平成27年度専門医認定支援事業の選定にかかる考え方(厚生労働省による選定) 1.専門医の質の向上を目指す新たな研修の開始に向け、構築しようとしている専門研修施設 群・専門研修プログラムが、実施要綱に定める地域医療に配慮したものであること。 具体的には、次の条件を全て満たしていること。 ① 基本領域であって初期診療が地域で幅広く求められる診療領域であること。 ② 研修施設群を構成する施設が明確になっていること。 ③ ②の施設群において、都市部と地域をローテーションする内容の研修プログラムの 作成であること。 2.上記1のプログラムを作成するため、基幹施設としての責任ある体制(作成の責任者、院 内の協力体制、連携予定施設との協力体制等)ができる限り明確になっていること※1。 ※1 本支援事業は、各医療機関において、地域医療に配慮した研修施設群を構成し、その 施設群が協力して研修プログラムを作成するための体制を支援するものです。したがっ て、上記2を明確にしたうえで、地域医療に配慮したプログラムをどのように作成する かを記載してください。 3.一般社団法人日本専門医機構が定める専門研修プログラムの整備基準に沿ったプログラム を作成することが、比較的期待できる※2 こと。 ※2 本支援事業は研修プログラムを認定するものではなく、実施する研修施設を支援する ものですので、事業計画書にプログラム内容を詳細に記載する必要はありませんが、可 能な範囲で次の概要を簡潔に記載してください。 ① 専門研修の目標 ② 専門研修の期間とローテーション内容 ③ 育成しようとしている専攻医の数(1年次当たり) ④ 想定している指導医の数(研修施設群全体で) 東京都専門医認定支援事業質疑応答集 1.スケジュール ・本事業については、平成 28 年度も実施する予定はあるか。 ⇒平成 27 年度中に各研修施設群でプログラム作成を終えていただき、平成 28 年度は専 攻医を募集する年度と考えています。平成 28 年度の本事業の実施予定については未定で す。 2.対象プログラムの範囲、内容 ・実施要綱に「新たな専門医の仕組みにおける専門医の養成プログラムの認定基準を 踏まえた」とあるが、認定基準はどのように入手すればよいか。 ⇒日本専門医機構より、各診療領域の専門研修プログラム整備基準が公表される予定です。 ・実施要綱の「初期診療が地域で幅広く求められる診療領域」は、地域の実情に応じ て 18 の基本領域の内であれば認められると考えてよいか? ⇒東京都では、総合診療専門医の研修プログラム作成のみ対象とさせていただきます。 ・実施要綱に「都市部と地域をローテーションする内容の養成プログラム」とあるが、 これは具体的にどういったものか。 ⇒中核病院と地域の協力病院等で研修施設群を構成しているプログラムとなります。日本 専門医機構の『専門医制度整備指針』では「基幹施設単独で専門研修プログラム要件を満 たす場合もある」と記載されていますが、地域医療に配慮した養成プログラムの作成を支 援するという本事業の趣旨を踏まえ、基幹施設だけで完結するプログラムは補助対象外と します。 ・都道府県をまたいだ病院を含む研修施設群を構成した場合も、本事業の補助対象と なるのか。 ⇒本事業は、地域医療に配慮した研修施設群の設定や養成プログラムの作成等を支援する ためのものです。その趣旨にかなう専門研修プログラムであれば、都道府県をまたいだ病 院を含む研修施設群であっても補助対象といたします。 3.日本専門医機構によるプログラム認定 ・作成したプログラムについては、作成後に日本専門医機構の認定を受ける必要がある か。また同機構に申請して結果的に認定されなかった場合はどうか。 ⇒日本専門医機構へ専門研修プログラムの申請をしていただく必要があります。申請の結 果、認定されなかった場合であっても補助の対象になりますが、その後に必要な修正等を 加えて、最終的には認定を受けてください。 4.補助額、積算 ・プログラム作成に係る経費の基準額はいくらか。 ⇒1施設あたり、2,937 千円を基準額とします。 ・プログラム作成に係るどのような経費が補助されるのか。 ⇒専門研修プログラム作成には、作成を担当する医師の人件費や事務職員の雇上、また研 修施設群内での連絡調整旅費等の経費がかかることを想定しており、そのための経費を補 助します。 ・支出予定額明細書の人件費について、例えば年間の人件費 1,000 万円の常勤職員が、 うち半年をプログラム作成に費やしたとすれば 1,000 万円×1/2 を算定基礎とすると いう記載方法でよいか? ⇒そのとおりです。今回の事業に従事する時間分の人件費を算出してください。 5.その他 ・今回の補助金の対象は新規のプログラムのみが対象か?それともプログラムの更新 やブラッシュアップ、リニューアルも対象と考えてよいか? ⇒既存プログラムの更新等であっても、整備基準に沿った内容への変更を検討しているの であれば、それにかかる経費は対象とします。
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