要経済指標の発表などが挙げられます。
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第301号
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