現代日本語

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高级日语Ⅰ
第4课
私の夏——1945年・広島
堀場清子
(课文标题44号MS PGothic加粗阴影白色)
授業の内容
●背景知識
●単語の勉強
●文法・表現の勉強
●本文の解説
●練習
●本文の内容について考えよう
背景知識
作者について
堀場清子(ほりばきよこ)、1930年——詩人。評論家。広
島県の生まれ。1949年早稲田大学文学部に入学。そ
の頃より詩作を始める。卒業後、共同通信社に勤務す
る。1956年第一詩集『狐の眸』を刊行。1962年に原爆
体験をテーマにした詩集『空』を刊行。また、女性史の
研究に深い関心を持ち、その批判精神とフェミニズム
の立場から、女性史研究の分野でも知られる。主な著
書に『イナグヤナナバチ——沖縄女性史を探る』『禁じら
れた原爆体験』、詩集の『じじい百態』『首里』などがあ
る。
背景知識
現在の原爆ドーム
背景知識
広島に投下された原爆に
よるきのこ雲
単語の勉強
【一】
立ち直る(たちなおる)(動五)
1、倒れかけたものがもとのようにしっかりと立つ。

くずれた体勢から立ち直る。
2、勢いの失ったものがもとのよい状態に戻る。

失意の底からようやく立ち直る。

敵に立ち直るすきを与えない。
3、(経済用語)下がった相場が回復する。

景気はまだなかなか立ち直るまい。
単語の勉強
【二】ばたばた(副)
1、足や羽などを動かしてあわただしく、または、続けざま
に物音を立てる様子。
 鳥が羽をばたばたさせる。
 廊下をばたばた走る。
2、続けさまに落ちたり倒れたりするさま。
 兵士たちは飢えと寒さのためばたばた倒れてゆく。
3、あわただしい様子。慌てふためく様子。
 旅支度にばたばたする。
4、物事が次々とはかどる様子。
 仕事がばたばたかたづく。
単語の勉強
【三】くまどる(隈取る) (動五)
1、絵画、特に日本画で、遠近・高低などを表すため,墨や
絵の具でさかい目をぼかす。くまをとる。

山の端をくまどる旭日の色。
2、役者が役柄に応じて、くまどりをする。

くまどって恐ろしい顔につくる。
文法・表現の勉強
【一】 声を限りに (連語)
「声を限りに」は慣用的な言い方であり、「出せるだけ声
を出して」という意味である。
 みんなは声を限りに叫んだが、何の返事も返ってこなか
った。

鈴虫があのように声を限りに鳴き尽くしましても、長い
夜が明けませんのと同じほど、涙もとめどなくながれて
限りもありません。

「辰子-、辰子-」と声を限りにお母さんが叫び、持っ
ていた松明を湖めがけて投げつけたのです。
文法・表現の勉強
【一】時を表すことばを限りに (連語)

「そのときを最後にして」という意味を表す。(仅限于
……;到……为止。)
 日本ハム、新庄剛志外野手(32)が、2006年を限りに現
役を引退する可能性があることが29日、分かった。(据
29日报道,日本火腿斗士队的新庄刚志外场手(32岁),
可能于2006年底退役)
 ⑤新潟交通鉄道線が、1998年度を限りに廃線になる、と
いうニュースが入ってきた。(有消息说,新泻交通线路
将于1998年年底停止运行)

