週刊日本株レポート - 朝日ライフアセットマネジメント

週刊日本株レポート (7/4~7/8)
~ 円高への警戒感が根強く残る中、上値の重い展開 ~
2016年7月4日作成
1.日米株式と円/ドルの推移
ドル
22,000
<円/ドル>
<米国株>
<日本株>
円
19,000
日経平均
130
円
NYダウ
円/ドル
125
20,000
18,000
18,000
17,000
16,000
16,000
105
14,000
15/07 15/09 15/11 16/01 16/03 16/05 16/06
15,000
15/07 15/09 15/11 16/01 16/03 16/05 16/06
100
15/07 15/09 15/11 16/01 16/03 16/05 16/06
120
115
110
(注)チャートは過去1年
単位
日経平均
NYダウ
円/ドル
円
ドル
円
2015/12/31
(前年末)
19,033.71
17,425.03
120.22
2016/6/30
(前月末)
15,575.92
17,929.99
103.20
過去3年高値
水準
日付
20,952.71
2015/6/24
18,351.36
2015/5/19
125.86
2015/6/5
2016/7/1
(前週末)
15,682.48
17,949.37
102.52
過去3年安値
水準
日付
13,188.14
2013/8/28
14,719.43
2013/10/9
95.81
2013/8/8
過去3年高値・安値はザラ場ベース / 当社が信頼できると判断した情報に基づき作成
2.日本株市場 先週の振り返り
~ 先々週末の急落から落ち着きを取り戻して日経平均は5日続伸 ~
先週の日本株市場は、週間ベースで日経平均が+730.46円(+4.89%)、TOPIXが+49.96ポイント(+4.15%)となり、
先々週末の急落から落ち着きを取り戻して日経平均は5日続伸しました。業種別(東証33業種)にみると、医薬品、陸運業、
情報・通信業など28業種が上昇する一方、輸送用機器、証券・商品先物取引業、石油・石炭製品など5業種が下落しました。
週明け27日の日本株市場は、先々週末にG7(主要7カ国)各国が市場の不測の混乱に備えて適切に協力する決意を表明
したことなどを受けて政策期待が高まる中、反発して始まりました。その後週末にかけて、①日銀に対する追加金融緩和期
待が高まったこと、②円高ドル安の急速な進行が一服したこと、③ECB(欧州中央銀行)が追加緩和を実施するため資産購
入ルートの緩和を検討していると報道されたことや、BOE(英国中央銀行)のカーニー総裁が追加金融緩和策を実施する必
要があるとの見解を示したことなどを受けて欧米株市場が堅調に推移したことなどから反発基調が続き、日経平均は一時
15,700円台にのせる場面もみられました。
3.今週の主な予定
日程
曜日
国・地域
7月5日
Tue
米国
7月6日
Wed
米国
項目
前回
製造業受注指数
5月
1.9%
貿易収支
5月
-374億㌦
ISM非製造業景況指数(総合)
6月
52.9
景気先行CI指数
5月
100.0
景気一致指数
5月
112.0
ADP雇用統計
6月
173千人
国際収支:経常収支
5月
1兆8785億円
貿易収支(国際収支ベース)
5月
6971億円
景気ウォッチャー調査現状
6月
43.0
景気ウォッチャー調査先行き
6月
47.3
非農業部門雇用者数変化
6月
38千人
失業率
6月
4.7%
FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録(6月14日-15日開催分)
7月7日
Thu
日本
米国
日本
7月8日
Fri
米国
日本
決算発表 : 7/4 キューピー 4℃ホールディングス 7/6 エービーシー・マート、イオン 7/7 セブン&アイ・ホールディング
ス、ファミリーマート 7/8 久光製薬
米国
決算発表: 7/7 サムスン電子
決算発表予定 他
※ 当社が信頼できると判断した情報に基づき作成
4.日本株市場 今週の見通し
~ 円高への警戒感が根強く残る中、上値の重い展開 ~
今週の日本株市場は、①英国の国民投票でEU(欧州連合)離脱が決まった後のリスク回避の動きが一旦落ち着いたこと、
②日銀に対する追加金融緩和や政府に対する大規模な財政支出への期待が高まっていることなどから、底堅く推移すると
みています。しかし、①EU離脱を受けて英国国内でも混乱した状態が続く中、EU離脱が経済面や政治面において英国や
EUのみならず世界各国に与える悪影響への懸念が払拭されないこと、②日銀の追加金融緩和への期待は高まっているも
のの、米国の利上げ観測が後退する中、円高への警戒感が根強く残ることなどから、上値も重い展開が続くと予想します。
なお、東証の空売り比率が40%を上回る水準で推移するなどショートポジションが大きく積み上がっているとみられる
ことから、今週末にSQ(特別清算指数)や米国の雇用統計を控え、買戻し主導で大きく反発する可能性があります。
その他の注目材料として、日本では8日の国際収支や景気ウォッチャー調査、米国では6日のISM非製造業景況指数や
FOMC(米連邦公開市場委員会、6/14~15開催分)議事録などが挙げられます。
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第301号
加入協会:一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会
URL:http://www.alamco.co.jp
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