文法・表現の勉強
【二】 百も承知(慣用句)
十分に承知していること。

身の程知らずを百も承知で言えば,読後感は「物足り
ない」。

最初から、米英軍がその兵力からして圧勝するだろう
ということは、百も承知のはずだったのに。

十人十色なのは百も承知の上で、調査データからは
どんな風にタイプ分けができるのか、をやってみました。

「自然」という言葉でイメージするものは、人によって
千差万別であることは百も承知の上で、野麦峠オートキ
ャンプ場を紹介したいと思います。
文法・表現の勉強
【三】顔がゆがむ(連語) (顔をしかめる)
心の病気に陥ったり、からだの具合が悪かったりするとき
に現れてくる苦 しい表情である。
 顔面神経麻痺という病気で,悪化すると顔がゆがむそう
です。早期発見をしたので、治るみたい。
 顔をゆがませながら、急な坂を車椅子を押して登る。
 例えば、明治時代に漬けた梅干を今までおいておくと、
顔がゆがむほど酸っぱいだろう。
 滝から、そしてみこしから降り注ぐ火の粉に、男たちの顔
がゆがむ。
文法・表現の勉強
【四】~だろうに
「だろうに」を用言の終止形につけて、実際には起こらな
かったことを残念に思う気持ちを表す。
 もし私があなたならば、私は彼に英語を教えてあげるだ
ろうにねぇ。
 家でグズグズしていなかったら、今頃は旅館に到着して
、おいしい晩ご飯を食べていただろうに。
 君の言い方がきついから、彼女はとうとう泣き出したん
だ。もっと優しい言い方があっただろうに。
文法・表現の勉強
【五】 ~といわず、~といわず
体言について、区別をつけないで、すべて例外なくという
意味を表す。
 レストランといわず、ホテルといわず、その旅人は検索
結果に導かれてあなたのところへ訪れるはずです。
 ブカレストの街を歩いていると、公園といわず、繁華街と
いわず、普通の住宅街の道路といわず、いたるところに
野良犬がうろうろと徘徊している。
 よく見ると、壁といわず、床といわず天井といわず、アジ
サイの花が所狭しと飾られているのだ。
 ぽたぽたと、銀色の髪を伝って赤い雫が垂れていく。髪
といわず、顔といわず、服といわず、ドールの全身で血
液の付着していない場所を探すことの方が、むしろ困難
文法・表現の勉強
【六】さぞかし~だろう(かもしれない)
「さぞ」は副詞で、多く下に推量のことばが来る。「かし」は
、もとは強めの文語終助詞である。ここの「さぞかし」は副
詞として用いられ、「だろう」と呼応して、今、ここではわから
ないことについて、強い感情を入れて推測する意味を表す
 周りの車はさぞかし迷惑だろうし、壊れた車の運転手は
さぞかし恥ずかしいだろうなぁと思った。
 寒い屋外で長時間遊ぶのですから、さぞかし寒いと思う
かもしれませんが、寒いところで、じっとしている訳では
ありません。
 牧場直営ということなら、さぞかしお肉は新鮮なのだろう
、そしてさぞかしお安いお値段で購入できることだろう、
との策略からその店へ行くことになったのである。
練習
【一】本文の内容に基づいて次の質問に答えよう。
 「半世紀たったいまも、あの少女は度々私を訪れてきて
、鉄格子を握っては泣き沈む。」とあるが、そのときの筆
者の気持ちを説明しなさい。
 「原子爆弾が、地球上に新しく生み出した、耐えがたい
悪の臭いだった。」とあるが、この文に込められている筆
者の気持ちを説明しなさい。
 筆者が体験したできごとを箇条書きにしなさい。
 筆者の当時の行動を文中から抜き出し、箇条書きにしな
さい。
 筆者の感慨を表す部分を文中から抜き出し、箇条書き
にしなさい。
練習
【二】次の日本語を中国語に訳しなさい。
1、病院の門前には重傷者を満載したトラックが次々と到
着し、瞬く間に 病院の周囲は無残に傷ついた人々で埋
め尽くされていた。
(医院门前,满载着重伤者的卡车一辆接着一辆,
转眼间医院四周全是伤员,惨不忍睹。)
練習
【二】次の日本語を中国語に訳しなさい。
2、メスを持つ手は祖父1人きり、治療の順番より、死の順
番が先に来てしまうのを、どう防ぎようもなかった。
(执刀手术的只有父亲一人,很多人没等治疗就死
了,真是束手无策。)
練習
【二】次の日本語を中国語に訳しなさい。
3、それは夢のような希望だった。まだ最初の治療を受けら
れない負傷者が、ばたばたと死んでゆくなかで、彼女自
身百も承知のその事実を盾に、断るよりなかった。

(这简直是做梦般的奢望,连一次都没得到救治
的伤员,就一个一个地死去了。她也非常清楚,我只
有以此拒绝她。)

練習
4、少女の必死な視線が待ちうける薬局に、私はむなしく戻
り、一縷の希望を断ち切る役を果たすしかなかった。
(我失落地回到药房,等待我的是女孩那急切的目光,
而我只能充当扼杀她最后一线希望的角色。)
5、 あのとき、突如、私をわしづかみにした恐怖を説明しよ
うも、弁解しようもない。私には勇気が足らず、愛がたら
す、からむ指を無意識に振りほどいていたのだった。
(我无法说明和辩解当时突然袭来的恐惧,我缺乏勇
气和爱心,下意识地把甩开了那抓住我裤脚的手。)
練習
6、夕暮れの迫った前庭に立ってみると、さっきまで人々が
ひしめいていた部屋部屋は、空洞のようにガランとして
、異臭だけが残っていた。
(夜幕即将降临,我站在院子里,刚刚还塞满伤员
的房间现在都空空如也,只留下阵阵遗臭。)
本文の内容について考えよう
1.
2.
3.
原爆投下後の混乱した病院の様子を、文章の展開に
従って、確認してみよう。
文章の展開に従って、筆者の体験したできごとをまと
めてみよう。
筆者の感慨を記述した部分を見つけ出し、当時の筆
者の気持ちをまとめてみよう。